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2008年3月19日水曜日

99年の社会

 昨晩、前から読み返そうと思っていた公民の資料集を読み返しました。この資料集は1999年に発行されたもので、なにげにこういった時勢を読むのに非常に適した資料でもあることから、かねてより保存していました。

 まず一読してみて目に付いたのは、この時期すでにトヨタのプリウスについて記述がありました。このプリウスはハイブリッドエンジンの実現により、他の車と比べて劇的に燃費効率を向上させた車ですが、このプリウスを環境問題と絡めてすでに言及していたのがなかなかに印象的でした。ちなみに、プリウスの発売当初のキャッチフレーズは、「20世紀に間に合いました」ですが、個人的には「ハイブリッド車が量産の暁には、米ビッグスリーなど一瞬で叩きのめしてくれるわ!」と、ドズル閣下ばりの勇ましさがほしかったです。
 資料集全体で見ると、なんかやたらと人権に関する記述が多かったのも目に付きました。まぁそういうところが出しているのかもしれませんが、「部落出身だということで内定を反故にされた」とか、成田闘争について書かれているとか、全体的に左傾な記述が多いです。といっても、問題があるほどでもないですが。
 また日本の問題点として、低い投票率や過労死なども取り上げており、なかなか当時の社会問題がうかがえます。
 逆に、今じゃ全く評価が変わってしまった記述で、わざわざ元社長の藤田田のインタビューをのっけて、マクドナルドのハンバーガー半額キャンペーンも取り上げていました。この時、マクドナルドが全盛期だったからなぁ。

 総括として、まぁ生徒向けに簡単に作っているというのもあるでしょうが、当時問題だとされた部分は、案外今になってもかわらず問題であり続けているような気がします。十年近くも問題を何も解決してこなかったということなのでしょうかね。

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