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2013年2月28日木曜日

ジョジョ第五部における「覚悟」とはッ

 先日に後輩当てのメールでもやたら濃い内容で送りましたが、まだその熱気が冷めないのでブログにも書くことにします。

PS3「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」第3弾PV(Youtube)

 バンダイナムコが作っているこの新たな「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」というゲームがなんか面白そうです。これまでに公開されている映像ではツボを押さえているというか原作漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の名セリフをきちんと再現しております。それにしても声優たちも、「オラオラオラオラ」とか「無駄無駄無駄無駄」とやたら叫ばないといけないのは北斗の拳並に大変だと思う。

 上記にリンクを貼ったのは第3弾のPVですが、このPVの最中にジョジョ第5部の主人公であるジョルノ・ジョヴァーナが登場し、「覚悟とはッ、暗闇の荒野に進むべき道を切り開く事だッ!」というセリフを発します。ちなみに声優は浪川大輔氏で、なんか最近見るアニメ全部にこの人出ていて売れてるなぁって印象があります。昔は「嘘だと言ってよバーニィ」って言ってたのに……。
 話は戻しますが、ジョジョ第五部ではこの「覚悟」という言葉が非常に多く出てきます。たとえばシリーズ屈指の人気キャラクターであるブチャラティも敵のマフィアもろとも走行中の電車の外に飛び出す際に、「任務は遂行する、部下も守る。両方やらなくっちゃあならないってのが幹部の辛いところだな。覚悟はいいか?オレはできてる」というジョジョファンにとって有名なセリフを発します。

 この覚悟という言葉、多分起業してフリーの立場になったからこそでしょうがなんかこのところずしんと腹に来ます。それこそ最初のジョルノのセリフをPVで聞いた際には鳥肌が出るような感覚を覚え、自分が言いたいことがこの一言に凝縮されているように思えました。
 私の言葉で直すと、覚悟というのは複数ある選択肢の中から何か一つを腹括って選ぶ様なものではなく、選択肢すらない追い込まれた状況下、現状より苦しい立場に追いやってでも可能性を信じて実行するということを指すと思います。それこそジョルノのセリフにあるように「暗闇の荒野」における行動のような。

 ここだけの話というか、自分もはっきり言って起業なんかしたくないと思っていましたし現時点でも早くやめたいと思って仕方ありません。ならなんで実行するに至ったのかと疑問に思われるでしょうが、私に言わせればほかに選択肢がなかったというべきか、自分が起業しなくても誰も損することはないが誰も得することもないでしょう。一方、起業しても損する人は自分以外誰もいませんが、まだ得するというか現代の自分を含めた若者に対して何かしらの効果がまだ期待できるのではないかという思いがあるからです。そして少なくとも、上手くいくかどうかは別として自分が会社を立ち上げようと思えば起ち上げることが出来る立場だったこともあります。

 そんなわけで年食ってきたせいか、このところまた違った意味でジョジョを楽しんで読めるようになってきました。さすがにブチャラティみたいな「覚悟」まではとても持てませんが、ひとしきりの覚悟をもって行けるところまで行ってみようというのが今の本音です。

  おまけ
 最近後輩へ送るメールのタイトルにジョジョのセリフを付けるようになり、これまで使ったことがあるものは以下の通りです。

・かかったなボケが、オラオラオラオラ!
・アツアツのピッツァが食いてえ
・最高にハイって奴だぁー!
・覚悟はいいか、俺はできてる
・康一君…君は本当に頼もしいヤツだ
・いいや限界だ、押すね!

