本当は今日の投稿の分まで昨日にまとめて書くつもりでしたが、ちょっと調子が悪くて久しぶりにえらく短い内容にまとめてしまいました。ただ塞翁が馬というか、昨日書き終えた後でちょっと今日のネタに関係するテレビ番組が見れたので、これはこれでよかったと思います。
さて前回では世界のあちこちで水資源が文字通り、枯渇してきたという話をしましたが、人類もこのような状況に黙って手をこまねいているわけではありません。それこそ前回紹介したように、再来週から始まるスペインでのサラゴサ万博では海水を淡水化する技術が展示されるようですし、あちこちで水を飲料用にまで浄化させる技術が開発されています。
そういった技術の一つに、中国でのある取り組みがあります。中国ではこのところ毎年、夏前の農業用水が必要な時期に、その名も「雨降らしロケット」を打ち上げています。これは上空で簡単なロケットが爆発し、中に含んでいる液体を上空にばら撒くことによって、人工的に雨雲を作る手段です。効果は聞く限り気休め程度らしいですが、それでも毎年やるんだよな。
まぁそんなジャブ程度の軽い冗談はよしといて、真面目に水を浄化する技術について、日本の科学者の取り組みを二つ紹介します。
まず一つ目は、六月一日のTBSの番組、「夢の扉~NEXT DOOR~」にて紹介された群馬工業高専の小島明氏の取り組みです。この人は現在新素材として、スペースシャトルの装甲に採用されるなど各所で注目を浴びている炭素繊維研究の第一人者であります。この人の編み出した浄化技術ですが、なんと炭素繊維をいくつかの束にして、そのまま水へジャブンと入れるやり方です。私も詳しいわけではないのですが、恐らく活性炭の原理を行っているのかと思います。水に入れた炭素繊維の分子構造の隙間に水を汚染する菌等が自然と集まり、その菌を狙って逆に水を浄化する微生物が集まり、その連鎖が続いて浄化されると紹介されていました。
番組では、日本でもこのところ旅行のパンフレットによく載る中国の蘇州で取材がされていましたが、この蘇州というのは昔から有名な観光地で、中国でも「空の上には天国、地上には蘇州」というくらい、風光明媚な水の都として長く愛されてきています。しかしこのところの経済発展によって、この蘇州内を走る川も見るも無残に汚染されてしまいました。
そこで早速この小島氏は炭素繊維を蘇州へと持って行き、ある川に入れて一ヵ月もすると、見事にその川の水質に改善の兆しが現れました。PH値(酸度)も改善し、またただの濁った汚い川だったのが濁りはなおらなかったまでも、それまでいなかっためだかがいつしか炭素繊維の周りに集まっていました。
私は炭素繊維については詳しい自信があったのですが、まさかこんな効果があるとは全く思いもよらず、またその実際の効果に目を見張りました。
そして二つ目の技術ですが、これもネタ元はテレビ番組で、今度は昨日テレビ東京でやってた「ガイアの夜明け」という番組で取り上げられた、日本ポリグル社の会長である小田兼利氏の取り組みです。この会社の名前の「ポリグル」の由来となっているのは、恐らくポリグルタミン酸、なんでも納豆のねばねば成分の一つらしいです。結構信じられないかもしれませんが、この成分が水を浄化するそうです。
この会社ではポリグルタミン酸から粉末状の薬品を作り、その薬品を水に投入することによって水の浄化をやっているそうです。その効果はすさまじく、それこそ薬品を一匙水に入れてかきまぜるだけで、見る見るうちに濁ったバケツの水が透明になっていきました。なんていうか、手品を見ているような感じです。
小田氏によると、水の中の汚れや悪い成分などはこれでほとんど除去できるそうですが、菌などは殺せないため、薬品を入れた水の上澄みを取り、煮沸するなどの必要があるそうですが、それを考慮に入れてもすごい発明です。
因みに小田氏はその番組のインタビューにて、この浄化効果を発見した際は、「これで大金持ちになれる」と思ったらしいですが、その後は地球の水を浄化させるという使命感が強くなっていったと言っています。まぁこんだけ凄いものを見つけたんなら、存分にお金持ちになってもいいと思いますが。
以上二つがここ最近で手に入れた、日本の水の浄化技術です。私の意見としてはこうした取り組みを拡大する一方、いくら恵まれているとはいえ日本人も水の大切さを噛みしめ、節水を心がけるべきだと思います。私などは風呂に入る際、まず体を洗い、そのまま髪を洗って最後にまとめて水に流します。一回一回泡を落とすよりずっと効率的なので是非他の人にもお勧めします。
おまけ
昔、日本のあるところで水が不足した際、他の各地から飲料水などが送られてきたそうですが、大阪だけは雨乞いする人間を送ってきたそうです。笑い話だから嘘だと思うけど、本当にありそうな話だしなぁ。
日本の技術は、すごいですね。改めて感じました。やはり、人間が壊してしまった環境は、人間が何とかしないといけませんよね。
返信削除それにしても、中国の雨降らしロケットってもう少し違う方向で考えられなかったのかなと思います。
水の浄化にあれほど劇的な効果があるとは私も思っていませんでした。もう一回、あの番組は再放送とかしてくれないかな。中国はもうロケット撃たなくてもいいけど。
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