今日は昨日の記事の続きとして日本の部活動について批判的な文章を書こうと思っていましたがちょっと黙ってみていられないのもあるので、見出しにも掲げている中国が尖閣諸島上空を含む海域に防衛識別圏を設定したことについて私の見解を述べることにします。
中国がどんなことを発表したか詳細については大手メディアの記事を呼んでもらいたいところですが、わかりやすく簡単に一言で述べると、尖閣諸島など日本政府が主張する領土の上空を含む空域に対して「この空域は中国の管轄下であり防衛する必要のあるところだから、変な飛行機とかがもし勝手に飛んできたら何するかわからないよ」というような内容を発表したといったところです。
まず私個人の来歴について述べますが、小学生時代に三国志を読んでから中国贔屓になり、ついには中国に単身で渡って現地採用までしてきたくらいです。それくらい中国にどっぷりつかっている自分に言わせると、今回の中国の行動というか発表はあまりにも不用意過ぎるとしか言いようがなく、日本政府は一歩も譲らず中国に対して発表の撤回を求めると同時に、何かしらの対抗措置を講じるべきでしょう。
今回の中国政府の発表ですが、私の予想としては政府、軍部がしっかり協議を重ねるなど準備を整えた上で発表したもので、この前のレーダー照射問題とは違って軍部が暴走したとか勝手にやった、圧力をかけたものではないように思えます。そしてどうしてこんな発表をしたのかというと、第一に尖閣諸島周辺の海域における領土主張でイニシアチブを握ろうとしたことと、少し時期はずれますが昨年の日本政府による尖閣諸島の国有化から一年二ヶ月を経過したことから、報復とばかりにやや強行とも取れる行動に打って出たのではないかとみています。
確かに去年の日本による尖閣諸島国有化は中国側としては痛い一撃であったことに変わりなく、中国が一年越しで復讐したくなるのも理解できない話じゃないです。ただ大分時間が立って日中双方の国民も冷静になりまた経済活動を活発化していく中で、いわば寝た子を起こすような今回の行動は日中双方にとってマイナス以外の何物でもありません。もっとも中国の側からすれば先に仕掛けてきたのは日本だと思ってるかもしれませんが。
それにしても理解できないのは、何故このタイミングで波風を無理に立たせようとするのかです。中国としても日本との貿易に影響が出ることは経済全体に良くなく(日本にはもっと良くないが)、尖閣諸島国有化の直後であれば国内向けのプロパガンダとしてまだ理解できますが、誰も気にしなくなったこの時期にこうしてこういう行動に出ても、お互いの商売で損し合うだけです。
思えば、習近平政権となってから中国の外交方針が変わってきているのかもしれません。中国というのは共産党の一党独裁国家ですから仮にトップである総書記が変わったところで党としての方針が優先されるため外交方針は大きく変わり辛い国なのですが、南沙諸島の問題といい、胡錦濤政権と比べると落としどころが見えないのにやたら突っかかってくることが増えてきた気がします。まぁ突っかかってくるのは昔からだけど。
また胡錦濤政権というのは案外日本に対する配慮はよくしてくれていて、レアアースの輸出を差し止めたりしましたがちゃんと落としどころを初めから想定し、今回の防空識別圏設置などのように軍事的に危険な挑発だけはちゃんと避けていました。しかし今回の中国の行動は軍事的な色彩が強く度が過ぎており、仮に周辺国が認めようものなら中国は何してもいいってことにもなりかねず、平和という観点から言えば危険以外の何物でもない行動です。こういう行動は胡錦濤政権気ならなかっただろうなと思うと、習近平政権になってから変わってしまったのかなとも感じます。
ただしかし、今は日本にとってやや時期がいいです。というのもつい先日に米欧とイラクの間で核兵器開発を中止する代わりに経済制裁を一部緩和するという合意が出来たばかりで、米国の安全保障の目が中国に集中するという期待があります。逆にイラクとの議論が続いていたらアジア方面への関心は確実に薄れるだけに、日本としては素直にこのタイミングを喜んで米国、ひいては他の東南アジア諸国と完全タッグを組んで徹底的に圧迫をかけていく方がいいと思います。もちろん武力は抜きで。
最後にここで一つ気になるのが韓国の行動です。多分今の韓国ならここでも中国の肩を持つ可能性があるとみえ、もしそうなったら米国の機嫌を損ねるだけでなく他の東南アジア諸国からも冷めた目で見られて孤立化を深めるんじゃないかと勝手に推測してます。もちろんそんなことなければそれでいいんだけど、予言すると今の韓国大統領は任期まで持たないと私は見ています。
本問題を解決したく、12月5日より訪日を決定しました。深く議論しましょう。
返信削除中国が防空圏を設定する前から日本来ること決まってたじゃん( ゚д゚)/オイ
返信削除まぁ久々だし、お互い楽しく過ごそう。