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2008年8月26日火曜日

アフガニスタン拉致事件について

 最近ニュースに困っていたのですが、本日とてもショッキングなニュースが入ってきました。

拉致は静岡の伊藤さん=現地で農業支援-運転手と襲われる?アフガン邦人誘拐(YAHOOニュース)

 リンクに貼ったニュース記事によると、本日アフガニスタンにて現地で農業指導を行っていたNGO団体会員の伊藤和也氏が反政府系のテロリストグループによって拉致されたようです。これだけでも大事件なのですが、私にとって一番驚きだったのは、この伊藤氏がペシャワール会に所属するボランティアスタッフだったということです。

 ここではっきりといいますが、日本最高のNGO団体と呼べるのはまさにこの「ペシャワール会」です。日本では知ってる人は知っているのですが、私の目からすると一般の方まではあまり浸透していない名前の団体ですがその活動は古く、米軍がアフガニスタンに侵攻するずっと以前からアフガニスタンとその周辺地域で医療活動などに携わっている団体で、国際的にも日本のNGOとして非常に名高い団体であります。

 設立者は本人も医者の中村哲氏で、私は実際に拝見したことはないのですが講演会の記録を載せた本を読み、その活動と考え方を知りました。
 実はここだけの話、実際に講演会に行く機会があったのですが、確かその日になにか別の外せない用事があっていけませんでした。今では非常に行っておけばよかったと後悔してます。

 このペシャワール会は文字通り一切政府などの支援を受けず、支持者による寄付金のみで活動している団体です。私が読んだ本の中でしびれた言葉として中村氏が、

「よく医薬品などを寄付してくれる方もおりますが、医薬品よりお金を直接寄付してもらいたい。我々なら海外でずっと安く、大量に抗生剤などの医薬品を調達できます」

 私の見ている普通のNGOとかだと、ともかく何でもいいから寄付してくれと叫ぶ団体が多いのですが、その中でこの発言は国際NGOとして非常に実績を積んだ人だからこそ出る言葉だと感じました。

 そのペシャワール会の方がこの度拉致されたといいます。NHKの報道によると、拉致した側は政府に対して自分たちの捕まっている仲間と交換することを主張しているようですが、何故アフガニスタンのために活躍している方をこのように拉致するのか、理解に苦しみます。
 願わくば、無事に伊藤氏が解放されることを祈るだけです。

  追記
 八時四十五分のNHKニュースにて、伊藤氏が解放されたとの速報が入りました。何とはともあれよかったのですが、何も書き終わった直後に……。

  追記2
 上記の解放の知らせは外務省の誤報だったようです。ぬか喜びをしてしまいました。

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