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2011年7月10日日曜日

部落問題に対する私の所見

 一つ前の「松本前復興相と福岡空港」記事にて福岡空苦の敷地借地について部落問題に関わる部落解放同盟による行政への介入があったのではないかと私は書きましたが、いい機会なので部落問題について私の所見をここで一気にまとめてしまおうかと思います。こういう記事は休日でもないと書けやしないし。

 まず結論から言うと、私は頭から部落問題を主張する人間は信用しませんし、解放同盟という組織は可能な限り早く解散すべしだという批判的立場を持っております。最初にあらかじめ言っておくと部落問題自体が全く存在しなかったと主張するつもりではなく、少し前の時代で実際にひどいと思うような差別行為を見聞きしています。しかし現在において差別が実際にあるのかどうかとなるとかなり疑問で、少なくとも行政が部落出身者やその団体へ多大な補償や保護、介入を許すほどではないと考えております。

 まず差別が現在まだあるのかどうかという点についてですが、そもそもの話として日本はいじめがかなり多い社会だと私は考えております。小、中学校、部活動のいじめは言うに及ばず職場においてもなんやかんやで無駄としか言いようのないいじめはどこにでもあり、その対象というのも千差万別で、別に被差別部落出身者に限らずいわゆる差別的行為や陰湿な暴力を受けることは多々あるにもかかわらず、部落出身者に対してのみあれこれ行政上の優遇があるのは妙な気がします。その上でこれはある友人の意見ですが、

「日系ブラジル人などと比べて部落出身者は見かけから言語まで完全に日本人と一緒で外見からまずばれることはない。確かに昔から同じところに住んでいたら周囲にも出身がわかっていろいろ言われるかもしれないが、そんなに差別されるのが嫌だったら引っ越せばいいだけの話じゃないか」

 結局のところ、部落問題はこの一言ですべて片付くのではないかと思います。別に部落出身者じゃなくとも今の日本社会は就業において故郷を離れるのがごくごく一般的ですし、東京にでも出てくれば出身についてばれることはまずありません。故郷にとどまっていたい、けど差別されたくないというのははっきり言えば甘えでしかなく、根本的解決方法があるにもかかわらずそれを選択しない人間は何だというのでしょうか。

 その上で私が部落解放運動について批判的な立場を取る理由についてですが、私がこの問題で最初に奇妙さを感じたのは滋賀県のある優遇政策(同和対策事業)でした。それは数年前に見たテレビ番組なのですが、滋賀県にあるという部落出身者のみにしか利用できない体育館の紹介がされていました。その紹介された体育館というのは見る限りやけに立派な施設で、どうしてこれが一般市民には開放されず部落出身者にしか使えないのかという点でもうかなりおかしいのですが、番組でもインタビューでそのことを利用者に尋ねると、「同じ出身者同士で相談できる環境があるのとないのとでは違う」と高校生くらいの男性が話していました。
 この発言にケチをつけると、少なくとも相談だけなら誰かの家でも十分出来るし体育館でする必要性はあまり感じられません。その上で多少やっかみっぽくなりますが、あんな豪華な施設を独占しているからこそ周囲から色々見られるのではないかという気もしないでもありません。真の平等というのは誰もが同じ施設を同じ費用で使うことではないのか、このような主旨を部落団体は持たないのかと疑問を持ったのが始まりです。

 こうした方向性のよくわからない優遇政策とともに、これまでの解放同盟の常識が通用しない異常な行為の数々も見逃せません。一つ一つ説明するのはさすがに面倒なので、この一週間密かに調べていた事件のリンクをここでまとめて貼ります。

八鹿高校事件
篠山町連続差別落書き事件
滋賀県公立中学校差別落書き自作自演事件
一ツ橋小学校事件
解同高知市協「差別手紙」事件
立花町連続差別ハガキ事件
飛鳥会事件

