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2022年8月30日火曜日

稲森和夫の逝去について

 前略、京セラ創業者の稲森和夫が亡くなられたとのことで、昼間に仕事しながらアッシマーを使ってどうやって台湾を攻略するかを考えていた自分も速報を見て驚きました。なおぶっちゃけアッシマーは台湾海峡超えて攻撃するのにめちゃ役立ちそうだから、人民解放軍は本格的に量産すべきだと思う。

 故人なので敬称は省略しますが稲森和夫は中国でも非常に人気、っていうか同じ東アジア圏の人に受け入れられやすい経営哲学をまとめていることから、他の人も書いているように関連書籍はほんとあちこちで売られています。中国の反応はあんま見ていませんが、明日辺りはトップで報じられるでしょう。

 私個人としては、京セラが案外離職率が高かったり、京都ブラック企業四天王に入っていることから、言っていることとやっていることが結構差があったりする点で人格的にはあまり評価していませんでしたが、その経営手腕に関しては文字通り現役最強、三国志で言えば第一次北伐時における趙雲的な無双振りだったと評価しています。
 特に圧巻だったのは経営破綻後のJALの再生劇で、いくら出す膿が多かったとはいえあれほど短期間にJALの経営を立て直し、また社員の意識をかなり前向きに戻したのは文字通り唖然としました。何気に、稲森和夫のJARLへの引き込みが民主党政権時における最大の功績だと言っていいでしょう。

 またもう一つ彼のエピソードとして、若かりし頃の孫正義を土下座に追い込んだという話が個人的に好きだったりします。その辺の下りは佐野眞一氏の「あんぽん」に書かれてありますが、本当に笑顔を絶やさないまま冷酷に商売敵を一刀の下に斬り殺せる人間なんだと、その冷徹な打算ぶりには実際恐怖感を感じました。ことビジネスに関しては、本当に厳しさと冷酷さを兼ね備えた最高級の人物だったでしょう。

 ただそんな現役最強格がこの世を去ったことは、なかなかに寂しさを感じるものがあります。一応、存命中ならトヨタの奥田碩氏もいますが彼は第一線からは既に離れています。キヤノンの御手洗富士夫氏なんかはまだ頑張っているので、今現役最強といったら多分この人じゃないかと思います。奥田氏同様に一線から離れてはいるものの、もし残っていたらスズキの鈴木修氏が最強だったとは思いますが。
 ちなみに以前は評価していなかったけど最近評価を高めているのは、地味に楽天のミキティこと三木谷氏だったりします。割と競争の激しいEC業界で未だに上位一角を占めているのは大したものだと思え、専横を振るうようになってきたAmazonへの対抗馬としても今後も頑張ってほしかったりします。

2022年8月29日月曜日

インスタントラーメン記事の裏側

中国のインスタントラーメン、おいしくなったけど相変わらず残念な「弱点」とは(JBpress)

 というわけで今日の自分の記事ですが、このところアクセス数で奮っていませんでしたが、こちらの記事はそこそこ順位も悪くなく、読まれている印象があります。

 記事内容については読んでもらった方が早いですが、また中国のインスタントラーメン市場に関する記事です。このテーマは2019年にも一度取り上げており、その時は高価格帯商品の登場を取り上げましたが、今回はこのところ劇的に味が良くなっているという観点で記事を書いています。
 前回の記事と違ってやや主観の濃い内容となっていてちょっと自分でも気になっていたのですが、かなりガチでインスタントラーメンをよく食べる勇敢マダムな知人も「I think so too(・∀・)」と、前から同じようなことを感じていたとメッセージくれたので、自分の味覚は間違いではないでしょう。多分。

 もっとも、この手の記事なんかそれこそ数年前から中国で新スタントラーメン食べてないと絶対に欠けない内容なので、地に足の着いた記事という意味では他の人にはなかなか書けないテーマであったりするので、執筆に当たっての着眼点は非常に良かったと自負しています。特に後半の具材に関するくだりは、我ながらいいところに感づいたという風にも思っています。
 なおその箇所に出てくる「ラーメン三銃士」については当初のドラフトでは書いていなかったものの、友人から「書いちゃえ(・ω・)」といわれたので書きました。

 もう一つこの記事を書いた背景として、前回記事を書いた後、日本のラジオ番組から中国のインスタントラーメン市場についてコメントしてほしいと出演依頼があったことも影響しています。身バレを防ぐため生憎この出演依頼は断ったのですが、意外とニッチな市場ながら情報を求めてる人がいるのだと当時感じており、またネットで検索しても同じような記事を書いている人が皆無だったので、それならまた自分が書こうと思い立ちました。それだけに本当はもっとブランド別シェアとかも載せる予定でしたが、生憎紙幅が足りませんでした。

 この辺、アクセス取れるか未知数ですが、やはり自分はニッチ市場系の記事が意外と強かったりするのかもしれません。今度またこの手のやろうかな、個人的に前から調べたいのは中国冷凍食品市場ですが。

2022年8月28日日曜日

ゲームレビュー「AI:ソムニウム ファイル ニルヴァーナイニシアチブ」

すべての面で前作からスケールダウン。

 
 結論から言うと、上の感想がすべてです。ネタバレはある程度抑えた上での詳細は以下の通りです。

 約2ヶ月にわたるリアルで死にかかるくらいの激務を経て、頑張った自分へのご褒美として前から気になっていていた「AI:ソムニウム ファイル ニルヴァーナイニシアチブ」というゲームを購入し、今朝一通りクリアしました。
 この作品の前作に当たる「AI:ソムニウム ファイル」に関しても遊んでおり、こちらは誰に対しても推薦できるほどのアドベンチャーゲームの超傑作と感じるほど面白かっただけに、続編となる今作も非常に期待していました。

 特に、前作の登場人物でもある「みずき」というキャラクターが声優の黒沢ともよ氏の演技が素晴らしかっただけに、今作でこのキャラが主役になると聞き、最初に速報見た時は非常に興奮しました。しかし、ゲームを始めてすぐ、この興奮はガッカリ感で埋まることとなりました。

 この作品はダブル主人公制となっており、上記のみずきという女性主人のほか、男性主人公として龍木というキャラが配されています。プレイ的には前半は龍木とその相棒であるAIのタマを動かし、後半に入ってからようやく待望のみずきと前作から続く相棒のアイボゥが動かせるようになるのですが、正直言って前半はプレイしていて苦痛でした。なんでかっていうと単純に、龍木というキャラに共感できない、はっきり言えばキモイと思うほど嫌悪感を感じました。
 シナリオ、そして演出的に、この龍木がやや錯乱気味な行動を採ったり、得体のしれない行為を行うことは最終的に説明はされてはいるものの、それを考慮しても最後までこのキャラには共感できませんでした。

 一応全体のストーリーとしては、番組放送中に身体の中心線で真っ二つにされた男性の右半身の体が突然現れ、この殺人事件の犯人を追うという展開なのですが、その捜査の進展が自分から見てかなり行き当たりばったりな捜査で、やや強引と感じる展開が多かったです。
 また主人子らは相手の夢の中を覗き見ることで隠し事や本音を探ることができるのですが、前作は捜査線上に浮かんで「明らかに疑わしい」と感じる根拠があったり、昏睡中だったり発音できなくなったりした人物に対してこの夢探索(シンク)を行っていました。しかし今作では、それほど疑う理由もないのに、出会った人物に対して手あたり次第に夢探索を仕掛ける様な展開が多かった気がします。

