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2008年3月31日月曜日

人間の能力について

 自分はよく人に対してこのブログでの内容のように政治やら社会問題について解説するとよく、
「君は本当に頭がいい。それに比べて自分は……」
 という風に言われることがたびたびあります。まぁ自他共に認める自信過剰な性格を私もしているので自分が頭がいいと言われても、「当然でしょ」と普通に思ってしまうのですがその代わり、そうして自分の能力のなさに嘆く相手に対していつも話して聞かせる内容もあります。

「昔、マラソンランナーの有森裕子氏の講演会に行ったのですが、彼女は今でこそ有名ですが大学時代はほとんど入賞もせず、本人も途中で浮気してトライアスロンとかやっていたのに、いざ体育大学を出る際にやっぱりマラソンをやりたいと思って必死でチームを探したらしいです。
 そこで小出監督のいた出来立ての社会人チームに行って必死で採用してくれるように頼んだそうです。そのときに小出監督は、自分は走る技術を教えることは出来るが、走りたい気持ちを作ることは出来ない。君は何の記録も持っていないがそのやる気だけはある、といって採用してもらったそうです」

 ここまで話した上で、

「自分も社会の見方や問題点ということはいくらでもわかりやすく相手に教えることは出来るけど、その教わる本人に聞く気がなければ何一つ覚えてもらえません。そして小出監督同様、そういった問題意識を作ることは出来ないので能力がないことは嘆かないで下さい。その問題意識さえ持っていてさえくれれば、私はいかようにも対応できます。逆に、能力があっても問題意識の低い人間というのは本当に最低です」

 というようにいっつも言っています。 
 実際、相手に対して動機を芽生えさせるという作業は非常に難しい作業です。しかし動機や問題意識さえ持っていてさえくれれば、やはり吸収がいいというか、知識を覚えてもらうのに手間がかかりません。隙こそ物の上手なれといいますが、やる気と人間の能力というのは私も比例すると思います。

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