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2010年5月11日火曜日

次回参院選の有名人候補擁立について

谷亮子氏:参院選に民主から出馬表明 「五輪は金目指す」(毎日jp)

 すでに各所で報道されているので皆さんも知っての事だと思いますが、上記リンク先のニュースの通りに柔道金メダリストの谷亮子氏が次回の参議院選挙にて民主党から出馬すると発表されました。このニュースに対する私の感想はというと、いつまでもこんな事をやっているから駄目なんだということと、恐らく谷氏のこの出馬は大勢に何も影響を与えないかと思います。

 これまでの参議院選挙でも各政党は比例代表枠での票数をかき集めるためにとにかく目立つ候補、知名度のある人間を擁立してきて、現在でこそ人気の高い桝添要一氏などもこのいわば「有名人枠」から初出馬しております。
 しかし当時の有名人候補は曲がりなりにも学者なり知識人なり活動家なりと、桝添氏を初めとして未だ衰えを知らない田嶋陽子女子などまだ政治や社会に関わる生業の方達でした。しかし近年の参議院選挙はお世辞にもそれまで全く政治とは縁がないとしか思えない候補ばかりが、名指しこそ避けますがただ有名というだけで元スポーツ選手などがスポーツの振興を掲げて取っ替え引っかえ出ているだけで、彼らが当選後に何か立派な政治的活動をしたとも思えません。スポーツの振興ったって、選手の身分でも十分出来るはずなのだし。

 しかも今回の谷選手に至ってはまだ現役の選手で、本人も次回のオリンピックで金メダルを取ると息巻いていますがそれならなおのこと政治活動なんかしないでトレーニングに従事するべきなのではないかと思えます。それと比べるなら自民党は、ただでさえ巨人ファンからも人気がなくて果たして花形候補となるか非常に疑問ですが、前巨人監督の堀内氏を擁立するようなので、まだこちらの方が引退した人間という事からマシなように見えます。

 あくまで私の所感ではありますが、どうも他の日本人もこうした有名人候補擁立に対して疑問を感じ初めているように思えます。先月にも自民党が「美人過ぎる市議」として有名となった藤川優里氏を擁立しようとした矢先に本人が先に辞退したと報じられましたが、この時の反応も一体自民党は何をやろうとしているのかという、冷めたような声ばかりだった気がします。
 それでも有名人候補がいないよりはマシと各政党選対は考えているのかもしれませんが、返ってこういった軟派な候補を出すくらいならこれまできちんと活動していたり実績のある地方議員などを擁立して前に押し出す政党の方を、少なくとも私は評価します。

 こう言いながらも、また広島県尾道市の衆院選でホリエモンが出馬したら、私も亀井静香憎さで多分ホリエモンに票を入れると思います。ホリエモンも決して好きな人間じゃないのですが。

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