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2013年11月4日月曜日

PM2.5を排出しているのは誰か

千葉県、市原市内複数地点で「PM2.5」測定と全県に注意喚起(FNN)

 こうしてニュースリンクを貼るのもこのブログじゃ当たり前になっていますが、ブログ開設当初はリンクの貼り方すら知らずに最初やった時は結構ドキドキしたもんです。これに限るわけじゃないけど、慣れっていうのはいいと思う半面恐いな。

 そういう戯言は置いといて本題ですが、本日千葉県市原市内にて説明不要のPM2.5が国が定めた1日の平均値である70マイクログラムを超える85マイクログラムが複数個所で観測されたことから、外出や屋外活動を控えるよう注意報を発令しました。まぁ今日はずっと雨降ってて外出ようにも出辛かったけどね。
 このニュースを見て「これだから中国は」っていうのは簡単ですが、「中国じゃないとしたら?」と言う人は果たしてどれだけいるのか私には測りかねます。まぁ強気に出ると、こんなセリフ言うのも自分くらいなんじゃないのかな。

 このニュース、リンク先の記事ではそこまで言及していませんが夕方のテレビニュースでは、「発生原因は不明ながらも、国内で発生した可能性が高い」という一言が付け加えられていました。

 PM2.5は中国の大気汚染物質としてまるで日本全国民を洗脳するかの各メディアで現在においても大々的に報じられており、風にはこばれて日本の空気も汚染されていると被害者立場で取り上げられることも少なくありません。なので今日のこの千葉県のニュースも最初に書いたように「これだから中国は」という印象を持った方も多いように思えるのですが、私が思うに今日のPM2.5に関しては中国は全く関係ないと思います。
 そう思う根拠は夕方のテレビニュースの言及だけでなく、観測ヶ所が千葉県だからです。仮に中国と距離的敵に近い西日本、具体的には北九州にある福岡県とか長崎県であれば中国の影響が十分に考えられますが、そうした地域を飛び越してスポット的に千葉県内で高濃度のPM2.5が観測されるというのはどう考えても理屈に合いません。じゃあ何が原因かって、そんなの日本国内のどこか、具体的には市原市周辺で放出する設備なりなんなりがあるということでしょう。

 これ以前にも過去に環境問題の欺瞞性を追求した武田邦彦教授がテレビ番組(ホンマでっか!?TV)内にてPM2.5について、「日本の山の山頂など有り得ないところから観測されることもあり、中国からというより日本国内でどこかが輩出しているのだろう」と述べておりました。この発言はずっと頭に残っていたのですが、今日の千葉県内の観測を見てやっぱりそうだったのかと思った次第です。

 さてここからが本題というか自分の真骨頂になるわけなのですが、「じゃあ一体どこが出しているのか」、と言いたいところですがちょっと焦点をずらし、「日本人は日本国内で犯人捜しをするつもりはないの?」と問いたいです。
 先程にも書いた通りに日本人はメディアが総ぐるみでPM2.5というと中国が悪いといつも報じているせいでこの単語を見ると条件反射的に中国が輩出していると考えがちですが、少なくとも今日の観測に関しては日本国内で排出された可能性が高いわけです。またそれ以前にも、これまで日本の各地で観測されて中国が原因とみられていたものも、もしかしたら日本国内の誰かが原因だった可能性も捨て切れないわけです。比較的高いそのような可能性が考えられる中、日本人は国内で犯人捜しをする気があるのかと自分は問いたいわけです。

 ちょっとテンション上がっているのとここ1ヶ月不調だった体調が回復傾向にあることから妙な言い回しが続きましたが要するに何を言いたいのかというと、日本人はPM2.5の問題の責任を全部中国になすりつけようとしているのではないか、それこそ日本人自身が輩出している量に関しても、そんな疑問がもたげているわけです。この問題ではいつも中国が悪者にされるばかりで明らかに中国が無関係と思われるケースについてはスルーされることが多く、学生時代の自分のような言い方すれば、都合の悪い事実は他人のせいにして自分は素知らぬ振りでも気取る気なのかよと吐き捨てたくなります。

