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2007年12月19日水曜日

BRICSその二 ~インド編~

 さて昨日に続きBRICS。今日は自分の大好きな国のインド。ロシアをやる予定でしたが繰り上げてインド。正直、インドのためなら日本は植民地になってもいいと思っている。

 さてこのインドが巷でよく言われるのは「ITのインド」といったところでしょうか。でも少し思い出して欲しい。2004年あたりは中国の次にインドが来ると言われ続けていました。一体いつになったら何が来るのでしょうか?
 恐らく、この時の予測は「投資が来る」の意味だったと思います。中国はその安い人件費から世界中から工場がやってきて、その上で投資も集まりました。しかしその投資も一時的なもので、年々上がる人件費からこの次には二番目に人口の多いこのインドが来ると言われての予想でしたが、まぁバカの壁というか、たいした根拠もなく予想を言うからこうなるのです。2007年末の現在ですと確かに投資は来てますが、依然と中国に投資が集まり、その次にはブラジルなどへと向けられています。

 さてこのインドですが昔から数字に強いのか、IT産業のメッカ、目下シリコンバレーとも言うべき様相をなしています。なんでもマイクロソフトでクレーム対応をしているのはインド人で、全社員のうちの四割を占めるほどらしいです。
 このようにIT産業ばかり目が向けられていますが、私はと言うとそれは普通の情報でしょとしか思っていません。実はこれはまだダブルソースではありませんが、インドではバイオ産業の方が底堅いとも噂を聞きます。
 あまり知られていませんがインドは医療大国で、医療費の高いアメリカから治療ツアーが組まれるほど技術が高いようです。実際にアメリカの全医者の内の一割がインド人で、インド人が反乱起こしたらセポイどころじゃなくなるほどアメリカはやばくなりそうです。
 このような医療大国という背景を反映してか、目下のところ製薬や研究の分野でものすごい勢いでインドは発達しているという情報があります。私の考えるところでも、ITはどれだけ頑張ったところでマイクロソフトの牙城を突き崩さない限りはあまり利益にならず、かえってこのようなバイオ産業の方がインドにとって価値がある気がします。

 しかしこれは中国も同様ですが、インド国内ではインフラ整備が非常に遅れています。いやむしろ、中国の二、三十年以上遅れている位と言うべきか、今でもよく停電が頻発するほどです。またカースト制度の名残が強く、食堂でも別々のカースト同士は一緒に食べないなど、あれこれと弊害が報告されています。
 このような弱点を抱えてはいますが、人権は軽い国なので現在はまぁ無視していけるでしょう。しかし長期的な視野に立った場合、しばらくは不安が付きまとう成長をするのではないかと思います。ここまで書いといて、ようやく先週の予告はロシアだったと思い出した次第であります、あしがらず。明日こそはインドの次に好きなロシアをやります。

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