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2009年7月22日水曜日

民主党の学費補助の公約について

 あっちこっちでニュースになっているので、私も例の動画を見てみました。

自民党ネットCM プロポーズ編(YouTube)

 上記にリンクを張った動画の内容はというと、プロポーズの場面に合わせて明らかに鳩山由紀夫氏を模したキャラが相手に何でも約束するのですが、その約束を実行する裏づけがないというオチで、暗に民主党を揶揄している動画です。なかなか民主党の痛いところを突いていて動画自体の質は悪くないのですが、日本人は国民性ゆえかこういった相手を卑下して自分の優位を主張するCMことネガティブキャンペーンに対して逆に嫌悪感を持つことが多く、現実にこれまでにこの方法が日本で成功した例はほとんどありません。そういうわけで私もやっぱりこのCMは逆効果のほうが大きいと思うのですが、広告業に携わる人間なら誰でも知っているのにどうしてこんなものを作っちゃったのかの方が気になります。誰が入れ知恵したんだろ。

 またそうやって民主党が公約に掲げている大盤振る舞いの内容に実現性はほとんどないと批判する自民党ですが、こっちはこっちで昨日に解散するということが一週間前からわかっていたにも関わらず選挙後にどのような政策を行うか、何を公約とするのかを今日に至るまで一切全く掲げておりません。元々なにも具体的な政策を持っていないのが麻生政権の特徴でしたが最後の最後までこの始末では小泉元首相の影というか、前回郵政選挙にて掲げられた政策を見ることに慣れた有権者を納得させるのは相当難しいでしょう。
 とはいえ、やっぱり私から見ても民主党の公約は七割方実現は不可能だと考えております。言うなれば自民党と民主党は、「何も掲げる政策がない」か「できるわけがない政策しか掲げない」の違いだけだと思います。そういう意味で次回の選挙はどれだけ役にも立たない自民党の老人らを引き摺り下ろすかに意義のある選挙ではないかと、内心考えているわけです。

 ただ民主党について言えば、無理だとは言え政策を掲げるだけは自民党よりはマシかもしれないと思うところもあります。政策実行のための財源がないのを歳費の無駄を省くことで埋め合わすと主張していますが、最低限その無駄撲滅に取り組もうとするだけでも全く取り組もうとしない自民に比べればマシで、またその過程で官僚改革もわずかながら期待するところもあるのですが、そんな中で私が今現在で民主党が掲げている公約の中で特に疑惑の目を向けている、やろうとすること自体我慢ならない公約がひとつあります。その公約というのも、高校の学費無料化を筆頭とした学費補助です。

 この点なんかを自民党も「そんなのできっこない」と激しく追求しているのですが、現在民主党は政権をとった暁には来年度から公立高校の学費をすべて国負担とし、また私立高校の生徒らにも一律で教育費を配ると主張しています。確かに教育にお金をかけること自体は間違いではなく立派な志だと思うのですが、私が何でこれにここまで食いつくのかというと、あまり真面目に勉強しようとしない生徒にも国がお金を出してしまう点です。
 これなんか私の体験ですが、大学時代に奨学金をもらっているにもかかわらず授業にはほとんど出席せず、毎日遊びほうけている学生が周囲にたくさんいました。聞くところによると最近は不況の影響もありますが借りた奨学金の返済が滞っており、育英会も文字通り首が回らなくなってきたとまで言われております。どうして勉強する気もないのに大学に来るのか、しかもお金を第三者から借りてまでと、今でもそのような学生らには理解に苦しみます。逆に私なんか毎日授業に来るもんだから、「不倒の花園」とまで言われてたんだけど。

 聞くところによると最近は高校の生徒でも勝手に授業をサボったりする輩が増えているといい、また勉強をほとんどしなくても前ほど留年を出さなくなったので卒業できてしまうとも聞きます。仮にそんな授業をサボってばかりの生徒にも一律に教育費の補助を出すというのなら、納税者の側からするとどうにも納得いかない気持ちになります。
 それであれば一定の出席率や成績を出すことを条件にして、真面目に勉強しようとする生徒らに対して返済義務のない扶助方式の奨学金を設けた方がずっと理に適っている気がします。元々欧米の奨学金は日本の貸与方式ではなくこの扶助形式が主で、日本には逆に少ないと言われてきていました。それをこの気に民主党が一律なんて馬鹿なことしないで設けるというのなら、まだ評価するのですが。

2 件のコメント:

  1.  ネガティブキャンペーンしかしない自民党もそうですが、民主党も実現不可能なことをあげている点で信頼できないですね。

     ちなみに花園さんがいいと思っている政党はどこですか?

     大学の授業は、うちの大学では出席しないと単位がもらえないので出席している学生は多いのですが、4年生の現在、1年生のころと比べて3分の1の人が何らかの理由でいなくなっています。勉強する気が無い人は確かに大学に行く意味はないですね。

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  2.  ネットでよく見る「Fランク大学の風景」というのを見ると、そうまでして大学生を支える必要があるのかとよく頭を抱えてしまいます。まぁ四年生になったら自分の裁量で多少は休んでもいいと思いますけど。

     聞くところによるとロシア人は政治家はみんなクソッタレで、そのクソッタレの中から一番マシなクソッタレを選ぶのが選挙だと考えているそうです。私もやっぱり選挙は加点評価ではなく減点評価で行うべきだと思え、そう考えると自民よりは民主かと現在では思います。共産党は明らかにカビが生えた思想を未だに抱えてるし、社民党は何も思想がないので端から論外です。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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