まるで特定秘密保護法案なんて存在していなかったのかのように、今年年末の政治ニュースは猪瀬知事の話題で持ちきりです。既に一回記事にしていますがこれほどまで後からどんどんとボロが出る、しかもそのボロを弁解しようとすればするほどさらなるぼろが出てくるという具合でかつてのムネオハウスを彷彿とさせられます。ってかムネオハウスも古いな。
ネット上でも既に話題になっていますが、一昨日も受け取った五千万円を入れたカバンというものをわざわざ持ってきたところ、五千万円に見立てた模型が入らないという今時のお笑い芸人もやらないような一発ネタをかます始末です。ここまで来るとわざとやっているのかという気すらしてきます。
と、こういう三文記事的な批判だけなら誰でもできるのでちょっと真面目な話に移りますが、私個人としては猪瀬知事には出来る限り早く、年内にでも都知事職を辞任してもらいたいと考えております。理由は単純に招致が決定した2020年の東京五輪に影響が出るからです。既に国の方では委員の選定過程で猪瀬都知事を除外する方向で準備を進めていますが、開催都市の知事ともなれば重要なキーマンなだけに積極的な役割が求められます。もう今の猪瀬知事では五輪どころかまともな政治活動も出来ないのは明白なだけに、さっさとやめて次の人にバトンを映すべきだというのが私の意見です。
ここで少し話を変えますがネットでの情報によるとなんでも今回の事件が発覚する前に、青山繁晴氏が「ある都道府県知事が徳田一族から五千万円を受け取っていた」とテレビ番組で指摘していたそうです。しかもその同じ番組内で、「その知事の前任者は数億円をもらっていた」とも話しており、そんなの石原慎太郎議員しかいないじゃんと今の段階なら誰もが思う事でしょう。
まだ何の報道も出ていないし噂だけであれこれ言うのもどうかと思いますが、素直な心境を述べるとこの青山氏の情報には私は真実味を感じます。一つの理由として、徳田虎雄元議員と石原議員は以前から仲が良いと聞いており、なおかつ今まで徳田一族と何の接点も持たなかった猪瀬議員が何故五千万円を受領したのかというと石原氏の後継として都知事に就任したからという理由以外にはあまり考えられないからです。
仮にこれが事実だとしたら、徳田一族はどれだけ金権政治をやっていたのかと呆れる限りです。なおうちの親父によるとこの前捕まった徳田一族の金庫番である能宗氏は周囲に公然と金をばらまいていることを口にしていたそうですし、鹿児島県の選挙では利権が絡みこういう手法が以前から行われていたとのことです。
こっからが私の真骨頂ですが、実は今回の徳田一族に関わる事件を見て真っ先に思い出したのが2003年に鹿児島県で起きた志布志事件です。私も以前に取り上げていますが、この事件は選挙違反をしたとして、鹿児島県警が当選した県議会議員を冤罪で逮捕した事件です。しかも逮捕者は議員本人にとどまらず、その支持者や家族など桁違いに多い人間を検挙するという一つの冤罪事件としては近年で最大規模の範囲を誇る事件です。
事件の捜査自体が一体何の目的で行われたのかいまだにはっきりしない点がありますが、この事件の容疑は冤罪をかけられた議員が不法に金をばらまいて投票を求めたということにあり、何故この人が逮捕された一方で徳田一族は逮捕されなかったのか、むしろ警察を動かしたのは誰なのかが気になります。
このように考えると鹿児島県の選挙事情は伏魔殿に近いものがあるような気がします。出身県を悪く言うのはやや気が引けますが、この際だからすべての膿を出すような捜査を検察に期待したいです。
本日より、猪瀬氏をVietnamに出向させます。後任者は半沢直樹君です。
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