 これら事件で私が理解できないのは、一ツ橋小学校事件を始めとした一連の自作自演事件です。これら自作自演事件の手はずと言うのは差別的内容が書かれた手紙や落書きを内部で書き、未だにこの地域や学校には差別があると糾弾するといった具合で実行されるのですが、差別を是正するための組織が差別を自分で作るなんて何を考えているのか理解できません。平等を期すために書いておきますが2003年には「連続大量差別事件」といって部落問題とはなんの関係もないある一般人から関係組織へ差別的内容が書かれた手紙が送られる事件がありましたが、それにしたって他の事件を見ているとこの事件も自作自演と疑われたのも無理ない気がします。

 こうした事件以外にも西日本を始めとした各自治体行政への介入、過剰な優遇策ももはや目にあまり、解放同盟というのは百害あって一利なき存在だと私は見ております。敢えて例えるとしたら人権を盾に無茶で非合法な要求を行うということから平安時代の比叡山を始めとした僧兵のようなもので、暴力団ともども排斥対象としてもよい気がします。
 個人的に気になるのはどうして解放同盟はこれほどまでに利権というか力を持つようになったのかということで、いくつか考えられる仮説はあれども確たる証拠には欠けているのが現状です。ただ本当に彼ら組織は90年代には恐ろしいほど力を持っており、大きな事件になろうともマスメディアは一切取り上げることはありませんでした。

 しかし2000年代に入り、潮目はすでに完全に変わっております。次回記事では一体どこで潮目が変わり、社会の見方が変化したのかを取り上げます。それにしても自分も怖いもの知らずになったもんだ。

3 件のコメント:

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    被差別者は社会に対して、同化か闘争の二つの態度をとります。部落を出て出自を隠し生きていくか、部落に残り部落出身という地位を向上させることに努めるかです。部落解放運動は後者を呼びかけました。世の中が部落出身者に機会を与えていない時代は、その意識を社会に芽生えさせる事において闘争に意義がありましたが、今ではその意義と、部落解放同盟の信用に疑問を感じます。解放同盟は時代にそぐわないばかりか、その闘争の性質が却って社会に害を成していると思われます。

    部落は社会から作られた存在であり、明治維新で一度同化されたものの、えた・ひにんと呼ばれた人々と同じ身分となった当時の平民身分の人々が同化を拒んだ為に今も残る問題となりました。ですが現在、「お前は部落出身者と全く同じ存在だ」と言われて反感を覚える人がはたして存在するでしょうか?民族主義者でさえ、彼らと自分との差異を見いだせないはずです。部落の闘争の時代はとうに終わっており、今は彼らとの完全な同化が必要な時代です。民族や血統は不変であり、同化しようとすれば民族浄化と呼ばれるような惨劇が起きますが、彼らは社会から隔離されて作られた存在であるため、社会と同化しそのアイデンティティーを失っても全く問題ないはずです。

    私は不平等あるところに優遇ありと見ています。彼らと同じ存在になる事が出来ず、あるいは彼らが持つ要素が不利な条件となる時に、とりあえずその差を埋めるために優遇という応急処置を取っているに過ぎないと思います。特定の要素で能力が不等に評価されない事が真の平等だと私は考えます。

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    1.  詳細なコメントありがとうございます。手前勝手ながら、似た考えを共有できているのではないかともいます。
       自分も明治から昭和にかけては、生産手段が限られていることから移動も決して自由にはできず、また偏見も激しかったことから部落闘争にも必要性があったと考えますが、平成の時代においていまだにそうした活動を行うというのは極左活動と変わりない気がします。
       また同化に触れられているあたりこの方面にも詳しいのではないかと推察しますが、実際にもっと同化を進め、ある意味で「部落」という言葉をなくす努力をするべきでしょう。もっともなんだかんだ言いながら人間は差別意識を持とうとするので、なくなったらなくなったで新たな差別階級が作られるかもしれませんが。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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