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2012年9月11日火曜日

尖閣国有化に対する中国の反応

 7月なんかネタ切れでブログ執筆に非常に苦しんだ一ヶ月でしたが、今月はやけに書く話題が多くてこの前に始めてた「平成史考察」の連載もなかなか続きが書けれません。ただこのところ閲覧シャスは毎日300人の大台を超えているうえ、昨日なんか500人を超えていたので地味に評価が上がってきているのかもしれません。

 そんなわけで今日もまた飽かずに中国ネタ、それも尖閣問題です。といっても今自分は日本にいるので情報もとは全部新華社の発表とかです。まずざっくばらんに言うと日本のメディアでも同じような内容が報じられていますが、日本政府の尖閣国有化に対して文面上はめちゃくちゃ起こっています。外交部をはじめとして主だったメディア担当者が日本の行動を批判していることはおろか、国防部こと軍隊も「姑息な手段だ!」と批判しているようです。
 この尖閣国有化ですが、ちょっと考えがまとまっていないというか結果が見えていないというか、「これこれこういう背景できっとこうなる」という確たる予想はまだ私の中で出来上がっておりません。なのでこの二週間くらいわけのわからない文脈が続いていますが、ちょっと同じノリで思いつくことを片っ端から一気に書いていきます。

 まず今回の政府の国有化ですが、この行動が吉と出るか凶と出るかは判断が難しいです。元々、地権者からの買収は東京都が進めておりましたが、今週に入り地権者は突如売却先を政府にするということを東京都川に通知しました。この対応に石原都知事なんか恨めしげに文句ばかり言っていますが、これは地権者が突然考え方を変えたのか、それとも東京都川を含めて出来レースだったのかやや疑っています。
 というのも先月の段階で石原都知事は、東京都側が一旦買収した後に政府(国)に売却する案を披露しており、またこれまでに集めた買収基金も東京都が買収するのなら譲り渡すといった発言があった気がします。こうしたことから考えると、売却先が政府に変わったことに対して石原都知事がこれほど恨み節を披露するのはなんか芝居がかっているように見えなくもありません。何が言いたいのかと言えば、初めから東京都が買うようなそぶりを見せて実は都と政府は初めから話がついており、最終的に政府が買うような筋書きだったのではないかという仮説が立てられなくもないという、なんか遠回しな言い方が続くことになるのです。

 では何故こうした回りくどい行為を行うのか、やはり一義的には中国への対応が最大の目的でしょう。もっともこうした手続きを取ることで中国の反発が減るわけでは全くないのですが、今日ちょっと新華社の報道を見ていて気になったことがあります。その気になる点というのも、何故中国は日本政府が日本の法律上の地権者から尖閣諸島を購入することにこれほどまで大騒ぎするのか、ということです。
 あくまで私個人の考え方ですが、尖閣の主権が本当に中国にあるのなら、日本の法律上の地権者なんて初めから無効だと言えるんじゃないでしょうか。理論上、中国は今でも公地公民で領土内のすべての土地の私有はないはずですし。

 何を言いたいのかというと、ここに日中の思惑が交差しているのではないかということです。中国側としてはいくら日本の法律上地権者でも政府が所有者になることは個人が所有者であることよりも具合が悪く、批判するような対応を取らざるを得ないから今こうなっている。そして日本側としては、かなり大胆な推測ですが島の地権者が日本人で、ずっと以前から所有していたことを中国国内に中国自身に報じさせるというのが最大の狙いだったんじゃないかと自分のゴーストがささやいてます。
 言ってしまえば、日本の法律で日本の登記で所有者が日本人だったということを中国が認めるということは、いわば日本が管理してきた領土だったということも認めることになるんじゃないでしょうか。そのため中国が本当に取るべきだった対応は、「日本政府だろうが日本人だろうが、管理者が変わろうともそれは尖閣諸島を不法に占拠している日本国内の話で、中国が領有権を持つことに変わりはない」という具合に、そっけないふりをするべきだったんじゃないかとちょっと思います。ただ中国は今回そういうそっけないふりができなかった、そしてそれを日本も知っていたから仕掛けてきた……飛躍しすぎかもしれませんがね

 何故中国は今回、日本の尖閣国有化に反応したのか、というより反応しなければならなかったのか。それは第一に国内世論がありますがそれともう一つ、詳しくソースを確認してませんが、大分以前に中国政府側が尖閣の地権者に接触し、売却を申し込んだという話を聞いたことがあります。仮にこれが本当であれば中国は日本の法律にのっとって尖閣を買収しようとしたわけですから、日本の領有権を認めているよねぇってことになるのではと個人的に思います。うまいこと言い表せられないですが、こうした背景があるからあえて日本政府、もしかしたら東京都とタッグを組んで今回中国に仕掛けてきたのではと思うところがあります。

 今回の内容はかなり妄想に近いものがあるのであまり引用なんかせず、こういう風な考え方もあるというくらいに受け取ってください。といっても、文章がまとまってないから引用のしようもないでしょうが。

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