去年の11月くらいに少し報じられましたが、この毎日新聞社を倒産寸前にまで追い込んだこの「西山事件」は、自分と同年代の20代くらいの若者には知ってもらいたい事件です。
詳しい内容は「http://ja.wikipedia.org/wiki/西山事件」で見てくれればいいですが、この事件がきっかけで日本のマスコミはその報道姿勢が大きく変わったとも言います。
簡単に内容を説明すると、佐藤内閣の終盤、沖縄返還時にアメリカ軍基地として使っていた用地も一部返還される事になりました。そしてその返還の際には元のさら地に復元して返還するとのことで、その費用はアメリカが負うと公式に発表されたにも関わらず、実際は迂回献金のように日本側がその費用を肩代わりしていたのです。なお、この事実は去年の11月、アメリカ公文書館にてその際の外交文書が公開されて名実共に実証され、アメリカ側も認めている事実ですが、日本の政府、外務省は未だに認めていません。当時の外務省責任者まで認めているのにね。
この肩代わりについては前々から噂されていたのですが、毎日新聞の記者がこの事実を示す外交文書を入手して報道したのですが、その報道の過程で情報提供者がわかってしまった……というよりは、ばれてしまったといいますかね、その情報提供者の外務省職員が解職に追い込まれたり、プライバシーやらなんやらがあれこれ公開されてしまい、総スカンを食らった毎日新聞も困ってしまったというのがこの事件の顛末です。
ウィキペディアでもかかれているように、この事件はアメリカの「ディープスロート事件」とよく比較されます。まぁ詳しい解説は向こうにやってもらいます。
自分がこの事件を知ったのは文芸春秋で山崎豊子が「運命の人」という、この事件を元にした小説を連載していたのを見たことからです。調べてみると、山崎豊子は毎日新聞に勤務していた時期があったようなので、だから書いたのかもしれません。
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