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2008年3月27日木曜日

くどいけどガソリン税問題

 内輪ネタですが、この前友人に別の友人が自分のことをZガンダムのパプテマス・シロッコだと言っていたと教えたら、彼ってまんまシロッコやんと納得してました。

 そんなどうでもいいネタはともかく、ガソリン税を代表とした暫定税率問題です。今日先ほど、福田首相が来年から一般財源化すると記者会見で明言しましたが、はっきり言って遅きに失した判断といわざるを得ません。それこそまだガソリン代がリッター130円くらいにまで下がっていれば現状維持でも国民はなぁなぁで納得したかもしれませんが、現在に至っても原油価格は上昇する可能性を孕んだままで、特に運輸業者は倒産ぎりぎりまで追い込まれ、一般消費者に至っても各商品の値上がりを受けてこの問題に対して注目をはずしませんでした。
 それこそ、日銀総裁問題でガタガタしている暇があったら、こちらの一般財源化の約束をせめて三月上旬にまで行っていれば、民主党が協議に応じなくとも専門家や解説家などから逆批判が起こり、自民党側に風が吹いた可能性もあったと思うのですが、なにも期限切れまで一週間切ってからこうして動くなんて、昔好きだっただけに福田首相にはつくづく残念な思いがします。まるで初恋のあの人に振られるみたいだ……。

 もっとも、この段階になって福田首相が動いたには各所からも言われているように理由はあると思います。一つは間違いなく支持率の低下です。最終的には協議の応じようとしない民主党へ逆批判が起こるとにらんでいたのが全然逆の結果になり、焦りを覚えたという、以前にも紹介した理由ですがこれは間違いない事実でしょう。現在のまま支持率が低下し続ければ、選挙さえしなければ議席は減ることはないにしても、かつての森喜郎元首相のように自民党内部から福田降しが起こりかねないところまで来てしまいます。
 もう一つの理由が、最後まで古賀誠を筆頭とする自民党の道路族議員を説得できなかったという話です。福田首相自体は支持率低下を防ぐために一般財源化を考え始めたにもかかわらず、道路族議員がそれなら降ろすぞと言わんばかりに圧迫をかけて、それでなかなか言い出せなかったという話がちらほらされています。これも信憑性のある話で、私が思うに今月中旬の政治家のパーティーにて小泉元首相が、「首相が一声挙げれば党はそれに従わざるを得なくなる。一般財源化すべきだ」と発言したのは、福田首相へのメッセージだったのかと思います。実際に今日このように動いたことを考えると、背に腹はかえられなかったということですかね。

 最後に私の考えを披露すると、やはり現段階で税金を廃止していきなりガソリン代25円値下げをすれば、各所で大混乱になると思います。実際にガソリンスタンドは値段の高い状態で仕入れたにもかかわらず、四月一日からは値下げしないと競争に負けるとして戦々恐々し、自動車の所有者達も、値下げを待っているのかこのところガソリンを入れるのをわざと控え、運送会社に至っては今週中は仕事をしないで値下げをひたすら待つというところまで出ているそうです。
 ですから、多少問題はあるとしてもいきなり廃止するべきではなく、税率を維持したままでできれば今年度中から一般財源化、もしくは目的外に金を使った官僚への厳正な処分と引き換えに福田首相案の来年度からの一般財源化が望ましいと思います。その上で、この異常な原油高に配慮してこの税率を徐々に下げていくのも一考の価値があるでしょう。たとえば、来年度から一般財源化する際に現率25円を20円にするとか、徐々に下げていくことにより社会への混乱を防ぐ方法もあるので、そういった案を民主党が提案すれば、それなりに有用な協議になると私は思います。

 にしても、桑田が引退か……。ちょうど去年、かなり身の回りの状況が悪かっただけに、彼のメジャー昇格がすごい励みになったので、さびしい限りです。しかしコーチなどが向いてそうなので、これからはそちらの方面でがんばってほしいですね。

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