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2012年10月28日日曜日
香港旅日記~インド尽くしカレー地獄 前編
別に隠す必要もなかったのっですが、昨日までの三日間に香港へ旅行に行ってきました。以前からブログを見ている方なら話が早いですが、香港へは去年の十月から十二月までの三ヶ月間出張で滞在しており、実に一年ぶりの再訪となりました。なので今日、そして明日は今回の香港旅行について珍しく写真と共に紹介していきます。それにしても自分の写真だが、なんかどれも左にやや傾いているような。カメラの持ち方が悪いのか?
前夜
今回の香港旅行は友人の上海人との二人旅。ホテルからチケット予約まで全部上海人に任せたのですが、出発便が早朝8時フライトだったので、出発前夜に上海浦東空港と連結しているMOTEL168というホテルに泊まりました。
費用はツインの部屋で200元程度、日本円だと2500円くらいなので非常にリーズナブルです。仮にここに泊まらなければ早朝にタクシーでも取らないとフライトには間に合わず、タクシー代だけで200元くらいかかる所だったので、施設も問題ないことから、今後も機会があれば使おうかと思っております。
この日に自分は仕事が終わるのが遅くて友人と合流して最終的にホテルに着いた頃には11時を回っておりました。ただ「折角の二人きりの夜だから」などと妙なことを友人が言ってしきりにビールを飲ませようとするので、しょうがなくビール一缶だけ付き合うことにしました。飲んだのは雪花というブランドのビールでしたが、瓶と違って缶だとやけにまずかったです。そんなわけのわからないことしつつ、就寝は12時半でした。
1日目
朝5時半に起床、そしてすぐ出発。空港はホテルからエレベーターを降りて目の前なので何も焦る必要はありませんでしたし、イミグレーションも難なく通過することが出来ました。また中国では飛行機の出発が遅れることが非常に多いのですが、自分たちが載った便はほぼ定刻通りに出発して2時間半の飛行時間の後に無事香港空港へと辿り着きました。香港空港にたどり着いてからはあらかじめ上海で買っておいた、香港市内の地下鉄、エアポート線が三日間乗り放題のチケットを使用して早速市内に向かいました。まずは自分の会社の香港事務所を訪ねて簡単なあいさつを済ませてから予約していたホテルへと向かったのですが、こっからがある意味旅の本番でした。
今回、我々が利用したのは香港一の繁華街、チムシャアツイにある重慶大厦(チョンキンマンション)という、インド人がいっぱいいるビルの中のホテルでした。その名も「New Tokyo Hostel」といって出発前に同僚からも「なんでトキオやねん」と突込みを受けたのですが、友人曰く交通の便が良くて安いから選んだそうです。早速訪れてみるとやっぱりチョンキンマンションはインド人だらけでやたらカレーの臭いのする場所でした。香港らしく狭い場所に電化製品を売る店やら通貨換金所やらがびっしり入っているわけですが、そんな店を潜り抜けつつちっさいエレベーターを上って件のホテルフロントへとつきました。
出迎えたのもやっぱりインド人、というよりインド系香港人というべきか。友人がチェックインを済ますと何やら奥から別のインド人が現れ、「じゃ行くよ」と言って我々を外に連れ出していきました。というのもチョンキンマンションにはホテルフロントしかなく、実際に泊まる部屋は別のビルだったからです。予約を取った友人もこんな展開は予想しておらずこの時点でもういろいろとあれでしたが、本当に驚愕したのはこの直後でした。
案内されたのは目抜き通りのネイザンストリートを挟んだ、歩いて数分のビルでした。もう見るからにビル自体が古く、エレベーターも30年くらい前の骨董品の様なものだったのでこの時点で嫌な気がしてたのですが、部屋の中を見て友人と共に目を丸くする羽目となりました。一体何故かというと、部屋が6畳くらいしかないのはまだ理解できるものの、ツインの部屋なのにベッドが一つしかなかったからです。ベッドが一つしかないのを見るや、やたら権利を主張する中国人だけあって友人は案内した従業員に食って掛かりましたが、その横で自分はシャワー室を見ながら愕然としていました。
