ちょっと今日は時間がないので簡単な記事にまとめようと思っているのですが、高校時代にクラスで授業の一環としてスピーチを行ったことがあり、その際にある男子生徒が中国で揚げパンに毒を入れて十人以上が死んだ事件の犯人を捕まえてから約二週間で死刑を執行した中国に対して、「なんかいいなぁって思いました」と、数十秒のスピーチがありました。
私はこのブログで何度も書いているように死刑に対しては一応は廃立派なのですが、この男子生徒の言わんとすることもなんとなくわかる気もします。これなんか以前から問題視されていますが日本の裁判は明らかにその容疑者が犯人だとわかっていながらも、オウム事件の麻原死刑囚のようになかなか刑が執行されないばかりか裁判も遅々として進みません。これでは一体なにが制裁になるのか、こうした裁判に意味があるのかと思うことがあり、それでおきながら足利事件のように冤罪を生んでしまう日本の裁判は江戸時代の大岡裁判にすら劣るのではないかという気がします。
なお死刑事件における唯一の例外ともいえるのが、大阪府池田小での事件を起こした宅間守の例です。これは本人の希望もあって異例とも言えるスピード執行でしたが、この事件に対して以前に友人と、どんなに厳しい刑罰を以ってしてもこの宅間のように犯人に開き直られたら法というものはとても無力だと、何度も考えさせられた事件でした。
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