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2008年11月5日水曜日

オバマ氏の当選について

 まだ本店の方でリンクが貼れなくなったことに怒りが収まらないのですが、本日アメリカで次期大統領選挙が行われて各地の予想通りにオバマ候補が当選しました。
 友人の上海人などはこれまでのブッシュ政権は日本寄りであったから、アジア政策について中国寄りだといわれる民主党の候補が勝った事に素直に喜んでいます。実際にオバマ次期大統領は日本に対する言及は選挙期間中にも少なく、逆に中国については北朝鮮政策などにおいて重要なパートナーとなるなどと多く発言しており、私としても今後のアメリカのアジア政策には転換が起こるだろうと予想しています。

 それよりも、本当はここでリンクを貼らなければいけないのですが何度も言っているようにそれが出来ないので文面で書くと、かなり以前の私の記事で、現在のアメリカの人口で白人とその他の有色人種の比率が既に6:4まで来ているらしいです。それで当時はこのまま行くと移民もどんどんとやってきて、また社会的に貧困層が多い有色人種の家は多産の傾向があり、あと数十年以内に人口比で過半数を逆転するだろうと予想しました。そしてそうなった際、人口の影響で議会に送り込まれる代議士も有色人種の意見を代表する者が増え、アメリカ世界の主導権も逆転するのではと書き、それに対してWASPこと白人有力者層はきっと選挙区の配置をいじるなどして恐らく主導権を譲ることに抵抗を見せるだろうと書いたのですが、まぁこの予想はいろんな意味で外れて、最高権力者に今回いきなり有色人種出身のオバマ氏が来てしまいました。

 個人的な意見を言わせてもらうと、今回の選挙はアメリカにとっても非常に大きな転機になると思います。日本で言うのならそれこそ在日韓国人の方や在日中国人のような人が総理大臣になるようなもので、人種的な壁を乗り越え、実力者が相応の地位に就くべきというアメリカの精神がついに政治権力にまで及んだといえるでしょう。

 恐らく批判される方もおられるでしょうが、私は外国人だろうと宇宙人なんだろうと、本当に日本のことを考えてくれ実力を持つ方ならば相応の地位につくべきだと考えており、現在日本でも問題になっている、在日韓国人などに代表される外国籍永住者の方の地方参政権については認めるべきだという立場におります。こういうのも、そもそも私自身が一般的な日本人の姿から外れていることからこれまで相当に社会的に痛めつけられた経験からの僻みも原因でしょうが、日本人の中だけで果たして本当に優秀な人材を確保できるのかという疑問があるからです。現在の政治問題にしろ社会の情勢を見ていても、この人だったらどんな問題でも解決してくれるのにとはっきりと確信させてくれるような人材が全く見当たりません。

 そんな状況下で、私は日本人という枠にこだわっている場合ではない気がします。かつての歴史でも、出身にこだわらずに優秀だとわかる人材を抜擢して言った人間はその後成功しております。そして地域社会においても、投票ができるかどうかというのは当該社会の団結においても非常に大きな役割を持っております。アメリカはよく人種問題で取り上げられる国ですが、それはこの問題に真正面から取り組んできたことの現れであり、この問題を避け続けた日本とは違うからでしょう。

 折も折で、日本も本当に、真剣に移民について議論しなければならない時期に来ています。外国人の社会の扱いについて、以前に書いた二重国籍の問題と合わせて考えを深めねばならない時に来ているでしょう。なんせいざ実際に日本が大変になった時に、「僕はムーンレイスなんですよー!」って言う人も出てくるかもしれないんだし。

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