 しかもそんな手あたり次第なやり方ゆえか、夢の中で得られる情報の大半は「次はここに行け」的な目的地ばかりしかなく、本来の目的である捜査対象者が隠している本音や過去を垣間見るというのはほとんどありませんでした。そんなもんだから、捜査もシンクをきっかけにして進展するということはあまりなく、全く無駄ではないけど、むしろ捜査対象を無意味に広げているだけなのではと思う節がありました。
 唯一、一番最後のシンクに関しては最重要容疑者が本気で隠していたかった本音というか真実を徐々に引き剥がす構成となっており、このシンクのみ本来の使われ方がされ、プレイ中も興味深く眺めることが出来ました。逆を言えばそれ以外は、ふざけた選択肢を選んでアイボゥのリアクションを楽しむくらいでした……。

 この辺りの不満の原因というか根幹は、全体のシナリオというか演出にあるように思えます。というのもこのゲームは、不可思議な事件を追うという捜査物のアドベンチャーゲームで推理要素も含まれているのですが、肝心のトリックが登場人物ではなく、メタフィクション的にプレイヤーを騙すことが主眼となっています。

 このメタフィクション的にプレイヤーを騙すという手法はこのゲームのライターは他のほぼすべての作品でも共通して行われていますが、他の作品ではプレイヤーだけでなくゲーム内の登場人物も一緒に騙しているため、今回ほどグダグダな捜査というか進展の仕方はありませんでした。しかし今作に限っては事件そのものの謎は比較的単純なもので、その単純な構造を事件とは無関係な手法(トリック)によってプレイヤーを騙し、見え辛くしているだけなので、作中で事件を追う捜査過程がグダグダしたものになってしまったのだと考えています。
 っていうか本当にシンクする回数が無駄に多いのと、その必要性にはプレイ中、強い疑問をずっと感じ続けました。ついでに書くと、深い夢の中に入らずともその場でさっと思考を読む「ウィンクシンク」というのもありますが、この「ウィンクシンク」で得られる情報もかなりくだらない内容が多く、しかも話のテンポを折るものが多かった気がします。

 「ウィンクシンク」のなかった前作なんかは、何気なく世間話をしながら赤外線で所持品を探ると、包丁を隠し持っているのがわかってドキッとしたりするなど、キャラクター同士の駆け引きや捜査の緊張感を感じる場面がまだありました。また肝心の捜査も、前作では今作とは違ってちゃんと怪しい人物に限ってシンクを仕掛け、そうして得られた手がかりから徐々に真相に近づいていっており、最後に真相がはっきりした際は「そうだったのか!」的なカタルシスも得られました。
 それが今作はグダグダな捜査に脈絡のない被害者の増加を延々と見させられ、最終的に真相がわかっても、「あっそ」って感じで何も感動がありませんでした。まぁ途中である程度、真犯人の正体に関しては簡単に読めちゃうってのもありますが。

 アドベンチャーゲームの核は言うまでもなくシナリオですが、上記の通り主人公の片割れである龍木がキモかったのと、ミステリーが中途半端だった点で、凄い不満を感じました。期待の主人公であるみずきも、悪くはないけどなんかその魅力を半減させられているような役回りとなってました。衣装も、折角なんだから他のキャラにある高校の制服バージョンとかあってもいいと思うのですが。

 この点、前作主人公の伊達がかなりいいキャラだったという反動もあると思います。いかにもなおっさん刑事キャラで寒いダジャレの連発に嫌悪感を持つ人も少なくありませんでしたが、ボケることもあれば決めるところはしっかり決め、また大人な役回りをきちっと果たしており、前作が面白いと感じる主要因だったと思います。
 今作でも伊達はもちろん登場しますが、やっぱ彼が出てくる場面ほど内容が面白いと感じました。っていうか声優の新垣樽助氏が器用すぎる、さすがトグサ。っていうか今知ったけど「ルートダブル」の笠鷲の声もこの人か。このゲームでも他の出演者置いてきぼりにするくらい一人だけ頭抜けて演技がうまかったのをはっきり覚えている。

 この黒沢氏、新垣氏、あとネズコ役でお馴染みの鬼頭明里氏を始め、出演した声優の演技に関しては素晴らしい、っていうか名優リサイタル的なくらいみんな抜群でした。「しーろしろ」も相変わらず電波な声してるし。
 またシナリオに関してもケチはつけましたが決して悲惨なレベルというわけではなく、むしろ面白い方に入る内容であるとは思うのですが、やはり名作だった前作と比べるとスケールダウンという印象をぬぐえず、期待値も高かっただけに不満を感じざるを得ません。龍木さえいなければ……。

 ただ完全擁護不能な要素として、このゲームのアクションムービーには悪名高きQTEが使われています。批判から他の会社もQTE演出をやめ始めているというのに何故このゲームでは採用されたのか、開発者に対しては激しく疑問を感じるとともに、難易度設定こそできるものの、それならむしろQTE演出廃止も設定できるようにしろよとすら本気で思いました。
 しかもそのQTE操作が要求される場面はみずきなどによる戦闘シーンなのですが、他の人も書いてるように、そのアクション動作がやばいくらいチープで、QTE判定に失敗する度にチープな動画を何度もみさせられるのは本気で苦痛でした。これは明らかにムービー演出監督の力不足でしょう。このアクションシーンも、前作の方がよかった。

 本音を言うと、前作が好きだっただけに今作でもレビューでは絶賛したかったです。しかし途中からは「時間無駄だから早く終わってくれよ」と思うほどがっかりな出来で、良かったのは最後の問い詰める場面と声優の演技くらいで、どうしてこうなった的な気持ちをまとめるとやはりこういう辛口なレビューとならざるを得ません。
 「かまいたちの夜」を始め、基本的にシリーズもののアドベンチャーゲームというのは第1作目が一番面白かったりすることが多いですが、この「ソムニウムシリーズ」もその轍に乗ったということかもしれません。三作目の実現はきついだろうなぁ。

M4シャーマンのプラモ



 作った時期はいくらか前ですが、M4シャーマンのプラモをこの前作りました。ただ既にこのプラモは手元になく、元々知人の子供へのプレゼント用に作ったので放出済みです。


デカール、オプション装備前
 
 何故今回シャーマンのプラモを作ろうとしたのかというと、世話になっている知人に他の人が上げないようなプレゼントを贈ろうと考えた際、こうしたプラモを組み立ててあげるが意外と珍しいからもと思ったからです。ちょうど7歳くらいの男の子もいるとのことだったので、戦車の嫌いな男の子はいないというわけから、こうして作ることとしました。
 でもって数ある戦車の中からシャーマンをどうして選んだのかというと、単純に見栄えがいいと感じたからです。ドイツやソ連の戦車と比べると背が高く、砲塔もはっきりしているので、無駄に特殊な洗車送るよりこれの方がいいだろうと判断しました。またこのキットではオプション装備が非常に多くつけられており、それらオプションをつける前の状態である上の写真と他のを比べると、かなり大きなギャップがあることがわかるかと思います。

オプション装備後

後部の荷物はすべてオプション

人形付き

 作ってみて感じたこととしては、前に作ったT-34と比べるとキャタピラの幅が明らかに短いと感じました。この辺、真冬のロシアでも走行することを前提としたT-34との差をはっきり感じました。

 ちなみに知っている人には早いですが、このM4シャーマンの現地改修型が「イージーエイト」と呼ばれ、ガンダムに出てくる「EZ-8」の名前の由来になっています。そのイージーエイトを始め非常にバリエーションの多い機種で、プラモ屋を潤すためにも生まれてきたような戦車であるとも思えます。

2022年8月27日土曜日

腹筋がつった!?_:(´ཀ`」∠):_

 今週水曜の大雨以降、上海は最高気温が30度を下回るようになり大分過ごしやすくなってきました。ただこれまでの暑さと、2ヶ月くらい続いた激務から自分自身は疲れがどっと出てきている最中で、今朝も6時くらいに起きて朝マック行って帰ってきた後、再び12時まで寝続ける睡眠過多な生活を送っています。

