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2026年1月22日木曜日

1995年はサブカルでも異常な豊作年だった

 自分はかねてより、平成期において1995年は非常に重要な1年だったと主張してきました。というのもこの年、阪神大震災やオウム事件という社会的に後の日本に大きな影響を与えた大事件が立て続けに起きたほか、兵庫銀行、木津信金で戦後初めて金融機関の経営破綻が起き、労働生産年齢人口もこの年をピークに下がるなど、経済方面でも大きな曲がり角を迎えているからです。
 私自身の実感で、ちょうどこの年辺りから本格的に「バブル崩壊」という言葉が一般にも認知され、日本が本格的な不況期に入ってきていることを日本人自身がはっきり気づくようになった気がします。その一方、個人消費自体はバラマキ政策もあって非常に活発で、確かCDのミリオンヒットもこの年が史上最も多かった気がします。

 以上の通り平成期の日本は95年以前と以後に分けられるくらい分水嶺になった年だと思っていたのですが、最近ふとしたきっかけから、この年はアニメやゲームのサブカル方面でもちょっと特殊というか異様な豊作年だったということを知りました。
 具体的に挙げていくと、アニメにおいては「新世紀エヴァンゲリオン」がこの年にテレビ放映されています。文字通り「AKIRA」などと並んで日本のアニメ史を変えた一本であり、アニメ市場のターゲット視聴者層を少年層から青年層へと大きく引き上げた一本でもあります。

 またゲームにおいても、「クロノトリガー」、「ドラクエ6」、「ロマンシングサガ3」、「聖剣伝説3」、「ダビスタ3」、「テイルズオブファンタジア」、「タクティクスオウガ」、あと今日逝去報道が出た「朝日新聞連載 加藤一二三九段将棋 心技流」など、後にリメイク作がたくさん作られるスーパーファミコンの名作が多数出ています。ひふみん(´;ω;`)ウッ…
 ちょうどこの年はスーパーファミコンの円熟期で、メーカーの開発ノウハウが成熟し、ユーザーもたくさんいて市場が非常に活発だった頃でした。なお発売自体は1994年末ですが、1995年からはセガサターン、プレイステーションなどの次世代機も徐々に普及してきた時期でもありました。また前述の通りCDもミリオンヒットが史上最も多く出た年で、音楽業界としても非常に盛り上がっていて関連雑誌とかも今と比べてもたくさんあった気がします。

 このように振り返ってみるとほんとこの年はサブカル業界でも異様な豊作年だったように思え、もちろんこれ以降も漫画やアニメとかで名作はどんどん生まれていますが、後年に影響を与えた作品が出たという意味では1995年は影響力が強い年だったように見えます。では何故この年にこれほど革命的な作品があちこちから出たのかと言えば、やはりそれは経済的な影響が大きかったのではないかと推測しています。
 前述の通り、この時期の日本は景気浮揚のため無駄な公共工事を繰り返してやたら金をばらまいていました。しかし不況は不況のままで先行きが見えなかったためか、多くの消費者は住宅は自動車などの高額な耐久消費財の購入は控えた一方、その分浮いたお金で個人消費こと娯楽への消費を増やしていたような気がします。実際、主要企業の業績が悪化しながらも個人消費は増え続ける時期でもあったし。

 また前述の通り、労働生産年齢人口もこの年が統計上で日本史上最高の年でもありました。この一点で持っても当時の個人消費は非常に勢いがあったと言え、先ほどの景気要素も加わって消費が向かったサブカル分野で多くの名作が雨後のたけのこの里の如く次々と現れたのではないかとみています。
 なおこうした動きですが、去年の中国がまさにこんな感じでした。社会全体が不況で給与も伸び悩み、失業者も増え続ける中、何故か個人消費は増え続けていました。これは日本と同じく、景気が悪化したことで先行き不安から住宅や自動車などの購入を控え、浮いたお金を個人の楽しみとしてご楽に使うようになったためじゃないかとみています。ラブブのブームとかも、まさにこの流れだと思っています。

 なお自分のこの年の記憶としては、なんか中学受験するために予備校に通わされ毎日ゲボ吐きそうな陰鬱な気分のままで過ごしてた記憶が強いです。あと成長痛とかも早く発症していてこの時期はなんか病院とかにもよく通ってて、ほんといい記憶がありません。日曜日は西日暮里に予備校のテストを毎週受けに行ってたため、誇張ではなく今の方が自由時間も多いです。
 遊んだゲームでは、発売は1995年だけど実際に購入したのは1996年だった「天地創造」が一番思い出深い気がします。「桃太郎電鉄DX」とどっち買うかで確か悩んだ覚えがあります。

4 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ2026年1月23日 7:33

    1995年にはwindows95が発売されるなどIT化という面でも日本が大きく変わった年でした。その一方でジャンプではドラゴンボール・スラムダンク・幽☆遊☆白書が1995年前後に連載を終了する等漫画の世界でも大きな流れの変化が起きました。人気作品の連載終了は今までもあった事ですが、それらに匹敵する作品が出てこなくなったのです。ジャンプ歴史の一つの区切りでしょう。もっともその数年後にワンピースが出てきてジャンプは勢いを盛り返すのですが

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    1.  Windows95について言及するの忘れてました。マジあれからパソコンが一般家庭に普及するようになったし、でかい要素だったのに。
       95年からはマガジンの天下でしたね。ジャンプも悪い作品ばかりじゃなかったのですが、ドラゴンボールの喪失はやっぱでかかったなと思います。もっともその後ジャンプが盛り返すとは言え当時の発行部数には今じゃ遠く及ばないのですが。

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  2. 1995年生まれです。
    その年に流行った音楽、アニメ等コンテンツをたまに視聴します。
    ただ、1995年当時の映像と今とで比較すると世相、雰囲気が違って、作品の感想が変わるようなりました。
    今度新作やるエヴァンゲリオンシリーズはシンエヴァの見終わった後、そこまで
    暗く捉えなくてもいいかなと思い、旧エヴァ観ても、狂わされるというほどハマれなかったです。
    自分が働いて、年取るとともに考えが変わったことも一因です。
    その上でWOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~は歌詞も含めて今聴いても好きです。
    子供から大人への成長なのかなと密かに考えています。

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    1.  コメントありがとうございます。
       エヴァに関しては放映当時も最初は賛否両論というか微妙で、むしろ翌96年に入ってからモリモリと人気を高めていった気がします。当時は心理学オカルトが流行ってて今とは若干空気感が違うため、当時と今とじゃ作品の見え方もかなり違うと思いますよ。
       「時には起こせよムーヴメント」は小室哲哉がその後詐欺事件を起こしてからは「時には起こせよ詐欺事件」と歌うようになりました。ただこの曲に限らず当時の音楽業界は盛り上がってて、実際今見てもいい作品が多かったと思います。後に作詞は実はやってなかったとネタバレされた大黒摩季なんかも今聞いてもいい感じだと思えますし。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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