先日、NHKの「クローズアップ現代」にてサブプライムローン問題を扱った際、本題より面白い内容があったので軽く特集します。
その言葉が出てきたのはアメリカのドル体制の説明の最中で、「このようにアメリカは国家を挙げてドルを世界で基軸通貨にしようとしていて、まさに国家資本主義とも言うべきやり方だ」と、ゲストの誰かが言ってました。
今まで「国家社会主義」というのは散々私自身もやってましたが、「国家資本主義」というのはこの時初めて聞きました。ためしにぐぐって見ると、第一候補にはいきなりソ連が出てきましたが、実際にはこの言葉はアメリカをうまく表現していると思います。他の国に規制緩和を力ずくで行わせ、ドルが出回っていない中東に戦争を吹っかけて新自由主義経済を押し付けたりするなど、言いえて妙です。
とまぁこの言葉の説明だけでも多分友人とは5、6時間は話せるネタですが、まだうちの親父としかこの話題をやってないのでその辺はまた今度にして、ちょっと今回は国家について考えてみようと思います。
政治学上の国家については専門書に譲りますが、自分はここで国家の目的について考えてみます。基本、どの宗教もその信者の拡大を教是にしています。そのため宗教学上では「宗教的慣用性」というものがあり、たとえ不快に感じても、暴力などの物理的な弊害を受けない限りは他の宗教者の勧誘活動をある程度聞かなければならないという暗黙の了解があるそうです。まぁどの宗教も大体、世界中の人をその宗教を信仰させるのを目的としています。
では、国家の目的とはなんなのでしょうか。言ってしまえば、帝国主義時代ならば宗教と同じく、領土の拡張、世界制覇が目的だったといっても過言ではありません。一応世界大戦が起こってない今では、じゃあその目的はなんになるのでしょうか。
ひとつに、経済戦争に勝つ事。ひとつに、自国家の保持。ひとつに、他国からの干渉の排除。
数え上げたら切りがありませんが、基本的には二番目の国家の保持がどこの国でも目的としているでしょう。しかしそれならば、国家の目的の前には国民はどうなるのでしょうか。保持するためには、犠牲になるべきなのでしょうか。改めてこのような基本的なことを考えてみると、国家とは何のための集団なのかと考えさせられます。
自分は今回のにも書いた国家社会主義者を自認しており、国民の福祉の繁栄を主是としています。しかし言っててなんですが、それが達成された今の日本では自分で言ってて空々しいです。まぁそれ以外にもあれこれ国家でやりたいこともありますが、その辺はまだまだ秘密にしておきます。
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