 昨夜もそんな感じで仕事終わって家帰ってきたら疲れからゴロゴロして、2ヶ月の激務を終え、頑張った自分へのご褒美に買った「AIソムニウムファイルニルヴァーナイニシアチブ」をベッドの上で遊んでいたところ、足の親指外反母趾付近にある皮が目につきました。
 このところ履いている革靴があっていないのか、この部分にたこみたく皮が膨れ上がっており、爪で少し力を加えると少しずつ破れるのですが、なんか糸状に変にピリピリ剥けて、だんだん痛みも覚えるようになってきたので歯で噛み切ろうと胡坐姿勢から前屈するように足に顎を近づけたその瞬間でした。

 それこそ「ビキッ!」とヤンキー漫画に出てきそうな効果音が聞こえるような感じで、腹にシャレにならないくらいの痛みを感じました。体感的には自転車ですっころんで耳切った時よりも激しい痛みで、しかもなかなかやまずにビリビリと痛み続けました。
 真面目に「え、これって俺死ぬの?σ(゚∀゚ )オレ」って感じるほどの痛みで、大腸あたりが破けたのかと本気で疑うくらいの痛みでした。何もしてなくても痛いし、態勢変えようと動かそうとしても痛いので、反前屈状態でしばらくゲームの音を鳴らし続けるSwitchの前で激しく悶え続けました。

 時間にして大体5分くらい経ってからようやく痛みが徐々に引き始め、その後もぶり返すこともなかったことから内臓がやられたわけではないことは理解しました。その上で、直前の行動と痛み方から筋肉系の異常、具体的には腹筋がつったのではないかと今推測しています。

 軽くネットで検索してみるとやはり腹筋がつるという現象は起こるようで、前屈などストレッチ中に怒りやすいという情報もありました。その上で他の箇所同様に水分不足なども原因になるとのことで、条件的にかなりばっちりだった気がします。
 当初は、体がやや硬いことから筋を痛めた可能性も疑いましたが、翌日の今日は特に後遺症もないため、やはり腹筋がつった説の可能性が高いでしょう。にしても足とか腕ならともかく、腹筋つったのなんて人生でこれが初めてで、あんな痛いとは想像だにしませんでした。本当に痛くて動くことができず、電話も取れないからあのままの状態が続くなら確実に死ぬとすら思いました。まさか足の皮を噛み切ろうとして死ぬなんて……という風に、変なことばかり考えてました。

 とはいえ前屈にそれだけ力を込めたということは、それだけ柔軟性が足りていない証拠でもあるでしょう。なのでいつまで続くかわかんないけど、柔軟性高めるためにゲームしながら足のストレッチくらいはこれからやろうと思います。マジで(´・ω・)

2022年8月25日木曜日

水木しげるGO

 今日も仕事中ふと、「ポケモンGOの水木しげる版こそ今の世の中に必要だ」という妙な使命感に打たれました。

 私自身は遊んでませんが、そこそこ前に売れたゲームのポケモンGOは街中を歩きながらポケモンを見つけては捕まえるゲームでヒットしました。その後、ドラクエウォークなどパクったインスパイアされた作品が次々と出ましたが、ポケモンGOに並ぶようなヒットは出ませんでした。
 まぁテクテクテクテクみたいなのもあったけどさ。自分で書いてて思うけどよく覚えてんなこんなことまで。

 上のリンク先でも書いていますが、やはりポケモンGOは特定のポケモンを見つけるという位置ゲー要素が良かったと書かれてあり、収集要素が肝だった感じがします。収集といったら妖怪なのですが、ガンホーの方で「妖怪ウォッチワールド」というゲームは既に運営されており、一応こちらはサービス継続中です。

 だがやはり水木しげるでしょう。

 妖怪であれば各地方ごとにレア妖怪を設置することができ、尚且つ並の妖怪もたくさんいるので身近なところを回っても十分楽しむことができるはずです。また登場キャラも鬼太郎に出てくるよう回だけじゃなく、今度アニメ化する悪魔くん系列のキャラクターでもいいし、なんだったら、野生のつげ義春氏や池上遼一氏が飛び出してきても問題ないでしょう。和歌山県とかだったら、南方熊楠が出てきたりとか。
 ぶっちゃけ妖怪にこだわらず、スターシステム的に水木しげるのキャラクターを全部ずらっと登場させ、そのベストショットを競うようなスマホゲーがあったら自分としてはうれしいです。

 ちなみにこの手のコンセプトで言えば既に、ネオジオポケット「水木しげるの妖怪写真館」というゲームがあり、こちらはゲーム内世界ですが、各地に登場する妖怪を写真に収めるというコンセプトで、結構時代を先取りするコンセプトであったような気がします。
 なおこのゲームを知ったのは漫画の「ドキばく」で、作中でこのゲームで撮影した「油すまし」に興奮していたファミ通の編集者のツイッター見たら、今でも定期的にネオジオポケットでバックアップ確認しててすげぇと思いました。

 ちなみにこのほか同じようなネタ、具体的にはスターシステムが使えそうな位置ゲーはないかと思案したところ、「横山光輝GO」が浮かんできました。これだったら、中国を舞台にしても余裕でゲーム化できそうです。ぶっちゃけ、範囲がめちゃ広くなりそうですが。
 でも実際に作るとしたら、鉄人28号とかでかいから足だけしか写らなかったり、遠景でようやく全身写せたりして楽しそうです。でもって関羽の撮影ポイントに近づいたら「ジャーン、ジャーン♪」ってなったりしたら最高だと思います。

 これ以外でキャラクター多い漫画家となったら後は手塚治虫くらいになってきます。でもやっぱり一に水木しげる、二に横山光輝な感じがします。

2022年8月23日火曜日

セリーグは今週末が天王山(;´・ω・)

 まだ試合中ですが、今日のヤクルト対広島戦の6回、2点差で追いかけるヤクルトがランナー2人置いて村上選手が打席に立つや、見事3ランホームランを打って逆転に成功しています。コメント欄にもここぞというところでホームランを打ってくると書かれていますが、本当にあと1本が欲しいところで村上選手はほぼ毎回打っているように見え、現役のみならず、史上最高の4番打者となりうるのではないかと自分も思えてきました。

 村上選手の何が恐ろしいのかっていうと、デビューから毎年、確実にその実力と成績を高めてきているという点です。1軍定着当初はホームランも多かったものの三振も多かったのが、徐々に選球眼を身に着け四球を増やして出塁率を上げていったかと思えば、打率の方もぐんぐん上がっていき、そして現在は満塁時などチャンスにおいては異常なほど長打を出すなど無類の強さを誇るようになり、守備以外弱点なしといわれるようになっています。
 その課題の守備も年々改善してきているとされ、プロ野球選手としての才能という面ではやはりメジャーの大谷選手が史上最高と思うものの、バッターとしてのみの才能で言えば、もしかして日本人史上最強なのではないかとこの頃思います。

 ただ前半戦絶好調だったヤクルトでしたが、後半戦において勢いがあると言ったら自分も大好きな「俺は横浜の三浦大輔だから」こと三浦監督率いるベイスターズです。ホームの横浜球場ではほぼ負けなしという異常な強さといい、このところの呆れるくらいの連勝、そしてやばいくらいの安定感から、いつのまにかヤクルトとのゲーム差をメリーさん並に縮めてきています。
 元々、ベイスターズは昔から波に乗ると手が付けられないところがあり、ラミレス監督時代もポストシーズンなんかでまさに勢いに乗って日本シリーズにも出たことあるだけに、この追い上げぶりはヤクルトにとってはなかなかに脅威でしょう。また歴史的にも、ヤクルトとベイスターズの優勝争いはかなりもつれ込むことが多く、ベイスターズも好きだけどヤクルト贔屓の自分からしたらかなりハラハラする状況です。

