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2012年5月12日土曜日

笑顔を見せるようになった中国人

 このところ真面目に帰宅が毎日10時を越してます。おまけにランボー~怒りの休日出勤もなんか週二日のうち一日は当たり前になりつつあり、そのせいか思索に向ける時間が減ってどうもブログ内容に悩む回数が増えてきました。もっとも、毎日帰宅が十時越してるのに毎日更新する方がいろいろと突っ込むところだと思うけど。

 そんなわけで今日は久々に中国ネタとばかりに何か探しましたが手ごろなものがないので、ちょっとこの前感じた一件を紹介しようかと思います。先週、取材先の展示会場に行った際に目的地と離れた場所にいることに気が付いたので近くの警備員に道を聞く機会がありました。その警備員は見るからにごつくて表情も硬かったですが、自分が道を聞くとすぐに的確に教えてくれ、私がお礼を言うとにっこり笑って送り出してくれました。この時の笑顔を見た時に、「中国人も自然に笑うようになったんだな」とか、ちょっと妙な感慨にふけりました。
 私が中国に初めてきたのは留学でやってきた7年前ですが、場所が現在住んでる上海と違って北京ということもあるのですが、真面目に道歩いてて笑顔を見ることはありませんでした。それこそ若い人だったらまだ笑う姿を見ることもありましたが、中年以上となるとなんかみんな苦しそうな顔してて、自分が言えた義理ではありませんがもうちょっと人生楽しんだらと思うくらいに表情が硬かったです。

 それが年数経った現在、自分の中国語が上達してコミュニケーションを取る回数が増えてきていることもあるでしょうが、当時と比べて圧倒的に笑顔を見る回数が増えてきました。また今年の旧正月に日本のお笑い芸人のアンジャッシュのネタが中国の芸人に丸パクリされたという報道が経ちましたが、実際の映像こそ見ていないものの日本のお笑いでやる芸が中国でも演じられ、そこそこ評価を得るようになったという事実の方になんだか驚きました。
 そんなことを同僚に話したところ、同僚はちょうど旧正月に件のネタを見ていたそうで、やはり日本っぽいネタだとは思ったものの単純に面白くて周囲の中国人もよく笑ってたと言ってました。なんていうべきか、笑いのツボというものがある程度日中で共有化されてきたというべきか、何に対して中国人が面白いと思って笑うのかという理解が少しできるようになったことに不思議な感じがします。

 なおこんなことを言っている私ですが、以前の中国人同様に普段の生活で笑顔を見せる回数は極端に少ないです。別に無理して笑うまいとしてるわけじゃありませんが、私は以前からあの愛想笑いってのがあまり好きじゃなく、しょうもないこと言い合うくらいならとっとと結論に持っていこうとするくらいせっかちなところがあるので常に真面目そうな顔してとっつきにくいと言われることが多いです。そんなもんだから就職活動とかもえらい苦労したわけですが、無事に就職した後はここまで頑張ってきたんだし、多少は妥協するかと思って作り笑いを意識して見せるようになりました。そしたら一回、「笑顔がきれいな人ですね」ってどっかで言われてしまい、慣れないこと言われたもんだから何故か言われた本人がむちゃくちゃ焦るという妙な事態に追い込まれたことがあります。
 まぁやろうと思えばなんだってやってのける自信があるし愛嬌とかも卒なくこなせるとは前から考えてましたが、やっぱ人間、慣れないことは急にするもんじゃないと反省した次第でした。

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