 意味わかんない人が見たらスパムメールにしか見えないタイトルがずらり。しかもさりげなくブチャラティのセリフも使ってるし……。 

2013年2月27日水曜日

アベノミクスに対する評価

 このところ身の回りと中国の話ばかりしてきたので、久々に国内の大きな話題ことアベノミクスを取り上げようと思います。まずこのアベノミクスという言葉ですが、もはや世界語になったと言っても過言ではないでしょう。中国のニュースでも「安倍経済学」という訳し方がされて頻繁に出てくるほか、G20関連の英字系ニュースでも読者が知っていること前提で多用しています。
 そんなアベノミクスの具体的な定義ですが、基本となるのは「デフレ脱却のためにありとあらゆる手段を使う」という点でしょう。これまで金融緩和に慎重、というよりインフレになるくらいならデフレがいいと思っていた日銀の方針をひっくり返し、インフレになるまで金融緩和をし続けるという単純かつ強烈なメッセージを出したことから昨年末から急激な円安が続いており、私の周囲でも1米ドル=100円超えも有り得るのではないかという声が出ております。

 ただこの急激な円安、各方面というか日本の競争相手国からは不評です。真っ先に文句を言ってきたのは自動車をはじめとした輸出産業が競合しているドイツで、続いて韓国、そして現在では中国なども「日本の政策が世界に為替競争を生み出す」などと言って批判的な論調が出ております。しかしこの問題で一番文句を言ってきそうなアメリカは特に批判せず、むしろ円安によって日本経済が復活することを期待するかのようなエールをオバマ大統領が出しています。
 こうした態度をアメリカが取る背景には単純に、TPP交渉が影響していると私は思います。アメリカとしては為替には目をつむってやるかわりにTPPに日本は参加するべきだというスタンスで、安倍政権もそれを呑む方針であるため先のG20でも日本の円安が大きな議題にならなかったというか日本は批判を受けなかったのだとにらんでいます。

 そのG20に対する反応ですが、中国の経済紙では「安倍の一人勝ち」という見出しを取り、本来批判されるべき日本の行動が全く批判されず容認されて、これでは大問題だとばかりの主張が載っておりました。まぁ「一人勝ち」というのは間違いじゃないと私も思いますが。
 もっとも為替に関してあまり日系メディアは言いませんが、一番操作しているのはどこかと言ったらほかならぬアメリカ自身でしょう。金融緩和を取り続けて米ドル安に誘導しているほか、有り余った資金が先物取引市場に流れ込んで数年前から大きな混乱を招いております。私としてはそんなアメリカに為替誘導がどうのこうのと文句を言われる筋合いはないと思うのですが、腐っても世界最強国ですし表だって批判できな日本とほかの国々の政府の気持ちは理解できます。

 あとG20で日本が円安で批判されなかったポイントとしては、あくまでデフレ脱却のための国内政策を実行したら円安になっただけで、円安に誘導する為の政策を直接的に実施するつもりではないというスタンスだったからだという気がします。仮に今回日本が批判されれば、今後デフレ脱却策を実施する国は同様に批判を受けざるを得ず、そうした悪しき慣例を作ってはならないという判断もあったのではとも、これは素人考えですが思います。

 ではそんなアベノミクスに対する私の表かですが、確か以前に書いた記事でも似たようなことを書いていますが基本的には全面支持です。デフレを脱却することが物事すべてをよくするための必要条件であり、これをはっきりと政策目標に掲げたことは非常に合理的です。しかし前にも書いた通りに付随効果として円安が進むことによって貿易赤字はどんどん拡大するため、政策猶予は以って2年。この2年の間にどれだけ輸出産業を持ち直せるかが重要です。逆に持ち直せなかった場合、どうなるか自分もちょっと聞いてみたいです。

2013年2月26日火曜日

56%が14万8千円超、中国人の1人当たり年間旅行予算

 中国のニュースサイトを閲覧している最中に運営している「中国景気観測局」に載せるのにいい記事を見つけたので、久々に前職でやっていた記事翻訳をやってみました。

旅游者意愿调查报告:半数游客将带薪休假出游(東方網)

 その見つけた記事というのは上記サイトです。見出しを翻訳すると、「旅行者意識調査:半数が有給利用」と書かれており、2012年における中国人の国内旅行データが事細かに載っております。調査を行ったのはCtrip(シートリップ)といって、日本ではなじみが薄いですが中国のネット旅行予約業最大手の会社で、定期的に詳細なデータを発表してくれるので前職在職中もお世話になってました。
 それでは早速、書かれているデータを片っ端から書いていこうと思います。