 それだけに、今週末の横浜球場におけるヤクルトとベイスターズの直接対決は、文字通り今シーズンの天王山になるのではないかという気がします。仮にこのシリーズで横浜が三タテ決めたら、一気に首位を奪ってそのまま優勝までひた走るのではないかという可能性がかなり大な気がします。一方、ヤクルトとしては2勝で勝ち越せばいいものの、1勝2敗で負け越しただけでもかなり嫌なムードが立ち込めます。まぁその1勝を村上選手がサヨナラで決めてる場合は話別ですが。

 そうこうしてるうちに今夜のヤクルト対広島戦は5対4で見事ヤクルトが勝利しました。決勝点にもなってるだけに冒頭の村上選手の3ランは本当にありがたいと思うと同時に、この所は村上選手頼みとなっているだけに、もう少し他の野手も頑張ってほしいところです。石川おじさんもガチ頑張ってるだけに。

 他のチームに関しては、伝統的に阪神はシーズン終盤の9月以降は劇的に弱くなるので、3位についているとはいえもはや優勝は望めないでしょう。開幕当初の怒涛の連敗を考慮すれば頑張ったと言えますが、去年の追い上げはすごかったけど、毎年における終盤の失速をどうにかしない限りはまだまだ優勝は望めないでしょう。来年の監督は誰なんだろうな、個人的にはちょっと早い気もするけど藤川氏に来てもらいたいけど。

 にしても週末は本当にどうなることやら。勝負の分かれ目は村上選手の三冠王ストッパーと目される牧選手、そして村上選手に対し、両チームが四球戦術をどう取るか、そしてその前後、ヤクルトに関してはサンタナ選手がどう打つかにかなりかかってくる気がします。山田選手も復活を願いたいけど、本当に調子悪そうだしなぁ(;´・ω・)
 っていうか本当に今セリーグの野球楽しい、野球に興味ない人ももっと見てもらいたいです。

2022年8月22日月曜日

岸田政権の余命

 ひとつ前の記事にも書きましたが、恐らく来年には岸田政権は終焉を迎えるのではないかともはや見ています。

 前回の参議院選挙で大勝しており、普通の常識なら政権が崩壊する要素なんて何一つないのですが、その大勝原因となった安倍元総理の殺害事件で統一教会問題が浮き彫りとなった挙句、あらゆる層の予想を超える統一教会と自民党議員の癒着ぶりから、支持率は文字通り急降下を見せています。
 そもそも内閣改造直後は支持率は上がるはずなのに、これだけ急降下させたのはある意味記録的です。岸田総理としては、恐らく夏休みを挟めばこの統一教会関連報道も収まるだろうと思って、身体検査もなぁなぁで、統一教会とずぶずぶのハギューダすらも閣外にだしたものの政調会長に置くなど楽観視していたようですが、明らかにこの見識は大外れだったと言いようがありません。


 そもそも岸田総理の人事に関しては、ハギューダ以前に上記の杉田水脈氏に対するものの方が理解できません。上のリンク先の北原みのり氏同様、特に思想的バックボーンなく、ただ周りの反感をわざと買ったのし上がってきたとしか思えない杉田氏を役につけた岸田総理の人事はその発表当時より、自分も激しく疑問に感じていました。それこそ、「自民党支持者以外は非国民」とまで言いそうなこんな人間を引き上げる辺り、根本的に岸田総理は人を見る目がないのではとすら疑います。

 この辺、元々総理大臣こと官邸の人事権は党内勢力に対する掌握、総理大臣の基盤強化を目的に橋本行革時にかなり強化されたのですが、実際にうまく運用できていたのは小泉元総理、安倍元総理くらいで、それ以外の総理大臣となると派閥に配慮した人事ばかり取り、その結果として自らの権力基盤を弱体化させている節があります。

 真面目にここから岸田総理が延命を図ろうとしても、党内の人間によって引き摺り下ろされるのが筋でしょう。またこの時代を打開する能力も、かなりやばい状態だってのに夏休み満喫してた岸田総理には残念ながらないでしょう。それこそ内閣改造を9月の国会開会前にしとけば、まだ状況は違ったでしょうが。

 この後の政局に関しては、個人的に気になっているのは菅元総理と河野大臣の動きです。割とこの二人は仲が良く、尚且つ省庁改革勢力が支持層についているだけに、次の国会の閉会後あたりでなにか動き出すかもしれません。官僚たちも今回の岸田の動きには辟易しているようですし、立場を変えてくるかもしれません。
 野党に関してはある意味で絶好のチャンスですが、そのチャンスを生かす人材がいないため、これまで通りフェードアウトするだけでしょう。統一教会問題では亡霊の如く長妻氏が再び主的に出てきていますが、この人は問題をピックアップするのは上手いけど、組織を率いるのは絶望的にダメな人だしなぁ。そういう意味では、誰をどう担ぎ出すか、どう取りつくかでしょう。

2022年8月20日土曜日

萩生田光一氏に対する私見

【動画】中国の女さん「うわ!水たまりで足が濡れちゃう...せや!」(ガハろぐ)

 本題と関係ないけど上の動画について、たまたま現場の洛陽市出身の知り合いいたから「洛陽の人ってみんなこんななの?」って聞いたところ、「そんなわけない(;´・ω・)」と返事されました。にしてもこの動画、希少動物の撮影に成功したような感じのシュール感がたまらない。

 話は本題ですが今も熱気冷めやらない統一教会問題について、今一番ホットな議員ときたら萩生田光一氏で間違いないでしょう。彼がいつから統一教会と関係を持ったかについてはまだ議論の余地がありますが、安倍元総理の腰巾着でもあったことからその延長でこうなったのかもしれません。

 結論から書くとかなり問題の多い人物とみています。既に報じられているように新人候補を統一教会の会合に連れて行き、ある意味で統一教会に絡めさせていることはもとより、昨今の報道でその距離感について注目が高まっているにもかかわらず「これからは少し気を付ける」という風に、意に介さない発言をはっきり残しています。
 やや言葉尻を取っているような自覚はありますが、なんとなくこの人の発言だと、本人がむしろ強調するような目的をはっきり持って「少し」と入れたようにしか見えません。というより、統一教会との決別は全くやる気は見えず、むしろ「(周り見つからないように)少し気を付ける」的な発言で、今後も関係を続ける宣言のようなものでしょう。

 そもそもこの人については、先の内閣改造で経産相を下ろされて政調会長に回された際の発言の方が気になっています。この閣外への配置について「自分なしでやれるもんならやってみろ」的に、やや岸田総理を下に見たような発言を確かしており、非常に傲岸不遜な人間であるという印象をはっきり覚えました。
 その上で上記の統一教会に関する発言を見ても、基本的に周りを見下しており、自分にしか特にならない政策であっても国家に資する政策になると本気で信じている節があります。多かれ少なかれ政治家というのはそうした価値観を持つ者ですが、それを露骨に外に出すのと出さないのとでは大違いであり、前者の様な人間には権力を持たせるべきではないと私は思います。

 正直彼を見ていると、戦前の辻正信や松岡洋右のような人間であるような印象を覚えます。こんな人間を重用したあたり、本当に安倍元総理は人を見る目がない、というより稲田といい、やばい人間しか見つけられない人間だったのだと思えてなりません。

 なおもう一つ先の岸田総理による内閣改造について触れると、タイミング的に大馬鹿この上ない所業に見えます。身体検査も終わらない段階で組閣に踏み切った結果、組閣が終わだった段階で統一教会との関係を明かした議員らはノーダメージで、先に明かしていた議員だけが割を食うような結果となっています。これで恐らく党内の求心力は下がるでしょうし、よっぽどしっかりした後ろ盾を見つけられない限りは、来年にもまた新たな組閣が必要になるでしょう。

