日本でいわゆる「ゆるキャラ」という言葉が定着したのは2006年で、あの彦根城百年祭のひこにゃんが大ブレイクしてからだと私は思います。その後それこそ全国で、果てには法務省まで「裁判インコ」というのを鳩山法務大臣自ら着ぐるみを着るまで日本では持てはやされていますが、そんな数あるゆるキャラの中で何が一番好きかと問われるなら、私は迷うことなく琴電こと琴平電鉄の「ことちゃん」を挙げます。そのことちゃんって誰かと言うと、
これです。
なんかいい具合の画像が琴電のホームページになかったので、琴電が出している磁気乗車券の「IruCa」から引っ張ってきましたが検索をかければいろんな画像を出しているサイトもあるので、是非「琴電 ことちゃん」で検索をかけてみてください。
まずそもそも琴電自体なんなのかという人もいるかもしれないので説明しますが、琴電こと琴平電鉄は四国香川県で運営される電車、バス、タクシーすべての交通機関で業務を行っている交通会社のことです。この会社は一度民事再生法の元で倒産しているのですが地元企業の応援もあり再建活動を行い、現在もなお高松市内を中心に観光地の金毘羅山と結ぶ路線で運行されています。
このことちゃん自体もそうした再建計画の下で作られたキャラクターですが、私とことちゃんの出会いはまさに突然でした。
今から約二年前、私の祖父が私の家系は元々宇和島藩(現愛媛県宇和島市)の藩士だったということを聞き、一つ自分のルーツの地を辿るついでに四国を旅行しようと思い立ちました。それでまず大阪から宇和島市へ夜行バスで行き、宇和島市を見て周った後にそのまま京都へ向かうルートで香川に立ち寄りました。実は香川の志度市は前にも書いた平賀源内の故郷ということもあり子供の頃から尋ねてみたかった地だったので、現地にてアクセス情報を収集しているとこの志度と金毘羅山を結ぶ路線に「琴電」があるのに気がつき、物は試しと琴電の駅に向かった時でした。
「ええやん、これ」
多分知っている人はわかるでしょうが、本当にこの琴電の駅はことちゃん一色です。冗談に思うかもしれませんけど駅のゴミ箱から車両の外装、内装、果てには駅前のタクシーとかバスにまでことちゃんのイラストが描かれています。車内の中吊りも年末年始の忘年会向け特別ダイヤの知らせにもことちゃんがかかれており、駅でグッズも売っているというので当時は買えませんでしたが、後で通販でことちゃんマグネットを購入するほど一気にハマりました。
それ以降私は四国に行ったことはありませんが、今でも折に触れてあのことちゃん一色の琴電の駅をよく思い出します。ゆるキャラとしていい味出していると思うから、もうちょっと人気が出てもいいと思うので、一つ私も紹介してみることにしました。
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