Q1、旅行に行くタイミングは?
 見出しにも書いてある通り「有給を取得して」が49%と最多で、次いで「土日利用」が15%、「国慶節(10月第一週にある長期連休)」
が12%、「黄金説(5月のゴールデンウィーク)」が最低の9%でした。

Q2、今年(2013年)に予定している旅行回数は?
  ・1~2回:37%
  ・3~4回:47%
  ・4~6回: 7%
  ・7回以上: 9%
  ・予定なし: 0%

 上記の通りに1~4回に8割超が集中する結果となり、日本人と比べてもそう大差はないかと思います。また「予定なし」が一人もいなかったということからも、旅行市場が今後も拡大していくと期待できそうな内容といえるでしょう。

Q3、今年の旅行予算は?
  ・増やす:57%
  ・横ばい:37%
  ・減らす: 6%

 こちらも全体的に増加傾向にある結果となっており、Q2の結果共々先行きの明るい内容です。では2012年の旅行予算はどれくらいだったのか、その気になる結果は以下の通りです。

Q4、2012年通年の1人当たり旅行予算額は?(1元=14.8円で計算)
  ・2000元(2万9600円)以下: 5%
  ・1万元 (14万8000円)以上:56%

 今回この記事を翻訳しようと思ったのは、年間予算とはいえ旅行支出に中国人の半数が14万8000円以上を支出しているというこの衝撃的な数字を出したかったためです。仮に1年間の旅行回数が3回だと仮定すると1回あたりの予算は約4万2700円以上ということとなり、決して低くない数字に思えます。また1万元以上と答えたうちの約5%は、「5万元(74万円)以上」という果てしない金額を上げております。
 今回のこの調査は国内旅行に限定されているため、海外旅行の予算はさらに高くなる可能性が高いでしょう。なお参考までに下記のトラベルズー・ジャパンの調査によると、同年の日本人の年間旅行予算(海外旅行も恐らく含む)は37万5000円だったようです。

日本人の年間旅行予算の平均は37.5万円(@DIME)

 このほかの中国の国内旅行調査結果で面白いと思えるものとしては、旅行プランとして好むのは「フリープラン」が75%、「パックツアー」が25%で圧倒的にフリープランが人気だということです。ちなみに少し専門的な話をすると、中国人向け日本旅行ツアーはパックツアーが大半で個人向けフリープランやフリーツアーがやや不足しており、熱心な中国人旅行者の需要を満たしきれていないと以前に取材したことのある業界関係者が言っていました。

2013年2月24日日曜日

映画「テルマエ・ロマエ」の気になるお値段

 昨日の晩はWBC前の日本対オーストラリア戦を見た方が多かったと思いますが、私は何故かこの時間帯、試合中継があることを知らずTBXの「ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!SP」という番組を見ておりました。この番組はいろんな業界の第一人者がその業界の内情をぶっちゃけトークをするという内容なのですが、ゲストも番組全体の構成もよく、落ち着きのない性格で1時間以上テレビの前に座ることがほぼない自分が珍しくじっと見続けておりました。出演したゲストはスピードスケートの清水宏保元選手やプロゴルファーの片山晋呉選手、モデルの冨永愛氏などいる中で、去年映画化して大ヒットを記録した漫画「テルマエ・ロマエ」の作者であるヤマザキマリ氏もおりました。
 この番組でヤマザキ氏は映画「テルマエ・ロマエ」について語ったのですがその内容というのも、「映画化に伴ってヤマザキ氏に入ってきた収入は、わずか100万円」という衝撃的なものでした。

 ヤマザキ氏によると、映画化が決まった段階で編集部から連絡があり、「100万円を振り込んでおくけどこのお金は映画の原作使用権の物だから」とだけ言われ、公開された映画が興行収入が50億円を超える大ヒットを記録した後も追加報酬は一切なかったようです。それどころか映画化に伴うキャンペーンで日本中のあちこちを訪問することとなったがそれも全部ノーギャラとのことで、同じ番組に出たゲストたちからも「編集部に騙されているのでは(;゚Д゚)」とコメントするほどでした。
 映画やドラマなどの映像化に伴う漫画家への収入は少ないとは聞いてはいたものの、まさかこれほどまでに少ないとは想像だにしませんでした。幸いというか「テルマエ・ロマエ」は単行本が売れているからまだいいのではとも思いましたが、ヤマザキ氏は現在アメリカに滞在している関係で日本にいる人より余計に税金がかかっていることも明かしておりました。