2022年8月17日水曜日

未だ辞めない奈良県警本部長と警察庁長官

 見出しのまんまですがこいつらの神経は一体どうなっているんだと正直疑います。

 安倍元総理の殺害事件から既に1ヶ月超も経っているのに、この事件に関して未だ誰も責任を取っていません。そもそも事後検証なんてこの二人が出る幕ないんだし、いてもいなくても何も変わらないようなもんなのだから、事件発生即日に辞めても問題がない、っていうか辞めてなきゃおかしいと思えます。既に検証報告もあらかた済んでいる、というより「後方を全く警戒しなかったザル警備」以外の何物でもないだけに、検証の必要があったかとなるとそもそもなかったとすら私は思います。
 ぶっちゃけこの事件を検証するくらいなら、マリオのステージ攻略を検証する方が難しい気がする。

 無駄に奈良県警のホームページも見たりしましたが、事件に関するリリースが何もないのも正直どうかなっていう気がします。「安倍元総理が殺害されました」的なリリースでも出して、奈良県警に警備を頼む時は気を付けよう位の注意喚起は必要でしょう。まぁこれは冗談ですが、警備不備のお詫び的なリリースくらいは出しとくべきな気がします。

 一方、レイパーセーバーこと中村警察庁長官も一向に辞める気配を見せません。「国葬後に辞める」と言っていましたが、今回の事件と国葬は無関係であることを考えると、地味に延命策としての発言だったのかという気がします。責任忌避能力には抜きんでている気がしますし。
 その国葬も依然として反対論が多く、仮にこのまま流れたそのまま居座る気なのかもしれません。というより、これだけ時間たっても辞めないというのを、自分でおかしいと思えない時点でヤバイ人間であるように見えてなりません。さすがレーパーセーバー。逮捕状握りつぶす握力なだけある。

 それにしても奈良県警は銃弾紛失誤解冤罪事件を一つとっても本部長辞任案件だと思うのですが、面の皮の厚い奴を本部長にしてしまったもんです。将来奈良への移住を考えている自分もこうした捜査機関の無責任ぶりを見ると、果たして奈良に住んでいいものかと考えあぐねてしまいます。

2022年8月16日火曜日

ウクライナ報道で感じた違和感

 今日とか普通に定時で帰ってこれたけど、先週なんかずっとキーボード叩いていたせいか、左手を常にスペースキーの上に固定していたためか左手親指の付け根がずっと痛かったです。今も痛いけど前より緩和している。

 話は本題ですが、この数日にわたりウクライナ南部でウクライナ軍がロシア軍相手に攻勢を強めているという報道が急激に増えています。中でも空港を爆破して軍用機を一挙9機も吹っ飛ばしたという大戦果については、詳しい攻撃手段をウクライナ側も明かしていないだけに非常に興味深く報じられています。
 しかしこれが1ヶ月前、7月の報道はまるで逆でした。7月の報道では東部ドネツク州でウクライナ側がロシア側にじりじりと後退され、最終的には拠点を放棄する形で退却までしています。この間、ウクライナ側は毎日膨大な死傷者が出ており、戦況は非常に厳しいとかなり後ろ向きな発表の仕方をしていました。

 この先月の報道に関して、正直に言って違和感を感じていました。

 現在の戦況好転は米軍などが供与したハイマースがかなり効いていると報じられていますが、それを推しても先月までの報道は異常なほどウクライナとにとって後ろ向きだった気がします。そもそも戦争中は自軍を鼓舞するため、ロシアほど露骨にすぐばれる嘘をつくならともかく、形だけは強気な姿勢を見せることが多いです。実際、ウクライナも首都キーウが攻撃されている最中も弱気な姿勢は見せず、首尾一貫して抗戦意思を強く見せていました。それが何故か先月のみはやたらと、敗北が続いているなど深刻な面持ちで芳しくない状況を発表していました。

 あくまで素人の勝手な推測として述べると、あの先月におけるウクライナの弱気な姿勢は意図的なものだったのではないかと密かに見ています。何故意図的に弱気な姿勢、というか態度を見せたのかというと考えられる理由はいくつかあり、一つは拠点撤退もやむなしという空気を醸成するためです。そしてもう一つは、ロシア側に対するブラフだったのではないかと疑っています。

 なんとなくあの時のウクライナの動きを見ていると、ロシア軍の油断を誘いながら、彼らの戦線を前に引っ張ろうとしているように感じました。仮にそうであれば、意図的に守り辛い地域にまでロシア軍を引っ張り、ハイマースの準備が整うなど万全を期した状態で、一気にせん滅する誘因戦術なのではないかとも考えました。もっともその後の戦線は中心が東部から南部に移っているのですが、東部に関してはロシア軍は完全に進軍が止まっているとされ、やはりウクライナ側が守りやすい地域まで後退したのは合っているのかなと勝手に考えています。
 今月に入ってからは、前述の通り景気のいい発表にウクライナは戻ったし。

 今後に関してですが、既にロシア軍は北朝鮮からも弾薬を調達しようとしていると報じられており、この情報が確かなら物資払底は相当なところまできていると推測されます。その上で次の大きなトピックとしては、やはり冬将軍の到来じゃないかと思います。
 現在のロシア軍においてはシリアから連れてきた兵員がかなり中心となってきているとされ、このシリア兵がウクライナの冬に直面した際にどうなるのかが、個人的に気になります。またシリア兵に限らずとも、ロシア兵も開戦当初の冬の寒さに相当やられたとされ、時期にして今年の10月くらいからこの気候の変化が両軍にどのような影響を及ぼすかが次の展開の大きなキーになるような気がします。

 その上で、早ければ年内にもこの戦争は決着がつくのかもという期待めいた予測を持っています。根拠としてはやはり冬で、欧州諸国は暖房用エネルギーをロシアに大きく依存しているだけに、ウクライナに対し停戦をこれまで以上に促す可能性が高いということと、先に挙げた冬要素が両軍に影響し、選挙区に変動が生じる可能性が高いとみているからです。無論、そのまま戦争続行も十分ありうるのですが、そうなったらエネルギー方面で世の中ちょっと面白いことになるかもしれません。

2022年8月15日月曜日

柴五郎記事の裏側

維新で辛苦をなめた「ある明治人」は、日本の敗戦をどんな思いで迎えたのか(JBpress)

 ほんとびっくりするくらい歴史記事でアクセス取れなくなりましたが、めげずに出しているのが今日のこの柴五郎記事です。彼については以前にもこのブログで取り上げましたが、記事書く直前まで土日を含め連日連夜仕事していてかなり限界に来ており、既存知識だけで書けるネタとして今回選びました。
 もっとも記事にも書いている通り、彼に対する印象は上海ロックダウンを経てかなり変わったというか、非常に大きくなりました。2ヶ月の軟禁は本当に筆舌に尽くしがたい。

 記事ネタを決めたものの、さすがになんも周辺資料を見ずに書くのは心もとないと思って「ある明治人の記録」をすぐ買って読んだものの、この柴五郎の遺稿は少年時代については詳細に描かれているものの、ハイライトの北京籠城戦については書かれていなかったため、すぐまた「守城の人」を買いました。こちらはほぼ柴五郎の伝記であるものの、時折小説めいた表現もみられることから参考文献には敢えて入れませんでした。もっとも、内容の深さで言えば「ある明治人の記録」よりずっと上ですが。

 ただこの「守城の人」、非常に長くてきっちり読んでたら記事書く時間が無くなると思い、結局籠城戦の下りだけ先行して読んで書くことにしました。結果的にはこの判断は当たりだったと思います。

 このほかもう少し書いておくと、一応中国語サイトでも柴五郎について言及する記事などはありますが、簡単な略歴程度を記すにとどめています。そして義和団事件に関しては、現代中国はどうもやや積極的な評価、具体的には「失敗に終わったものの、外国列強に対する勇敢な反抗運動」的に捉えており、言及がないわけじゃないですが北京での外国公使館包囲、というか大虐殺未遂についてはあまり大きく取り上げていません。
 まぁ外国公使館包囲事件については、日本国内でもほとんど知られていない点は同じですが。

 個人的な意見を言えば、柴五郎らが防衛に成功しなければ、歴史に残る大虐殺となって、その後の列強による分割も実際の歴史以上になっていなと考えています。ガチで2ヶ月軟禁された身からすると、本当にこの時の清朝政府の外国人に対する対応には不満しか覚えないです。

2022年8月14日日曜日

ドイツの敗戦は日本のせい?