 結論を述べるとPM2.5が心配だっていうんなら犯人を捜せ。それでやはり中国に原因があるというのなら証拠をかき集めて突きつけ、改善しろと言うなり補償金を要求するなりすればいい。逆に日本国内の業者なりに原因があるっていう事が仮に分かったとしたら、その業者をつぶすなり設備改善を強制するなどといった対応を取るべきでしょう。もっとも、PM2.5なんてへっちゃらで自分のように始めから気にないってんならこんな犯人捜ししなくたっていいですがね。

 一応念のために最後に書いておきますが、中国の大気汚染は紛れもない事実で私もかなりリアルに体験しています。しかしそれがどの程度日本の大気に影響を与えているかについてはもうちょっと検討する余地もあり、はっきりしないにもかかわらず他国というか他人を批判するのは恥ずかしい行為だと思えるのでこういう主張をしてみたわけです。

6 件のコメント:

  1. 質問ですがPM2.5は法律的に排出してはいけないのでしょうか。それともそこまで規制は不可能なのでしょうか。

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    1. 回答します。
      工業、自動車排気ガスはもちろん、タバコの煙、料理する時の油煙、更に焼き鳥、焼肉の煙もPM2.5の悪化に影響を与えると言われております。
      規制はほぼ不可能でしょうね。

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  2. なるほど、PM2.5の実犯人は日本国内に存在するかもしれませんね!
    何かの対策を考えるなアカンやわ。

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  3. ご回答ありがとうございます。
    Twitterでpm2.5を検索してこちらに来ました。
    そもそも中国に大量の品物を作らせて、pm2.5に怯える日本が自業自得だと言う人が少なくて滑稽でもあります。
    pm2.5の観測開始はごく最近のようですね。
    東京都では外れの青梅で平成22年度から観測開始、
    神奈川県では平成23年度から観測開始。
    青梅では都心で排出される物質の影響を受けない気がします。

    上海忍者さんが仰るように多種のシーンよりpm2.5が排出されるとしたら、犯人探しは無理ですね。
    かつ、中国からの影響はそれほどない、としたら、日本で観測し始めた為に、
    日本でのpm2.5汚染が露呈した、ということになります。
    つまり、pm2.5の量は過去と変化ないはずで気にする必要はないと。

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  4.  匿名さん、コメントというか質問ありがとうございます。
     上で上海忍者が回答していますがもうすこし詳しく説明すると、PM2.5と呼ばれる物質の定義は「2.5マイクロメートル以下の粒子」であるため、排ガスなどの硫黄窒化物から油分、塵、炭素などすべて含まれており、特定の原子なり分子ではありません。そのため規制しようものならl範囲が幅広くなり、実質不可能と言っていいでしょう。
     一応、これらPM2.5を大量に排出する工場などに対して稼働を制限したり、対策設備を導入させるなどといった規制は可能ですが、これらも度が過ぎると経済全体に影響を与える恐れもあるため、加減を行うのは難しいでしょうね。

     ぶっちゃけたところご想像の通りにPM2.5は最近注目され初めて来ただけで、昔から存在していた、下手したら昔の方が日本では多かったと私も考えています。中国も今あんな感じですけど意外に中国人は寿命が長いですし、全く無視するのも問題ですけど気にし過ぎない程度がいいように思えます。

     それにしても、上海忍者はさりげなく俺に代わって回答してくれたね。自分でブログ確認してめちゃ笑えたんだけど。

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  5. なるほどご回答ありがとうございます。
    確かにPM2.5を大量に排出する工場があれば規制の対象になるでしょうね。
    恐らくそこら辺の各種物質に対する基準値は決まってそうです。
    また日本も公害がひどかった時はPM2.5も大量に出ていたんでしょう。

    中国のPM2.5については注視する必要がありますよね。
    実際、九州では明確な被害が表れているようですので。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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