 同じくお金の話だと片山晋呉氏が、「日本のプロゴルファー約5000人のうち、賞金だけで暮らしているのは約50人」という事実を明かしておりました。一見華やかそうに見える職業でも、大変なものはやはり金銭的に大変何だということをつくづく思い知らされます。

2013年2月23日土曜日

近衛文麿について

 先日、「松岡洋介について」の記事のコメント欄でリクエストを受けたので、松岡洋介とはある意味切っても切れない縁である近衛文麿について今日は私見を書いていこうと思います。

近衛文麿(Wikipedia)

 日本人なら近衛文麿と聞いて大体どんな人かはすぐに頭に思い浮かぶかと思います。また日本史に詳しい方なら、「歴代総理のうち最も暗愚だった人物」という評論を聞いたこともあるのではないでしょうか。もっとも現在において暗愚な総理ときたらぶっちぎりで鳩山由紀夫元総理の名が挙がってくるでしょうが。

 近衛文麿の簡単な来歴から書いていくと公家の最高位である五摂家の中でも筆頭に当たる近衛家、いわば公家の中の公家の出身です。父の近衛篤麿も貴族院議長をしており活発な政治活動を行っていた人物なのですが、長男である近衛文麿がわずか12歳の時に借金を残して逝去しております。幼少時は同じく公家出身の政治家であり総理も務めた西園寺公望の庇護を受けて育ち、長じてからは貴族院議員として父親同様に活発な政治活動を開始します。
 彼が政治家として優れていた点を挙げると、身も蓋もないですがそのルックスです。現代で言うなら、本人にとっては心外かもしれませんが小泉進次郎氏のようなイメージに近いように思え、イケメンで背も高かったことから早い頃から有権者の間で高い人気を得ることとなります。また本人もその後の動向を見る限りだとどうも乗せられやすい性格をしていた節があり、周囲から寄せられる期待の声を真に受けたのか貴族院内で独自グループを作るなどやたら熱心に活動しております。

 そうした努力が実ったのか、1937年に日本の総理としては伊藤博文に次いで最も若い45歳7ヶ月で総理に就任します。彼が総理に就任できたのは政界、軍部、有権者から高い人気を得ていたことに加え、当時の日本が置かれたやや特殊な状況があります。どういう状況かというと、世界恐慌と冷害によって日本国内では明日の食事もままならない大量の貧困者が生まれていた一方、政党政治が発達したことによって政界では賄賂をはじめとした汚職が酷かったようです。また予算獲得などのために軍部が徐々に政界に対して過剰な要求を行うようになり、五一五事件や二二六事件など首相暗殺を含む過激な行動に出る軍人も現れるほどでした。この状況下で首相に求められた人物像というのは、国民、政党、軍部のどこからも納得される人材だったのだと思います。良く言えば一つに偏っていない、悪く言えば自分の色が薄い人物がこれに当たり、近衛文麿がそれに適合したためではないかと私は考えています。

 何はともあれそうやって総理に就任した近衛でしたが、就任早々に日中戦争の端緒となる盧溝橋事件がいきなり勃発します。ちなみに日本人は7/7と来ると七夕を連想しますが、中国人はリアルにこの盧溝橋事件の開戦日を覚えており(中国語では「七七事変」のため)、中国にいる間は少し注意が必要となる日です。
 この盧溝橋事件が起きた当初、近衛はあくまで満州にいる日本軍と中国軍が偶発的にぶつかっただけとして、中国政府と話して紛争として処理する方針を打ち出しました。ただそう言っている一方で軍部に臨時予算を認めたりさらなる派兵を匂わせたりなど言行が一致せず、中国というか蒋介石側も徐々に不信感を持っていったと聞きます。そして盧溝橋事件から約1ヶ月後の第二次上海事変を契機に蒋介石との交渉を打ち切り、具体的な攻略目標もないまま全面戦争方針を出すに至ったわけです。

