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2008年1月26日土曜日

サイバー犯罪と京都府警

 先日、大阪電気通信大学に通う学生がネット上にプログラムを破壊するウィルスをばら撒いたとして、京都府警に逮捕されました。さてこの京都府警、一部のネットユーザーからはとにもかくにも嫌われる警察組織です。というのも2004年にわざわざ東京くんだりまで行って、当時の東大助手であったファイル交換ソフト「winny」の作者を逮捕しています。

 前回の事件といい今回の事件といい、京都府警はネット犯罪に対してやや刑法を高飛びさせるような行動をとっています。果たして、組織内にそういったものを専門的に扱う部署でもあるのかとホームページを見てみると、「京都府警察ハイテク犯罪対策室」というのがあり、恐らくこの中に相当ネット犯罪に対して相当見識のある人間がいるのではないかと思います。

 先に言っておくと、私は京都府警を評価しています。確かに日本の法体系はネット犯罪に対して今だ整備が出来ておらず、しかも規制を強くしようという声すらほとんど上がっていません。今回の事件で明るみになったのは犯罪者が一大学生だったというプロフィールではなく、ウィルスの作成者を取り締まる法律すらないという日本の現状でしょう。詳しくは知りませんが、確かスパムメールを送る人間に対しても処罰する法律がなかったんじゃないかな。そういった意味で、問題提起を行ったこの京都府警は賞賛されるに値するでしょう。
 でも私が一番言いたいのは、政府はせめて普通の国並にこういった犯罪を防ぐ法体系を早く作って欲しいという事です。どっちの事件も犯人は大学に在籍している人間で、倫理観も非常に問われる問題だと思います。確か、前の官房長官の与謝野馨はパーツの開封から完成まで2時間でやってのけるという自作パソコンマニアだって言うから、彼あたりにそこら辺を作らせればいいのに。

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