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2008年11月19日水曜日

麻生首相の医療界への発言について

「社会的常識欠けた医者多い」=麻生首相、全国知事会で発言(YAHOOニュース)

 本日行われた全国知事会議において、上記のリンクに貼ったニュースに書かれているように首相の麻生太郎が「社会的常識がかけた医師が多い」と発言したことが報じられました。生憎ビデオ画像などがないので現時点で発言したと断定するのもなんですが、もし事実だとしたらたとえどのような理由があろうと許せない発言です。

 このブログでも既に何度も取り上げて今すが、「医師は高給」というのは既に昔の話で、長時間の労働に加え最近では医療不作為や妊婦問題などで叩かれ、人によっては裁判に訴えられる方までいるという過酷な仕事環境です。おまけに国は現状のように人口に対して医師が不足することが予測できていたにもかかわらず、今年になってようやく医学部の定員が増加させられましたが、これまでは一貫として減らし続け、現在のような混乱した医療現場を自ら作り出した責任があります。また医療費についても、これまた一貫として下げ続けたため、医師個人の給料はもとより病院経営も成り立たなくなり、医療行為の中には治療に必要な薬品代や人件費が国からもらえる報酬を上回る、やればやるほど赤字となる治療すらあるようです。

 そのため病院の経営を支えることが出来ず、今年に経営を畳んだ病院はここ数十年で最多となったそうです。これが何を表すかわざわざ言うまでもないのですが、病院が減ったことにより残った病院の負担が大きくなり、医師の仕事環境はますます過酷となり、病院内のベッド数もすぐに満杯となって急患を受け入れられなくなるという今の状況となっていったのです。

 それを言うに事欠いて医師に社会的常識がないとは、そっちこそ医療問題の常識がないと私は言い返したい思いです。7時のNHKのニュースにてこの発言の件をインタビューされている映像がありましたが、その際にははっきりと発言したとは明言しなかったものの、「まぁ、まともな医師が不快な思いをしたら申し訳ない」と述べていたので、恐らく発言したのは事実でしょう。
 なんでこんなのが日本の首相をやってるんだろう。

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