 よく日本と中国が戦争に突入した経緯に対して、「中国側が日本を挑発したり交錯するなどして無理矢理戦争に引き込んだ」という説を主張する人がいます。私としては確かに当時、中国共産党などのように蒋介石率いる国民政府と日本がぶつかることで得する団体や人物がいたことからそうした説が全く有り得ないとは思うのですが、それ以上に日本が中国との全面戦争に至った背景にはこの時の近衛の優柔不断さも大きな要因になっていると言わざるを得ません。
 私個人の意見としては、近衛が「不拡大方針」を掲げながら派兵や軍事予算増額などあべこべな態度を実行したのは、仮に戦闘が本格的になった時への備え程度の感覚だったんじゃないかと思います。そう思うのもこの後の近衛の判断というか行動がどれも場当たり的で、確固たる信念というか政策規範が一切なく、バックボーンがない政治家の典型みたいだからです。いろいろ意見はありますが、まだこの時期であれば近衛が本気で行えば軍部の暴走も抑えられたような気がしますし。

 その後、一旦は総理を辞職しますが間隔を置いての再登板後は「新体制運動」を提唱し、国家総動員法などを作るなど全体主義的な政策を展開していくようになります。また再登板後は松岡洋介のこちらも骨のない外交に振り回され、以前以上に強圧的となっていた軍部も抑えきれず流されるままに太平洋戦争までの過程を突き進むこととなり、開戦が視野に入ってきたところで事実上、投げ出す形で総理職を東条英機に明け渡しております。
 太平洋戦争開始後は戦況の悪化とともに木戸幸一、吉田茂などと協力して終戦工作を展開。終戦後はどうも政界復帰を目論んでいたようで新憲法策定に乗り気だったと伝えられますが、GHQは戦犯として処分する方針を固めたことを悟り、SPが逮捕に訪れたその日に服毒自殺を遂げております。

 近衛に対する私の評価をありのままに書くと、とにもかくにも優柔不断であることに尽きます。対中政策が一致しなかったことはもとより軍部に対する対応、また国内での全体主義路線への傾倒などを見るにつけこの人は日本をどこに持っていきたかったのか全く見えません。ただ唯一一貫していたと言えるのはこちらは公家らしく、国体の護持こと天皇制への高い忠誠心です。
 戦時中の終戦工作もどちらかといえば日本のためというより天皇家を守るために動いていた節があり、最後に服毒自殺を図ったのも佐藤優氏をして「公家は逃げ足が早い」と言わしめております。同じく公家出身の総理大臣としては細川護煕氏がいますが、両者ともに何が何でも何か一つの政策をやり遂げようというよりも、与えられた役割を自分のできる範囲で実行しようというような態度がある気がします。ちなみに、細川護煕氏の父親である故細川護貞は近衛文麿の娘婿で、戦時中の宮中動向を記した詳細な日記を残しております。でもって息子が総理に就任した際のインタビューでは、「あれの性格ではいずれ投げ出すだろう」という、その後現実となる予想を述べているのですが、間近に近衛文麿を見ていたせいもあるんじゃないかと密かに見ております。

2013年2月21日木曜日

ゲームクリエイター・飯野賢治氏の死去について

 ひとつ前のブログを書き終えてネットニュースを再度閲覧してみたところ、度肝を抜くニュースが出ていました。

ゲームクリエーター飯野賢治さん死去 「Dの食卓」作者(朝日新聞)

 知っている人には話が早いですが、「Dの食卓」というゲームを製作した飯野賢治氏が亡くなられたそうです。正直に言って、このニュースは自分にとってもショックなニュースです。

