今朝のサンデープロジェクトにて、韓国で広がっているBSE騒動をきっかけとした大統領反対デモについて詳しい報道がありました。現在、韓国ではBSEが確認されているアメリカ産牛肉を生後30ヶ月未満を条件に大統領が輸入解禁を認めたことに対して反対デモが大きく広がり、就任当初は八割以上あった大統領への支持率が今では一割強にまで下がっているようです。
ここまではこれまでのニュースなどの報道で私は知っていたのですが、この騒動について私は、「日本以外にもBSEでここまで大騒ぎする国があったんだな」と思ってました。私はBSEは脳や脊髄といった危険部位以外を食べなければ感染する確率が全くといいくらいにない(食べても低いけど)ということを知っており、日本での感染原因となった肉骨粉は価格の安い飼料なので、高級な牛肉には使用されていないことを知っていたので、日本での騒動の際は価格の下がった高級牛肉を飽きるほど食べてました。
事実関係を知ってれば、このBSEは感染する確率が宝くじで一等を当てる並に低く、危険部位でなければほぼ安全といっていい病気です。はっきり言えば、交通事故の確率のほうがずっと高いので、日本での騒動の際には大騒ぎし過ぎだと冷ややかな目で日本人を見ていました。そしたら案の定、これは武田邦彦氏が指摘していましたが、あまりの過熱振りに日本で感染牛を確認した女性研究者が思いつめて自殺する事件が発生した事を激しく武田氏は批判しており、私もこれに同感しています。当時はきちんと事実を報道せず、過激なことばかりしていた報道関係者に対して激しい怒りを覚えました。
恐らくこんなこと、日本くらいしかやらないだろうと思っていたら今の韓国です。やっぱり食の問題というのはこうして国民の神経を刺激するのだろうかと思ってみていたら、今朝の番組にて、
「韓国人は遺伝的に94%の確率でBSEに感染する」
という言葉が飛び込んできて、文字通り面食らいました。
事の内容はこうです。サンデープロジェクトによるとこの94%の話は韓国の国営テレビ局が報道したもので、この報道を見た韓国人は主に若者を中心として、BSE牛を食べたらほぼ間違いなく感染すると考え、現在のような激しい反対活動へと発展するきっかけとなったようです。さらに番組によると、この94%という数字はもともと、「BSE感染者の遺伝子の94%は韓国人と同じだった」という報告から来たもので、もちろんBSEは感染する確率自体低いので、食べたら皆感染するなんてこと言ってるわけじゃありません。
それでは何故韓国国営テレビ局がこんなあからさまな捏造報道をやったかというと、なんでも国営テレビ局なので基本的に人事権は政府が握っているようなのですが、現在の経営体制はこれまで長かった韓国の革新派政権が作った人事だったので、それが気に入らないから今の保守派政権が人事に介入しようとしたのに対し、テレビ局のトップが保守派政権を転覆させるために報道したのがその理由らしいです。ある意味、すごいジャーナリズムだ。
まぁ見る人が見たら、さすがにこれはありえないだろうと思う報道なのですが、やっぱりこうも衝撃的な事実をつけられると今の日本における環境問題みたいに信じちゃうんでしょうね。番組によると、このデモ活動の中心となっているのは10代の若者らしく、ころっと信じちゃうからこんな風なことになったんだろね。でも、何されても黙っている日本の若者よりかはまともそうな気もしないでもありません。
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