 昨日壊れたエアコンは今日正午に大家が修理業者を呼んできてくれて無事直り、今も余裕の夜を過ごしています。途中から修理シーンを見たため詳しい故障原因は聞きかねましたが、ボンベからガスを入れていたのでガス抜けかと思っています。

 話は本題ですが一昨日友人に二次大戦における各国の参戦経緯という、また妙なトピックで講義をしてきました。なんでこんな話になったのかというと、戦車の話になって、ドイツとソ連がお互い戦っている最中にものすごく戦車を発展させ、同時代においてはこの二ヶ国が戦車技術で突き抜けたとかそういう話から何故か突入しました。具体的には、「そんな血で血を争った二ヶ国も、開戦当初は仲間同士だったんだけどね」っていう切り口からでした。

 これはどういうことかというと、わかる人には早いですが1939年のポーランド侵攻のことです。二次大戦はこのドイツによるポーランド侵攻から始まったと歴史上では定義されていますが、このポーランド侵攻は西からドイツが、東からソ連が攻め込み、両国がポーランドを文字通り分割しています。こうしてポーランドを落としたドイツはその後フランスへと襲い掛かり、英国を除く西ヨーロッパの大半を握るに至ります。
 その英国に対しても、ドイツは当初自らの戦果を誇示して講和を持ち掛けますが、英国はこれに対し拒否して抗戦する姿勢を見せ、その後のバトルオブブリテンへと至るのですが、ヒトラーとしては当初、英孝は講和に応じるはずだ、真の敵はソ連であってお互い仲良くなれるはずだと本気で信じてたようです。

 先のポーランド侵攻では共同で攻め込んだドイツとソ連ですが、そもそも政治信条的にはお互い真逆(国家社会主義VS共産主義)という立場であり、また国境も深く接し合う不倶戴天の敵同士です。ポーランドはあくまでお互いの利害が一致しただけの結果であり、両国ともその後、雌雄を決しなければならないと考え、開戦準備を進めていました。

 そんな独ソ戦開幕前夜、ドイツにやってきたのが我らが松岡洋右です。彼は若干しっくり来ていないように見えるドイツとソ連に対し「日本が仲立ちになろう」的なこと考えてたようです。というより、ドイツとソ連は既に仲間同士であって日本もその輪に入ればいい的に思ってた節もあります。
 当時既に日独伊三国軍事同盟を結んでいた日本でしたが、その表敬のためドイツを訪れた松岡はヒトラーから直々に「ソ連には気を付けた方がいいよ」と言われましたが、そんなのお構いなしに帰路にモスクワによって、日ソ中立条約を結んでしまいます。これによってドイツとの戦争時に日本側から背後を脅かされる懸念がなくなったことでスターリンは大喜びし、わざわざ駅まで松岡を見送りに来たほどでした。

 この直後、独ソ戦が開始され、慌てた松岡は日ソ中立条約を破棄してソ連を攻めるべきだと主張します。しかし外交ミスの原因を作った張本人が何を言うかと大顰蹙を買い、松岡は間もなく罷免されますが、その後の歴史は言うまでもなく、日ソ中立条約は日本の終戦間際にソ連によって一方的に破られ多くの悲劇を生むこととなります。

 以上は日本側の視点に立った流れですが、これをドイツ側の目で見ると、本当に日本はうざいことしてんなって思えてなりません。というのも、ドイツが日本と軍事同盟を結んだ最大の目的はほかならぬ、ソ連に対する牽制以外何物でもありません。それを日本が日ソ中立条約を結んだことで、軍事的には三国同盟は何のメリットを持たなくなりました。それどころか、ソ連側は極東の防衛兵力を西側に移動させることができるようになり、ドイツに対する防衛力を高めたことは間違いありません。仮に中立条約を結ばず、日本がソ連に対して牽制だけでもしていたら、独ソ戦はどうなっていたのかという議論はできるかと思います。

 またその後についても、日本が真珠湾攻撃によって米国と開戦したことで、ヨーロッパ戦線における対独米国参戦も招いています。この直前まで英国は非常に厳しい立場に置かれていたとされ、米国の参戦が遅れていれば英国も陥落していたのではないかという説もあります。それだけに米国も国内世論が反対する中にもかかわらず政府は参戦を急いでいたとされ、日本側から攻撃させて世論を参戦に持ち込むよう挑発していたという陰謀論が出てくるわけです。 
 まぁこの陰謀論は実際そうですが、真珠湾攻撃を知ってたってのは嘘だと考えています、米国はどうも、日本は最初フィリピンなどを奇襲すると予想していたようで、地理的にもそう思うのが自然でしょう。

 話は戻しますが、日米開戦によって米国が参戦したことで、ドイツは東のソ連と西の米英という二面作戦に追い込まれます。正確には北アフリカ戦線もあるのでほぼ三面作戦でしたが、仮に米国の参戦が遅れていたらもっと序盤に対ソ連戦に集中できたと思え、そうだったらまた結果も違ったんじゃないかなと思う節もあります。
 この辺まで話し終えて私も、「ぶっちゃけ、ドイツの目から見たら日本が悉く敵を増やしており、なんか日本のせいで敗戦したと思われても仕方ないような……」という一声が喉から出てきました。それ以前に、日独伊三国軍事同盟は軍事的なメリットは一切運ばず、デメリットのみ締結国にもたらしているように見えてきます。

 この辺、空気を読むことに命を懸けている民族の癖に、日本は国際社会の空気を悉く読み違え、結果的に自国の亡国を招いたばかりか、なんかドイツさんにやたらと負担をかけていたような気がします。自分も今回、時系列で解説している最中にこの構造に初めて気が付いたのですが、ネットで検索してみるとこうした主張をしている人はあまり見かけません。
 それだけに気になるのが、ドイツ人はこの辺をどう思っているのか。日本のせいで二次大戦負けたとか彼らは思ってないのかが若干、というかかなり気になります。内心、ドイツ人にそう思われても仕方ないような気がします。

2022年8月13日土曜日

エアコン壊れた(´・ω・)

 夕食のそうめん食べた後でエアコン起動させたら「ウオォン」と室外機が言って、なんか壊れたっぽいです。正確な診断こそしていないものの、室内機からは冷たい風が出てこないので、無理やり動かすのもよくないと思って停止させましたが、ちょうど最高気温40度真っ盛りのこの時期とはなかなか運がないです。まぁこの時期だからこそ、壊れやすいのですが。

 大家にはWeChatで連絡したもののまだ返事はなく、また仮に交換や修理を手配しようにも繁忙期のこの時期だとすぐにとはいかないかもしれません。夜は扇風機のみでいつも寝ているのでまぁ大丈夫でしょうが、明日の昼間辺りはやばそうです。やることないけど、会社にでも行こうかなぁ( ´Д`)=3 フゥ

2022年8月10日水曜日

偉そうな態度しか取れない中国外交

 中国人の知り合いに「ペロシについてJBpressで記事書いた(。´・ω・)?」とこの前聞かれました。政治的な話題は本土にいるから通常書かないと伝え、「どれだけ正しい報道でも、伝わらず、書いた本人が自滅するだけなら全くもって無意味だと思う(・∀・)」という妙な高説を垂れました。

