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2008年8月14日木曜日

北京五輪の報道について

 別に敢えて避けてきたわけじゃないけど、今も開催中の北京五輪について今日はお話します。

 これは今日のニュースですが、水泳の北島選手が100メートルに続き200メートルでも金メダルを取りました。これ事態は非常にめでたいわけですが、確かおとといのニュースでしょうか、北島選手の北京での人気ぶりについて日本の民法が現地の新聞を取り上げ、

「現地では北島選手のことを「蛙王」と呼んでいます。なんでしょうかね、蛙みたいに泳ぎが速いからですかね」

 とレポーターが言っていましたが、この放送局にはまともな中国語スタッフがついていないのではないかとちょっと思いました。というのも、この言葉に含まれている意味はただの蛙じゃありません。北島選手の専門の平泳ぎは中国語だと「蛙泳」なので、ただ単に「平泳ぎの王者」という意味で使っているのでしょう。ちなみにクロールは「自由式」、背泳ぎは「仰泳」、バタフライは「蝶泳」です。

 これとともに思ったことで、これは報道というよりもネットでの評判ですが、よく中国の空気は汚染されている、吸うと体がおかしくなるという報道がありますが、私はちょっとこれはおかしいのではないかと思います。
 そもそも、東京五輪が行われた時は東京の空気は多分今の中国より悪かったのではないかと思います。というのも、当時はようやく公害問題が注目され始めた頃で、光化学スモッグが夏場はほぼ毎日発生していたと言われています。日本だってそういう時期があったのだから、何もこれだけ激しく中国のことを責めなくともと、個人的には思います。

 そして私の体験だと、私は一年間北京で留学生活を送りましたが、それほど北京の空気が汚いとは思いませんでした。そりゃ確かに日本と比べれば汚いと感じますが、個人的な見解をいうとロンドンの空気の方が北京より何十倍も汚かったように思えます。「イギリスの車には排ガス規制がないのか」とすら思うくらいに、鼻で吸うとものすごいにおいがして、口で吸うと思わずむせる、ロンドンはそれくらいの空気の汚さでした。その空気の悪さを反映しているのか、道路は文字通り真っ黒で、手で触るとすすですぐ指が黒くなります。さらに言うと、これは私は行っていないのですがフランスのパリに行った人によると、パリはこのロンドン以上に汚いそうです。

 唯一、北京の環境面で悪いところを言えば、この夏場の暑さです。はっきり言いますがめちゃくちゃ以上です。共産主義国なもんで道路幅もやたらと広いから照り返しもきついし、じりじりと肌を焼かれるような日差しでした。そういうわけだから北京でマラソンをやるなんて、私なら頼まれたってごめんです。

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