・東大:入学時期を春から秋に 国際化推進で検討開始(毎日新聞)
ちょっと古いニュースですが、先の二本の記事がかなりきわどい内容なので蓋かぶせとばかりに取り上げておきます。
上記リンク先のニュース内容は東大が学生の入学時期を日本で一般的な春入学ではなく、国際基準に合わせた秋入学へ変更を検討しているというニュースです。仮に変更する場合でも入試時期は現在のままにしておき、入学までの半年間はボランティアや海外留学の時期として残しておくことが話されているようです。
このニュースに対する私の意見ですが、何でもかんでも国際基準に合わせようとする日本人の態度ははっきり言って私は大嫌いですが、この東大の入学時期変更については大賛成の立場をとります。
まず世界各国の大学入学時期についてですが、私が知る限り4月の春入学をしているのは日本と韓国しかありません。中国では9月入学で、大学入試も6月にやります。仮に東大が入学時期を変更するとどうなるかですが、まず海外の留学生が自国の学期に合わせて留学に来やすくなり、東大側もそれを狙っているようです。
何気に私の経歴もこの件と無関係ではなく、中国が9月入学ということから本音なら三回生になった直後の4月に留学したかったもののわざわざ三回生の前期まで日本の大学で講義を受け、その年の9月から中国へ留学し、一年後に日本の大学へは三回生の後期から復学しました。もっとも、後からわかったことですが私の留学先である北京語言大学ならカリキュラムがしっかりしてるから4月入学でも全く問題はなかったんだけど。
やはり入学時期を国際基準に合わせてもらえれば留学に来る方も行く方も助かること間違いなしでこの点だけでも支持するに足りますが、それ以上に私がこれに期待しているのは画一的な就職採用時期の打破です。私はかねがね一つの時期にほとんどの日本企業が採用時期を集中させる、また新卒学生に限定するといった行為が日本の経済に悪影響を及ぼしていると考えており、今回の検討内容通りに東大のみが入学時期をずらすことでこの慣例に一定度の衝撃を与えられるのではないかと見ております。もちろん東大一つがずらしたくらいでは効果ないかもしれませんし、これ以外の要因もいろいろあって一概に言えることではないですが、近年の日本はなにかと横並びにしすぎるところがあって、そういった均衡を敢えて崩すことが社会にいい影響を与えると私は考えています。
といいつつも、日本の過剰な横並びを崩すために国際基準にあわせるというのは、なんだか矛盾しているような気もしますが。
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