 そういうわけで中国外交ですが、やはりこのペロシ訪台はかなり効いているのかめちゃくちゃヒートアップしていて、中国国内のメディアもやれどこの海域にどの軍艦が言ったとか、やたら軍事系のニュースが増えています。まぁぶっちゃけ、ペロシの件で腹立たしく感じるのはともかく、軍の示威行動については中国人もそんな関心あるとは思えないけど。
 あとこの件で日本について、「殺してやるぞ天の助」状態と誰が言い出したかわからないが面白いボーボボネタだと思う。

 そんな中国さんですが、言うまでもなく米国にとって代わって世界で覇権を握ることをガチで夢見ています。ただ結論から言うと根本的に中国は、その外交態度にあまりに問題があることから、今のままでは絶対に無理だと断言できます。具体的にどんな外交態度なのかというと、軍事力で物を言わせて札束で顔を叩けばどの国も従うはずだと本気で信じており、そのせいかほぼすべての外交で恭しい態度なんて取ることなく、基本上から目線の無駄に偉そうな態度しかとりません。

 この辺、日本なんかは割と敵意をはっきりと剥き出しにしてくる辺り、中国は日本を比較的対等な相手と見ている節があります。しかしこれが東南アジア諸国やアフリカ諸国とかになると、「貧乏なお前たちが大変だと思うからお金(支援)恵んでやるよ、感謝しろよ( `・∀・´)ノヨロシク」的な外交文言がかなりガチに飛び出してきます。韓国はちょうど中間というか、「小国の分際ではあるが一応は対等(っぽく)に相手してやろう(´・ω・`)」的な態度を取っているように自分は見えます。

 各国の政府がどんな態度を取ろうがそれこそその政府の勝手なので、別に自分はこうした中国の態度が一概に悪いというつもりはありません。ただ、こうした偉そうな態度が露骨ににじみ出ていることから、いろいろ見ている限りだと中国のことを「尊敬する国」と見ている国は、アジア太平洋地域においてはほぼ皆無であるという気がします。どこからも尊敬されない、敬意を持たれない国が、世界の覇権を握れるかと言ったら自分はそれはないとはっきり思います。
 しかも先ほど書いたように、中国は露骨に札束ビンタ的な外交を行っており、ガチで中国人はこれで支援対象国に感謝されると思っている節すらあります。この辺に関して言えばむしろ逆で、金銭的支援すればするほど、むしろ相手国からは嫉妬の感情が芽生え、嫌われる可能性すらあると私は見ています。この辺はかつて日本がまさに辿った道ですし。

 恐らくですがこうした中国の態度は、彼らが対抗馬と見ている米国のやり方を知らず知らずに見様見真似してこうなった、中国から見た米国の態度がこういうものだったせいではないかと思っています。
 しかしこうした中国の米国に対する観点は正直、見落としが多い気がします。確かに米国も札束ビンタをやってきますが、それでも建前上は「君たちは最高のパートナーだ」などとお世辞を口にし、また「君と僕とは対等だ」という姿勢を強くアピールします。それに対し中国は無駄に、「中国の方が立場は上だ」的な演出を会見などで無理やり入れようとしてくるだけに、まだ米国の方が親近感を抱く国の方が多いでしょう。

 それ以上に、米国には「自由」、「民主主義」というスローガンがはっきりあります。こうした思想は少なくとも、支配階層を除く大多数の一般市民からすればありがたいものですし、応援もしたくなる概念です。たとえ米国の支配を受けることとなろうとも、「自国の独裁者に好き放題専横されるよりはマシ」という結論に、その国の人を引っ張っていきます。
 これに対し中国は、他国の人間が受け入れるスローガンがまるでありません。あるのは「中国による支配」だけで、中国風に言わせれば「中国による支配を受け入れれば豊かになれるよ(´・ω・)」といったところでしょう。正直、書いてて詐欺師の文言にしか見えない。

 なのでこの前中国人の友人に、本気で中国が世界の覇権を握ろうってんなら、嘘でもいいから下手に出た恭しい態度をもっと外交で見せて、一部だけでもいいから外国に尊敬される国となるよう努めなければならないという見方を伝えました。この点は友人も納得というか同感していて、「中国外交部に言うべきだ」と薦めてきましたが、もちろん私は言うつもりはありません(^ω^)
 何も大仰なパフォーマンスをやれとまでは言いませんが、無駄に偉そうな、言い換えると他の国から見て不必要に癇に障る態度をもっと謙虚な態度に改めない限りは、世界の覇権なぞ夢のまた夢でしょう。

2022年8月7日日曜日

身バレしないのは何故?

 最近政治のことばっか書いているからたまには好きなこと書こうと思います。

 ネットのニュースを見ていると、最近SNSなどから本人を特定する特定屋という存在があると報じられていました。何もこの特定屋に限らずとも、就活中の学生とかが選考中の企業にSNSをチェックされたりして、裏アカウントなどがばれたりするといった話をよく聞きます。個人的には三越伊勢丹の「オシャレゴリラ」事件がなんか印象に残っている。

 そんなもんだからこうしてブログを書いている私なんかも、いつかその正体が周囲にバレる日が来るかもと不安に感じつつ、若干期待もするという少女マンガみたいな心持を持ってたりもするのですが、現時点において、「花園祐はあなたなんですね!」と推理漫画みたく犯人指名されたりした経験はありません。いやまぁ犯人ではないけど。
 内心、これだけの分量を日々書いて、結構細々としたことも書いているのに、意外とばれないもんだなぁと思ってたりします。上海在住で異様に歴史に詳しいっていう点だけで、99%くらい絞れるような気もするのですが、何故かはそうもいかない。

 まぁ本名はもちろん筆名とは異なっているし、職業というか勤務先についても割といい感じにぼやかしているので、この辺が効いているのかもしれません。実際、本業を伝えるとブログでのイメージと大きく隔たりがあると感じられるのか驚かれることが多く、類推し辛いものであることは間違いないようです。自分自身でも、よくこんな立場でこういうブログとか書いているなと呆れること多いですし。

 それ以上に身バレしない主な要因としては、ごく近い人間でこのブログを知っている人が極端に少ないというのが大きいと思っています。直接の友人や家族でこのブログを知っているのは本当に限られており、職場の同僚に至っては完全にゼロです。思うに、こういうSNSでの本人特定につながるのはその内容以上に周囲の人間との関係、具体的には一緒にどこ行ったかなどの同一情報や、友人側の身分特定につながるような情報流出が大きいように思われ、この点で自分のブログは極端にそういうものがないというのが身バレ防止に大きく寄与している気がします。

 そもそもこのブログ自体、直接係わりない第三者に向けて書いていることが多く、私自身もそれを望んで書いています。そういう立場が大きく寄与していると思うと同時に、「真の敵は身近に潜む」というのがSNSにおける意外と見落とされがちなリスクであるように思えます。

2022年8月4日木曜日

どちらが民主主義の危機なのか?