 飯野氏の経歴を簡単に紹介すると、彼は非常に若い時代に「ワープ」というゲーム会社を興し、当時としては珍しかったフルCGのアドベンチャーゲーム「Dの食卓」を世に送り出しました。この「Dの食卓」は日本のみならず世界中でヒットしたことから名クリエイターとして一躍その名を轟かせ、その後もかなり破天荒なキャラクターと風貌(当時は大きく太っていた)からゲーム業界における特異な人物として多数のメディアでよく特集されておりました。

 私自身が遊んだことのある飯野氏のゲームは「Dの食卓」だけですが、やってみた感想としては通常のゲームではなくやはり「特異」という一言に尽きます。豹変した医者の父親が病院で大量殺戮しているのを説得に行くというホラータッチの世界観に3D特有の狭い視界でキャラを動かすという内容が他のゲームと一線を画しており、特別面白いとは感じませんでしたが確かな印象を覚えたゲームでした。
 この「Dの食卓」以降も「エネミーゼロ」、「リアルサウンド」などとはっきり言ってどれもクセの強いゲームを出し続けたことから業界内でも完全な奇人として扱われていましたが、クセの強いゲームばかり出し続けたことからゲーム政策自体は「Dの食卓2」を出したところで一歩引いていたようです。ただ会社経営自体はアプリ製作などに事業を拡げて、多くの有名ゲームクリエイターが独立しては会社を潰していった中、倒産させることなく存続させ続けています。

 今回の記事によると、飯野氏の享年は42歳だったようです。かなり昔から活躍していますが、それにしたって早すぎる死だと感じるとともになんかのリメイクで自分がやったことない「エネミーゼロ」とかでないかなとちょっと思います。ちなみに「エネミーゼロ」が出た当時のインタビューで飯野氏は、街中を歩いていると子供たちに、「あ、あの人、エネミー」って指差されながら言われて「俺は敵か!?」といちいち腹の中で突っ込んでいたと語ってました。

携帯電話の契約完了☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ



 昨日は契約できないことを散々愚痴っておきながらですが、中国から日本に帰国して二週間強の今日、ついにやっと携帯電話を契約することが出来ました。契約したのは月500回(1回10分)までなら通話料タダのウィルコムで、正確には携帯電話ではなく昔懐かしのPHSですが。

 事の経緯を昨日の時点から話すと、昨日訪れたウィルコムを含む複数の携帯キャリアの契約業務を行っているアンテナショップでは、法人が出来てても法人口座がなければ法人契約はできないとして追い帰されてしまいました。しかしパンフレットには「法人口座、または代表者名義の口座」と書いてあるのでウィルコム専属のアンテナショップ行ったらまた何か違うんじゃないかと思い、今朝に家近くにある地方法務局で登記証明書を取りに行った後に訪れたところ、「登記証明あるならOK( ゚∀゚)o彡°」と、法人口座なくてもあっさり契約してもらえました。なんだったんだ昨日の店の対応は( ´・ω・)ファッキン

 そんなかんだで今日ようやく手に入れた携帯電話が上の写真の物ですが、派手好きな自分にしてはまた随分と大人しいカラーリング、デザインになっています。ちなみにメーカーはウィルコムは京セラ製が多いのにシャープ。
 見方によっては女性ものっぽいデザインですが、今回この機種を選んだのにはちょっとした背景があり、まず色についてはこれまで使用してきた携帯がほぼ全部白色だったので、なんかこの色以外は自分の中ではあり得ませんでした。次にデザインですが、角ばった携帯だとポケットに入れると足に刺さるようになり痛いので、なるべく丸っこいものにしようとした結果、これに落ち着きました。改めて書いてみると大した理由ではないな。



 どれくらいの大きさかを図るために、上海からちゃんと持ち帰ってきた阿修羅像をまた比較対象として置いてみました。並べておいてみたはいいけど、これじゃ携帯電話の大きさというより阿修羅像の大きさがどれくらいかを測っているように見える。



 ついでに自分が学生時代にスーパーで買った「世界の勇者シリーズ」という食玩で当てた、「剣闘士」も置いてみました。なんでこんなものを後生大事に未だに取っているのか自分にもよくわかりません。