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2013年10月8日火曜日

日本の建築法に対する個人的な意見

 日本に帰ってきてからこのテーマで書こう書こうと何度も思っていましたが、何故だか今日になってようやく書くことに至りました。我ながら珍しいなこれほど期間を作るというのも。
 いきなりですが、日本に帰国して生活してみて疑問に思ったこととして、なんで日本の建物はこんな小さく中途半端な大きさが多いんだろうっていう事でした。そりゃ国土だけだったら馬鹿みたいに広い中国なんかと比較するのもいろいろと問題ですが、建物の構造や立地に関しても素人の目から見ておかしいのではと思うので、今日はそう言った私個人の疑問点についてあれこれ書きます。

 まず先ほども書いたように、日本の建物は少なくとも中国の建物と比べて非常に小さいです。たとえばビルの高さ一つとっても横浜ランドマークタワーを見て真面目に「ちっちゃ!Σ(゚Д゚;)」といったこともありますが、上海の高層ビルなどと比べると日本のビルは広さ的にも高さ的にも著しくショートサイズです。
 もちろん地震大国日本という背景があることから中国みたいにバカスカ高層ビルを作れない事情があるとは思うのですが、それにしても腑に落ちないのは高層ビルの構造面、広さです。私の目から見て日本のビルはやけに細長いものが多く、しかも隣接するビルとの空間が人間が入り込むことが出来ないほど狭いという立地が多いです。こういってはなんですが、そんな狭い空間しか開けずに同じようなビルつくるんだったら、土地を共同管理して一つの幅の広いビルつくればよかったんじゃないのという気がします。

 何故そんなようなビルが日本に多いかですが、どうも調べてみると建物の容積率や高さが厳しく制限されているからだそうです。高さはともかく容積率というのはわからない人もいるかと思うので少し説明すると、要するにその土地に対して延べ床面積で広い建物を作っていいかという基準で、たとえば100平方メートルの土地の容積率が200%である場合、その土地には延べ床面積が200平方メートルまでの建物が建てられるわけで、仮に4階建てのビルを作るとしたら1階当たり平均50平方メートル(50×4=200)のビルであればギリギリ建てられるという計算です。
 この容積率は周辺環境などによって変わるのですが、日本だとこれが厳しく制限されているために土地の広さに比して小さい建物ばかり出来上がってしまうというわけです。しかも高さ制限もあるせいでその土地目一杯に建ててしまうため、先ほどの様に空余地の少ないビルの谷間が生まれることになる、というのが私の解釈です。

 余計なお世話かもしれませんが日本の建物はもう少し空余地を設けた方が火事の延焼は防げますし、風も通って都市環境もよくなるんじゃないかという気がします。そのためにも容積率を緩和して高くて多くのテナントが入る建物が作れるようにすればっていうのが私の個人的な意見です。

 しかし容積率を高めれば地震など災害に対して弱くなるのでは、という意見もあると思いますし、まさにその通りだと私も思います。にもかかわらずなんでこんな意見を書くのかというと、現時点で日本の耐震基準は異常過ぎるほど高いという話も聞くからです。

 たとえば先の東日本大震災。津波での被害が大きかったものの、都内も長く、大きく揺れたものの大きな建物の損壊はそれほど報告されておりません。また阪神大震災でも被害の中心は手抜き工事がされていた物件や、耐震基準が作られる以前の古い家屋などでした。更に言えば、既に耐震対策が施されていたのかもしれませんが一時期騒がれた耐震基準未満のマンション群も、東日本大震災によって倒壊したという話は聞きません。

 防災に対して念には念を入れることは重要です。しかし日本の耐震基準は異常過ぎるほどに高いがゆえに費用も高く、基準未満の建物もその費用の高さから建て替えがなされないという話を聞きます。現時点でもかなり巨大な地震に耐えれることは証明されているのだし、もう少し効率を優先して敷地面積が広く、まとめて入る大きなビルが日本でも増えればと個人的に思います。

  おまけ
 桃缶買ってきたのに缶切りないの忘れてました。(・ω・)シット

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