 安倍元総理の射殺事件以降、見出しに挙げた「民主主義の危機」という言葉が主に自民党議員などの口から出ています。しかし以前の記事にも書いたように、あの事件は若干逆恨みな点があるものの、犯人は統一教会への恨みからその関係者とみなした安倍元総理を殺害したと話しており、この動機を否定する証言や根拠は未だ出ておらず、むしろ関係者から犯人がそこまで恨みを持つに至った新j理られるようなエピソードが数多く出ていることから、政治的信条に根差したテロ行為とみなすのは違うと私は考えています。

 無論、テロ行為ではないから人を殺していいということになるわけはなく、犯人には法に基づく刑罰が科せられるべきだとは思います。しかし不幸にも亡くなったとはいえ、テロ行為ではないとした場合、今回の事件が民主主義の危機に当たるのかと言ったら私は疑問です。以前にも例えで出したように、愛人が痴情のもつれから要人を刺し殺したらテロになるかと言ったらそうではないし、それが民主主義の危機だと言ったら言った奴の頭がおかしいと判断するしかありません。
 むしろ今回の射殺事件以上に、自分が思っていた以上に自民党議員が現在進行形で関わっていた統一教会の存在の方が、民主主義的に危機ではないかとすら思います。

 宗教勢力が政治に介入することは悪だ、とは私は思いません。過度に特定宗教に有利な政策を敷いたり裏金回してたりしてたら問題ですが、特定の方針に基づいて支持政党を応援したり、公共全体で必要と見られる政策の実現を訴えたりすることは、宗教も人間組織の団体の一つであり、民意の結晶の一つだという見方から問題あるとは思っていません。なので創価学会が支持母体となっている公明党についても、別に好きではありませんが、嫌悪感も恐らくほかの一般人と比べたら私は薄いと思います。

 ただ、これが統一教会となると話は別です。

 私自身は統一教会のことを、はっきり言えば反社会的勢力とみなしています。明らかにキリスト教の教義とはかけ離れた先祖崇拝思想や教祖などの個人崇拝の強制、それにかこつけた霊感商法など、どれをとっても宗教的行為とは見えず、団体上位層の利益追求を目的とした犯罪集団にしか見えません。他の反社と比べるなら、露骨な暴力行為を行わずに詐欺行為を繰り返している点から、オレオレ詐欺グループ以上、ヤクザ未満といった評価をしています。
 それこそ現団体幹部が言っているように、過去の霊感商法と決別しているとかなら話は別ですが、さっと調べた限り過去の被害者に対する補償や謝罪はやっておらず、それどころか現在においても同じような霊感商法を繰り返している有様だというだけに、宗教団体であることを盾に、一切摘発されずに活動し続けている反社団体だと自分は考えています。

 しかも分派した米国の団体はかなり過激な団体に育っていると言われ、暴力行為なども指摘されています。仮にこれら団体の活動原資が日本の信者からのお布施とかだったりして、それがテロ行為とかに使われたりしたらどうなのかという話です。他の宗教勢力ならともかく、真面目に統一教会はそういうことをやりかねない団体で、今規制しないことはそれだけ日本全体にとってもリスクじゃないかとすら思います。

 その上で話を反社絡みに戻すと、仮にオレオレ詐欺グループ団体のメンバーが政治家に献金したり、選挙活動を手伝ったり、その団体の活動にビデオメッセージを送っていたらどうか。お笑い芸人の宮迫氏じゃないですが、ただで済むはずありません。しかも、政治家に送られた献金の原資は、信者を騙して得たお金がほとんどなのでしょうし。

 にもかかわらずこれまで統一教会と関わってきていた自民党議員らの反応や対応は未だに鈍いものがあります。受け取った献金は即座に返金(被害者に返させるため)すべきでしょうし、反社会団体との係わりについてつまびらかにした上で決別するのが大前提となるでしょう。
 既にいくつか見られる言い訳としては、そんな団体だとは思わなかったというのがありますが、多分この手の政治家はアルカイダからお金もらっても同じことを言うと思います。危機管理が単純に甘いし、そんな脇の甘い人間が権力を持つ政治家をやるべきではそもそもないでしょう。

 私自身、安倍元総理が祖父の代から統一教会とずぶずぶな関係にあることは以前から知っていましたが、彼以外のほかの自民党議員の多くがこれほど統一教会と関係を持っているとは、正直に言って知りませんでした。もっともこの手の議員が増えたのは稲田氏を始め、安倍元総理が源泉となっている節もあるだけに、あながち犯人の見立ては大きくは外れていなかったようにも見えます。
 先にも書いた通り、特定の宗教団体が政治家を応援することは別に問題だとは私は思いませんが、統一教会に関しては搾取した金額が膨大でその被害者も少なくなく、そして何より精神的に救った人間の数より破滅させた人間の数の方が明らかに多いことを考えると、犯罪集団でしかないと思います。その犯罪集団と付き合い、いいように使われている政治家が少なくないという今の現状こそが、真の民主主義の危機でしょう。

2022年8月1日月曜日

安倍元総理の国葬の是非

 昨日クリーニング屋に言ったらお店のおばちゃんにマスク越しに、「痩せた?」と言われて軽くショック受けました。「暑くて食欲ないしね」とごまかしましたがどちらかというと仕事にすり減らされている量のが多いでしょう。でもってその後も家帰って日曜だけどずっと仕事していて、一球速報見ていてヤクルトの青木が振り逃げで塁に出て「もしや……」と思ったら、村上が3本目のホームラン打ってガチで「打ったぁー!」と言ってました。
 っていうかそんな時間まで仕事しなきゃならないのつらたん(´;ω;`)ウッ…


 あと今日上の記事が配信。
 
 話は本題ですがなんかいろいろ議論の出ている安倍元総理の国葬についてですが、私自身はやったほうがいいんじゃないのって立場です。賛成というよりか反対意見がない立場で、今出ている反対意見についてはむしろ疑問を感じる内容が多いとすら思います。

 まずよく見る反対意見として、国葬が政治的だという批判があります。これについてはそもそも、政治的じゃない国葬ってあんのかよって逆に問いたいです。ガルマ・ザビの国葬を始め、基本的に国葬は国威高揚や外交として使うものであり、政治的打算としての手段以外の何物でもありません。では手段としてみる場合、やるかやらないかはメリットがデメリットを上回るか否かしかなく、私としてはメリットの方が多いと考えるからやった方がいいという立場です。
 まずデメリットとしては国葬にかかる費用で、正直に言って袖の下のAOKIでお馴染みのオリンピック程にはかからず、どれだけ豪勢にしたって1000億はいかないでしょう。ではメリットはないかですが、安倍元総理の葬儀とあれば外国から多くのVIPも駆けつけると思われ、これが外交的にはかなりメリットになります。安倍元総理を軍国主義的だと批判しているのは主に中国と韓国でしたが、米国のVIPなどが来ることによって逆にこれらの国へのけん制にもつながり、ついでに集まったVIP同士で何か懸案を話すなり共同宣言するなりすれば、費用対効果でプラスはほぼ確実だと思います。

 このほか見る批判として、国葬とすることで国民に喪を押し付けているという妙な意見がありましたが、はっきり言えばこのような元を取るという人は自らに人格がないと言っているも同然だと思います。国が国葬をするからといって国民も喪に服す必要はなく、また国の祭事とは異なる方向の考えを国民が自由に持つことは憲法で保障されています。
 然れども、上記のような意見を言う人は政府が国葬を行うことで国民も喪に服すのを追い立てられるという主張は、反自由主義的発想もいいところで、言い方は悪いですがこんなおかしな考えが出てくるくらい全体主義的な価値観に染まっているのではないかとすら思います。自分で言って、おかしいとは思わないのかな。

 あと他にある批判として、安倍元総理の功罪、特に後者的に国葬をやるには相応しくないという政党制に対する批判もみられます。この点に関しては私も全く理解できないわけではないし、モリカケ問題は日本の国政に大きな負の影響を及ぼしたともみていますが、少なくとも安倍元総理は戦後としては最長の任期を務めており、その在任期間で考えれば国葬の対象としても決してもおかしくはない立場じゃないかと思います。
 それこそ圧政敷いて意に背くものを虐殺しまくったとかなら話は別ですが、そこまで極端な悪政をやっていないのであれば、戦後最長の在任期間の一点で以っても国葬で記念するのはおかしくはないという立場を取ります。まぁアベノマスクは失政だけど。

 そんなわけだし、国葬では参加者はみんなアベノマスクつけて参列するのも、ちょっとオツかなって気がします。警備も折角だし、世界に名だたる存在となった奈良県警に汚名挽回のチャンス的にやらせたりするのも楽し気です。っていうか犯人の家がやはりというか親戚の家の近くにあったらしい。でもってうちの親父も見に行ったらしい。