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2012年6月17日日曜日

専業主婦志向が高まったわけ

 一昨日から続いていたYahoo Japanを含む日本のサイトへのアクセス規制ですが、本日正午12時きっかりに復旧しました。理由は恐らく尖閣買取問題での嫌がらせだと思いますが、日本企業みんな揃って「業務に支障が出たぞ(#゚Д゚) プンスコ!」と言って各プロバイダ会社に損害補償を請求してもいいんじゃないかという気がします。大事になればなったで政府も二回、三回と出来なくなるだろうし。

 話は本題に入って久々に社会学ネタですが、近年、日本人女性の間で専業主婦志向が高まっていると言われております。この論はこれまでにもパラサイトシングルなど様々な流行語を生んできた山田昌弘氏が主張しておりますが、山田氏のデータ以外にも各種の社会データがこの傾向を裏付けており、専業主婦志向が高まっているというのは間違いないでしょう。
 では何故専業主婦志向が高まっているのか、この前も同僚に「我々の仕事は5Wの最後のW、Whyを書く仕事だ」と言われましたが、背景となる理由が一番求められているかと思います。そこで今日は専業主婦思考が高まっている理由を数字データの立証なしに私が思いつくままに上げてきます。

 まず以前、と言っても2年前の関西某所で開かれた勉強会にて講演したある社会学教授の意見から紹介しますが、その教授曰く、「視界のなかにいる大人の女性」が大きな原因だと指摘してました。少し過去の話をすると90年代初頭は男女雇用機会均等法が成立した直後ということもあって、「結婚後も働きたい」というような質問にはその前後の年代と比べて「そうだ」とする回答が多い年代でした。実際にそれ以前と比べて現代は働く女性、管理職となる女性は確実に多くなっているのですが、その一方で婚活にいそしむ40歳前後の独身女性などの姿も多く見かけられるようにもなってきました。「そうした結婚より仕事を選んできた女性を見るにつけ現代の若い女性(大学生以下)は、専業主婦であった自分たちの母親の方が幸せに見えるのでは」とその教授は言っており、私もこの意見にほぼ同感です。

 こうした「働く女性と専業主婦の女性」を見比べるという以外で私から理由を挙げると、単純に労働環境が以前より厳しくなっているというのも大きいでしょう。それこそ90年代であれば高い給料で且つ終身雇用で働くことが出来ましたが、現代は女性はおろか男性ですら薄給激務に追われ、また雇用の流動化も格段に進んでおります。そんな厳しい環境で働いてお金もらうくらいなら、旦那の給料だけで生活できるならそうしたいという単純な損得勘定も働いているとも言えるでしょう。なおこれは逆バージョンこと、「嫁さんの給料で生きてけるなら、この際主夫でもいい」という声が一部の男性からも出ており、女性だけの話ではありません。でもこれも考えようによっては、専業「主夫」志向の高まりとも言えるかも。

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