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2011年12月19日月曜日

金正日の死去について

 既に各地、というより世界中で報じられていますが、本日北朝鮮が金正日総書記が死去したと報じました。私はこの報道を香港のテレビで知りましたが、江○民の例もあるからちょっと警戒しましたが、北朝鮮本国が発表しているようなので事実に間違いないでしょう。たぶん。

 報道を受けた際にまず私が思ったこととして、なんていうか前兆はあったなというのが真っ先に浮かびました。その前兆というのも、これは日系メディアも報じていましたが例の大声でシャウトしまくる北朝鮮の女子アナがここ数週間、全くテレビに映っていませんでした。私も若い頃(高校生)は彼女のモノマネを得意として、新卒時の就職活動中の面接でも一回演じた(実話)こともあったことから気になってはいたのですが、今になって思うと今回のこの報道に合わせて練習なり下準備をやっていたのかもしれません。

 それで今後予想される展開ですが、あくまで私見ながらそうそう急に何かが起こることはないと思います。ネットや変なメディアのニュースとか見ていると「すわクーデターか」などといろいろ危機感を無用に煽る記事や発言も目立ちますが、北朝鮮の軍部にとって金一族体制が続くことが軍部の利益に最も沿うことを考えると、少なくとも数年は大きな音沙汰もなく今の状態が続くかと思います。アラブの春みたいに住民が蜂起する可能性も、あの国の栄養や経済事情を考えるとありえなさそうですし。

 下世話な話をすると今回の金正日の死去で一番得したのは李明薄韓国大統領でしょう。このところ支持率も落ちていると報じられていましたし、国民からの批判そらしに使う日本への従軍慰安婦カードを切ってきたことからも相当行き詰まり感が見られましたが、今回のこの一件で一連の批判は忘れられますししばらくは支持率も持ち直すでしょう。
 次に日本への影響ですが、まず国全体にはそもそも外交すら結んでないので何の影響もありません。話題となっている朝鮮総連系の学校への授業料無償化問題も一回だけ大きく騒いでまた元の木阿弥に戻るでしょう。ただ民間では2週間程度はワイドショーのネタとして持てはやされ、先ほどの無用に危機感を煽る人間は仕事にありつけられるんじゃないでしょうか。あんなくだらない連中の話を聞くくらいなら、まだ山路徹氏の女性の口説き方講座のが社会上で価値があるような気がします。っていうかこの人は「危機管理意識、記者会見での謝り方」を東電やオリンパスに指南するべきだろう。

 あと今後の北朝鮮の出方について朝鮮事情は素人ながら一言申し上げると、やはり融和路線に傾くような気がします。ちょうど先週あたりからアメリカと交渉していてアメリカも食糧支援に合意したとか報じられていましたし、場合によっては6ヶ国協議にも復帰してくる可能性もあると見ています。根拠としては金正日時代ほどまだ支配権力が確立していないのと、中国から経済官僚を呼び寄せて改革開放政策についてレクチャーを受けているという報道からです。
 日本として最も望ましいのはやはり6ヶ国協議が再開し、多少お金を払ったっていいから拉致被害者の帰還を実現させることです。もっともこちらからどうこうするような話ではないので、まずはしばらく様子見に徹するほかありませんが。

 最後に、今日のこの報道を受けて日経から読売、サーチナってかほぼすべての報道機関で「影響を受け株価が大幅下落」という見出しで日経平均株価を報じてましたが、今日の下落幅は105円で、私だけかもしれませんが「大幅下落」という表現を使うほど落ちているようには思いません。さすがに200円落ちたらえらいこっちゃと思いますがこの程度の変動でいちいち大騒ぎするほどだとは思いませんし、先ほども書いたように無用に危機感を煽るような書き方で個人的にはなはだ気に入りません。

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