上の写真を見てもらえばわかりますがシャワーとトイレが同じ空間、というか並んでついてあり、こんなところでどうやってシャワーを浴びろというのか、仮に浴びたらトイレの便器がびしょ濡れになるのではといろいろな考えがよぎってちょっとふらつきました。その横で日本語のみならず英語も達者で便利な友人がかなり激しく言い合っており、ホテルフロントに戻って話をつけようと再びチョンキンマンションへリターン。戻る最中に友人は、「中国語のサイトできちんとシングルベッド二つの部屋を予約したはずだ」と言い、私も「部屋数が足りないから俺たちを無理やりあの部屋に押し込んだのかもしれない」などと話し合いつつ、「そもそもカップルじゃあるまいし、男二人の俺たちをあの部屋にあてがうことに奴らは疑問を感じなかったのか?」という、ややウホッな内容へと展開していきました。
ホテルフロントに戻ると再び友人がオーナーに食って掛かり、予約の不備を追及。一方オーナーも「ダブルベッド一つの部屋で予約会社から依頼を受けた」と反論。すると友人は予約会社を出せと言って電話をつないでもらい、中国語のできる人間に予約を確認してもらったところやはりシングルベッド二つと相手は言ったそうですが、これが英語担当の人間になるとダブルベッド一つと回答が変わりました。
結論としては予約会社の中で我々の予約内容を中国語から英語に翻訳した時に齟齬が生じたのではないかということで落ち着きましたが、だからと言ってこのままダブルベッドで二晩一緒に過ごす気など毛頭なく、シングル二つの部屋に取り替えろと要求するものの既に予約が満杯だとしてホテル側も応じません。そこで妥協案として友人は、「ならマットと毛布をもう1セット用意しろ」と言い、それならとホテル側も快く応じました。友人としては早い段階で落としどころをここへ持ってくるつもりだったらしく、前段階としてここまで抵抗したと言ってました。さすが中国人、日本人もこういうところは見習うべきだ。
こうしてすったもんだの挙句に床にマットと毛布を敷いてどうにか寝床を確保することが出来ました。その後、例のシャワーをどうするかなんか暗い感じで話し合いましたが、悩んでもしょうがないし、余計な時間を長く食ったので飯食って観光に行こうと気分を切り替えることにしました。
既に三時頃でしたが遅い昼食に、チョンキンマンション内にある上記写真のインド料理屋でカレーを食べました。これがのちの悲劇につながるとは知らず。昼食後はお互いに社会学を専攻していたこともあり、ニューテリトリー(新界)と言って香港でもちょっと妙な歴史をたどって行政区に入った土地へ訪れました。といっても実際にはただの住宅地で、これと言って珍しいものなど特にありませんでしたが。
そして夜8時、再び自分の会社の香港事務所を訪れて先に約束していた通りに事務所の人間らと一緒に夕食へと出かけました。ただここで予想外だったのは、てっきり自分は夕食に来るのは出張時代の上司くらいかでほかに来るのは一人か二人と思っていたら、なんと事務所内のほとんどの人間が待っており、そのまま大人数で食べに行くこととなりました。しかも行く店も事務所近くにあるインド料理屋に既に決まっており、自分も断りきれず小声で友人に対し「本当にすまない……」と言いつつ二連続でカレーを食べる羽目となりました。しかも昼間、自分が食べたマトンカレーが出てくるし……。
夕食後、「もう香港で絶対カレーは食べないぞ」と言いながらホテルへ戻り、例のシャワーへと挑戦しました。便器がびしょ濡れになることを想定してあらかじめトイレを済ませた後で友人からチャレンジしましたが、「意外と行ける!」ということで続いて自分も試したところ、比較的お湯の出が良く、疲れていたのもあってさっぱりしました。その後はすぐ布団に入って寝たのですが、先行で自分が床に敷いたマットで寝たのですが、ダブルベッドにいる友人は「寝心地悪いならこっち来てもいいよ」としきりに誘ってきました。もちろん行かなかったけど。
残りはちびまる子ちゃんばりに、明日以降に書く後半へと続きます。
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