昨日はまた珍しくこのブログの更新を休みましたが、実は昨日に名古屋遠征を行っており、おとといの深夜に夜行バスで名古屋に行って昨日の夜行バスで今朝早朝に家に戻ってきたため、ぶっちゃけ今も疲労気味です。なので簡単に書けるニュース解説で今日の更新は乗り切ろうと思います。ついでにここで言うと、今週末はまた京都遠征を控えているので、恐らく週末三日間はまた更新が滞ることになりますが、来週になればまた鬼のように記事を書くつもりなのであまり気にせずに見ていてください。
それでは今日の記事ですが、前回にもこのブログで取り上げた厚生省元次官連続殺傷事件について徐々に犯人とその動機などについて警察の捜査が進み、報道も合わせて行われるようになりました。まず犯人が本物かどうかということですが、小泉容疑者が出頭の際に所持していた刃物から被害者の血液DNAが検出されたことからもう確実と見ていいでしょう。そして動機についても、小泉容疑者が犯行を自供していることから彼の言うとおりに、昔にペットが保健所で処分されたという逆恨みからと考えてもそろそろ良いのかもしれません。
このニュースについて私は個人的にはそれほど感傷は抱かないのですが、この事件に対する世間の報道については少し言いたいことがあります。犯行の残虐性からそのあまりの稚拙な動機の事件ゆえ、ワイドショーなどでは格好のネタとばかりにこれ見よがしにあれこれ取り上げられていますが、私がいくつかチェックした中でこの事件を以前に起きた秋葉原の通り魔事件などと比較し、「昨今の殺人犯の共通する特徴として、犯人が孤独であったというケースが非常に多い」などと言うコメンテーターいましたが、なにもその特徴は昨今の事件に限らず、これまでのどの事件にもほとんど共通する内容で、なにもここでいちいち取り上げる話ではない気がします。
まぁこんな感じで、恐らく今後もあれやこれやと犯人の心理分析やら他の社会問題と掛け合わせていろいろ報道されるでしょうが、私としては今回の事件の犯人は30年以上前の個人的な恨みから、全く関係のない被害者を「保健所の親玉」と勝手に結びつけて殺人までも行っていることから、犯人は相当に異常な人物であると思います。そのため、今回の事件の犯人が他の事件の犯人と共通するような代表的な特徴を持ちうるかといったら、それは限りなく可能性が低い気がします。要するに、一定の枠から外れた異常な人間をどう分析したところで意味がないんじゃないかと私は言いたいのです。むしろ無理やりに他のケースと結び付けようとすればするほど、この事件や犯人の本質から離れていく気すらします。
こういうのも、かつての酒鬼薔薇事件(どうでもいいけど、「酒鬼」と書いたら中国語で「酒飲み」という意味になる)でもあれやこれや、何故犯人の中学生は殺人を行ったのかという分析から膨大な量の原因候補が出てきて、中にはオカルトやらゲーム、ホラー映画などが標的とされましたが、その時の分析が現代の少年犯罪の抑止に効果を上げているかと言うと、素人ながら言うのもなんですがまずもってほとんど意味を成さなかったでしょう。結局のところ、当時のこの「犯人の犯人探し」は愚にもつかない評論家やコメンテーターを食べさせただけにしかなりませんでした。
唯一当時の犯人分析で私が納得し、かつ現在でも説として強い力を持っている意見を展開したのは名前は忘れましたがある犯罪心理学者で、この人の結論は単純に犯人が殺人や暴力に対して強い快感を得るという異常な人間だったという結論で、初めから異常な人間だったと締めくくっています。
私としては今回の事件もそんな感じがするので、後に何も残らない言い合いをするくらいなら、もう少し専門家の意見を待って傍観している方が賢い気がします。
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