・埼玉・千葉連続通り魔の高2男子「なたで殺そうと思った」さらなる犯行準備か(産経新聞)
昨日、先に埼玉県三郷市と千葉県松戸市でそれぞれ女子中学生と小学生を襲った通り魔事件の犯人が捕まりました。事件内容の残虐さはもとより、弱い存在を狙うという通り魔という犯罪手法から周辺地域の住民はさぞ不安だったかと思いますが、比較的早い時期に犯人を捕まえることが出来て本当によかったかと思います。そういう意味では捜査を行った警察の努力には頭が下がりますし、尊敬の念を禁じ得ません。
あまりプライベートなことを書いても仕方ないのですが、実はこの両事件の起きた現場というのは自分にとってまさに「庭」ともいうほどの地元で、特に松戸市の事件現場周辺なんて日本にいた頃はお気に入りのサイクリングコースの上にあります。下手すりゃ毎週一回は通っていてもおかしくないくらいに足しげく通ってた場所なだけに、この事件の報道を見た際にはまざまざと周辺風景が頭に思い浮かびました。
それだけに事件の経過も気になってはいたわけですが、犯人の目撃情報などから若い男だろうとは思ってはいたものの案の定というか高校男子が捕まりました。恐らく一昔前であれば「何故高校生が?」とか思ったかもしれませんが、自分の世代はあの神戸連続児童殺傷事件を見ており、最近はしょうもない理由でこうした犯罪を起こす人間が良く取り上げられるので犯人の年齢についてはあまり気にはなりませんでした。
たた犯人が少年であることから、事件内容が内容故にまず家裁から地裁へ逆送されることは間違いないものの、成人が同じ犯罪を行ったのに対してはいくらか罪刑は軽くなることが予想されます。まぁ16歳なんだし、死刑は私もさすがにかわいそうだと思うので無期懲役くらいで二度とシャバに出さない程度がいいかと勝手に考えているわけですが、ふと昔に少年法と更生について友人と交わした会話を思い出したので、その話をここで紹介しようかと思います。
確か友人とその話をしたのは今から7年前の2004年だったかと思いますが、当時線路に自転車を投げ込んだとして中学生が捕まったというニュースがあったのですがそのニュースを引用して私は友人に、「中学生なんだから、線路に自転車を投げ込めば最悪脱線する可能性があることがわかるだろうし、知らないとは言わせられないな。補導じゃちょっと軽すぎるから死刑くらいで済ませた方がいいと俺は思うんだが」と、横で誰かに聞いてたら真面目に引かれそうなことを話したのですが(実際に別の友人は引いた)、私の言に対して友人も慣れているのか、「そうだねぇ……」となんともないような返事を返してきました。ただ友人は返事をしてからしばらく考え込み、しばらくの間があっておもむろに口を開くと、
「その中学生がふざけ半分で自転車を投げ込んだのか、それともほかの事件のようにむしゃくしゃしたとかで投げ込んだのかまではわからないけど、中学生の頃って当人にとってはテストとかで大変かもしれないけど生活は社会とは完全に隔絶された、いわば純粋培養みたいな環境じゃん」
「せやね」
「でしょ。だけど高校生、大学生って年齢を重ねるにつれて大人の世界の不条理とかと人間って接していくじゃん。そういう大人の世界の不条理にぶち当たってカーッとなって事件を起こすというのであれば、もちろん許される行為じゃないけどまだ心情的には僕は理解できるんだよ。だけど中学生のなんも悩みもない時分にむしゃくしゃしてこういう事件起こすんやったらさ、ある意味もう救えない人間とちゃうかな」
「ゆうねぇ君も。でも確かに、中学生くらいのどうでもいい悩みで事件起こすんやったら成人したらどんだけ事件起こせやええっちゅうねんって話やな」
「そうそう。そんでさ、少年法って如何に更生させるかという目的で作られているから成人に対する刑法の内容と比べて緩いんだよね。これ僕の考えだと逆で、鉄は熱いうちに叩けじゃないけど、むしろ成人より厳しい刑罰で臨まないといけないんちゃうかな。そういう意味で花園君の死刑にするべきっていうのも正しい気がする」
自分も友人も非関西圏から進学してやってきた口なのでいい加減な関西弁ですが、当時の雰囲気を思い出して書くとこんな感じのことを話しました。自分はてっきり過激な方だと自認してましたが、言っちゃなんですがこっちの友人の方がずっとダーティな性格をしていたというわけなのですが、自分もすっかり影響されてしまってこの友人の考えに染まっております。
もちろん更生できる犯罪者、少年犯を更生させるに越したことはありませんが、自分はやはり世の中には煮ても焼いても食えない奴、どうやっても救いようがない人間というのが存在しているかと思います。そういった人間は片っ端から処刑台に送れとまでは言いませんが、更生なぞ期待せず社会がコストを支払ってでも完全に隔離して一般人に累が及ばないようにしなければいけないのではないかと時たま思います。
今回この話を書こうと思ったのは冒頭に挙げた通り魔事件に加え、この前ふと調べなおした2000年に起きた「名古屋中学生5000万円恐喝事件」がきっかけでした。この事件自体も非常に呆れるというか加害者に対して怒りとも憎しみともつかない妙な感情を持たされるのですが、なんとこの事件の主犯の二人は少年院出所後にパチンコ店から1200万円を強奪する事件を起こして再び逮捕されていました。逮捕時の年齢は22歳だったということですが、一体何のための少年法か、更生なのかと非常に複雑な気持ちにさせられます。
またこれ以外にもいちいち挙げはしませんが、有名な少年事件の犯人が出所後に再び犯罪事件を起こしたという例をいくつか知っております。偏見と非難されても構いませんが、私は今回の通り魔事件の犯人である高校生は何をどうしたって出所後に再び同じような事件を起こすのではないかと思え、二度と社会に出してはならないと深く感じます。神戸連続児童殺傷事件の時にはまだ14歳以上を大人と同じ刑法で裁く法律がありませんでしたが今はもうあります。
おまけ
この記事で挙げた「名古屋中学5000万円恐喝事件」ですが、うちのお袋と話をしていた時に何故か出てきて、しかもお袋の方が私より細かくこの事件のことを覚えていました。私は普段から「記憶力においてはお袋より上だ」とよくお袋をいびっていたのですが、この時ばかりはお袋も普段の恨みがあったのか、「どや、私のがよく覚えてることもあるんやで( ゚∀゚)」とデカい顔してきて何も言い返せませんでした。これ以降は反省して、あまりデカい顔しないように気を付けてます。
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