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2009年1月31日土曜日

韓国政府、L/C発行規制か?

 本当はもう少し情報ソースを確認してから紹介しようと思っていたネタなのですが、この際もったいぶらずに紹介しようと思います。
 まずいきなり本題から言っちゃいますが、どうも今年に入り韓国政府がL/Cこと信用状の発行を規制しているのではないかと各所で言われています。この信用状というのは貿易決済に使う一つの手段で、商品を買う側と売る側の間に銀行を仲介することによってお互いの食いっぱぐれを防ぐ手段で、具体的な例を挙げて説明すると、日本のある会社が韓国の会社に商品の車を売る際、まず買う側の韓国の会社が地元の銀行に信用状口座を開設する申請を出し、それを受けて韓国の銀行が口座開設をするとその旨を車を売る側の日本の会社と取引のある銀行に伝えます。

 そうして伝えられた情報を元に、日本の銀行はその売り側の会社に信用状書類を届けます。日本の企業はその書類を元に貿易書類を作り、運送業者に商品の車を渡す代わりに受け取る書類(荷為替証券)とともに日本の銀行に発行された信用状を届けます。この時点で、売り側の日本の会社は日本の銀行より販売する自動車の代金を受け取ります。
 そして代金を払った日本の銀行は今度は韓国の銀行へその書類を売ります。なぜならこの信用状取引ではその書類自体が商品の所有権を証明する有価証券となるので、いわば車の所有権をその代金で日韓の銀行で取引する構図となります。そうして韓国の銀行へ書類が渡ると、車を買う韓国の会社はその車の代金を銀行に支払うことで商品を受け取るのに必要な諸々の書類を受け取り、最終的にその手に商品を得ることになるのです。

 一見するとややこしいこの取引が何故行われるかというと、国際間の取引では片方が商品を出したところで買う側がお金を払わなかったり、逆に前払いでお金を出していたのに売り側が商品を出さなかったりするというトラブルがよく起こるため、それぞれの国の銀行が仲介することによってこのような問題を解決しようという目的からこの信用状取引が生まれていきました。

 それでこの信用状取引なのですが、なんでもメガバンクに勤めている方から聞くと、今年に入りこの信用状が韓国から全くといっていいほど発行されなくなったというらしいです。単純に韓国側が信用状を発行するということは韓国のお金を外国に流すこととほぼ同義なので、もしかするとこの世界的金融危機に瀕して韓国政府が自国の現金保護のために信用状開設を制限、もしくは規制しているのではないかということが考えられます。

 一部のSF小説家ばりの評論家はこの世界的恐慌がきっかけとなり、世界各国はかつての二次大戦前のように保護貿易が進み対外取引が急激に減っていくのではないかと予想していましたが、この信用状取引の規制も見方によってはそうとれます。
 この信用状の口座開設が少なくなってきていることに関してまた何か続報があればお伝えしますが、単純にいってあまり日韓双方にとってあまりよくない状況なのではないかと個人的には憂えています。

3 件のコメント:

  1.  他国との銀行間は信用がなっているんですかね?まあ、銀行は信用がなきゃ存在理由がないだろうけど。

     それと、商品がもらえないのはかなり惨いですね。詐欺と同じですよね。実は家の父は自営で建築の構造設計をしていまして、父はよく「仕事ちゃんとしたのにお金もらえんかった」って嘆いてましたね。それは、下請けだからなのかと思ってましたが、企業間でもおこるんですね。それは、ヒューマンエラーてきなものなのか、それとも意図的なのかな?父は、お金をもらえないところは同じだと言っていたので、ちょっと気になります。

     それと、自国の現金を保護すると自国の経済を守れるってどういうことですか?それは、自国よりも現金価値の高い国と取引をすると損をするってことですか?そうすると、自国よりも価値の低い国と取引すると儲けれる事になるんですが、こういう認識でいいのでしょうか?

     

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  2.  お金の出し入れで齟齬が起きるのは貿易ではしょっちゅうですよ。前なんか数百万を滞納されたこともあったし、みんな確信犯的に催促されなければ出さないところは多いです。

     それで韓国の話ですが、現在韓国は国として国内に決済に使う現金がないのに、返さなければいけない借金は大量にあるような状態です。なので借金をしてなく現金を持っている企業がその現金を使って海外から機械を買うよりも、政府としては国内の借金を抱えている企業からなにか物を買ってもらって、その企業が返済に使う現金を分けてもらいたいと考えています。債務超過になると倒産して、企業自体がなくなりますし。

     恐らくそういった思惑があり、現金の海外流出を規制しているのだと思います。ちょっとはしょった説明で、申し訳ありません。

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  3.  貿易は、確かに多そうですね。確信犯なんですね・・・。やっぱり。それに結構あることなんですね。なんとなくわかっていたんですが、ちょっとショックです。

     なるほど、韓国ではそういう経済政策を採るつもりなんですね。しかし、それでは韓国の借金をしている企業が、前からの借金と国の政策で、ダブルパンチをくらっている気がするのですが・・・。国がなくならないための生贄なんですかね・・・。借金している企業涙目~って感じですね笑

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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