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2008年7月26日土曜日

エリツィン政権期の北方領土交渉について

 この記事は取り扱い注意です。私自身この手の問題は素人ですし、結構ナイーブな問題点を多く抱えています。

 さて皆さんも知っての通り私は佐藤優氏の大ファンです。しかし、彼の著書の中で常に疑問に思っていた点がひとつあります。それが今回の題の、エリツィン時代の北方領土交渉についてです。
 佐藤氏はこの時期、90年代末の北方領土交渉は非常に日本にとって有利な状況にあり、北方領土の日本返還まで後少しで、エリツィン元大統領も返還に前向きであったとその著書の中で繰り返し述べています。しかし、私はまだ読んでいないのですが大統領を引退したエリツィン氏は自身の自伝の中で、
「北方領土は最初から返すつもりはなかった」
 と述べているそうです。

 これでは佐藤氏の説明と真逆です。おかしいと言えばおかしいのですが、この北方領土外交の内幕なぞ私には知る由もなく、また自伝の内容とはいえ、当時の政権に気を使ってエリツィン氏がその場限りの言葉を述べたという可能性もあります。まさに、事実は藪の中です。

 そうこうしていたら今日、おもしろいニュースが入ってきました。ネタ元は産経新聞からのようで、「エリツィン大統領は4島返還を約束していた」という記事です。この記事の内容によると、エリツィン大統領は自身の決断で側近が止めるのにも関わらず、日本側の代表、当時の橋本龍太郎元首相に返還を約束していたとあります。
 この発言をした記者はロシアから亡命した記者のようで、信用性は測りかねますが、なかなか面白い出所だと考えています。もしこの記者の話が事実だとすれば、逆転ホームラン張りに佐藤氏の主張が真実だという事になりますが、まだまだこの問題は明らかになっていない点もあるので、今後も推移を見守っていくつもりです。

2 件のコメント:

  1.  エリツィン元大統領が本当に北方領土を返すつもりだったら、大事件ですね。しかし、記者の話は過去の話なのでやっぱり脚色とか加えやすいという点で信憑性は薄いかもしれませんね。だけど、佐藤優氏も同じことを述べていると言う点では本当かもしれませんね。

     実は、花園さんが佐藤優氏をおしていたので毎日新聞で佐藤氏が沖縄について語っていた記事を見つけて思わず読みました。本島の人と沖縄の人達の米軍基地に関する意見のずれを憂いていました。また、佐藤氏の論述は実母の経験から基づき説得力がありました。さすが花園さん一押しだなと思いました。なので僕も佐藤氏の意見は信憑性のある話として今回の北方領土問題も見たいと思っています。

     しかし、今回の記事は過去の話で現在とはどういうかかわりがあるのでしょうか?

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  2.  私も実際に見たけど、ほんと沖縄人顔でしたよ佐藤氏は。

     それで質問の件ですが、佐藤氏の著作によると北方領土交渉はこの時期、2000年ごろの交渉の際に得た条件なり証言の内容に、現在でもなお事態打開につながるものがあるらしいです。生憎、その内容は公開すると台無しになる可能性もあり未だに佐藤氏も明かしてはいませんが、今回の記者の話がもし本当だとすると、その佐藤氏の言う交渉打開のための秘策と言うものが、本当にまだ生きている可能性が出てきたということです。そう言う意味で、今後この記者の発言が日露双方にどう受け取られるかが重要だと思います。

     なお、佐藤氏の著作を読むなら彼の処女作の「国家の罠」をお薦めします。これなんか文庫本も出ているので、手に取りやすいと思います。次に挙げるなら、「日米開戦の真実」と言って、A級戦犯の大川周明を綴ったこの作品なんか、兄さんに私が読ませましたよ。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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