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2013年12月3日火曜日

伊藤博文に対する日本メディアの浮き足

 先程ちょっとコメント欄に書きましたが実は最近、またぞろ小説でも書いてみたいなと考え始めています。私が何で毎日こんなだだ長いブログを書けるのかというと無駄なものにやけに集中力を発揮出る自分の特異性もさることながら、高校生の頃までかなり本気で小説家を目指して文章を書く訓練を続けていたことが大きいです。自分などより書いている人はいっぱい書いている人はもちろんいるでしょうが中学生の夏休みの頃などは毎日最低三時間は小説を書いており、今思うと酷い表現力でしたががむしゃらな努力は今の自分の大きな糧にはなったでしょう。

 そんな小説家への熱意は大学に入った頃、具体的には2003年の芥川賞受賞と「涼宮ハルヒの憂鬱」を見て一気に冷めたのですが、このまえネットで歴史を読み返していてちょっと気になったテーマがあり、もったいぶらずにいうと伊藤博文と山縣有朋の二人を主人公にして幕末から明治に至る歴史を一気に書ききったら面白いかもという構想が出てきました。

 伊藤に山縣と言ったら維新の元勲でもありながら明治初期にこの世を去った西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允などとは異なり、、この三人が死去した後の明治政府を実質的に切り盛りしながら始まったばかりの議会制民主主義の時代にあってもリーダーとして活躍した人物であります。歴史に詳しい方ならわかるでしょうがこの二人は明治の国会開設当初は互いに政友会、改進党のリーダーとなって政治方針で激しく対立しあうライバルでありましたが、元々は同じ長州の松下村塾出身であり、またその松下村塾内に通っていた武士たちの中でもほぼ最下級の身分同士でもありました。
 こうしてみてみると二人とも数奇な縁を持っており性格もほぼ真逆で、それが政治方針にもしっかり現れています。ただ政治の場では激しく対立しながらもプライベートでは終生仲が良く、お互いに腹の内を相談し合いながら桂小五郎、高杉晋作亡き後の時代を作っていったと思うとロマンが感じられます。

 もっともこのところ忙しいのでこういう小説を書こうには取材する時間と気力もない状態なのですが先にというか伊藤博文について私の評価を述べると、彼は文句なしに近代以降の日本で女癖を除けば最上級の政治家でありその波乱に富んだ人生はもっと高く評価されるべきだと思います。更に言えば、私は彼こそが大河ドラマの主役として相応しいと思うしもっとメディアも彼を主役として取り上げることによって日本における民権運動の流れがより知られるようになるのではと思っています。だからこそ小説で書きたいんだけどね。

 しかし、こういってはなんですが伊藤が主役のドラマなどのテレビ番組は贔屓目に見ても多くありません。それどころか同時代を扱ったドラマでも彼の登場というか描かれ方はあまり良くない気がします。はっきり言ってしまうとこのような伊藤に対するメディアの取り扱い方は韓国を意識したものがあるのではないかと強く疑っております。

 言うまでもなく伊藤博文は韓国で最も有名な日本の偉人の一人で、初代統監府総監に就いて安重根に暗殺されたことから悪者の象徴みたいに見られていますが、少なくとも私の見識内では彼こそが明治政府内でも韓国への対応で穏健派だった人物で、むしろ彼が暗殺されたことによって強硬派だった山縣有朋が勢力を増し、韓国併合に踏み切ることとなったと見ております。言うなれば、伊藤に対して実像とは真逆の見方と評価を韓国は持っているように感じるということです。

 この時点でもかなり不満だし、ちゃんと日本の歴史を勉強しているのか韓国の連中はと言いたいこともあって「じゃあ自分が書くか」などと思うわけなのですが、こんだけネタばらしするのは本音を言うと自分が書かずに済むならそれでいいと思う、というよりも誰か自分の代わりに伊藤の実像を描く人間はいないのかと思うからです。テレビ局でもゲーム会社でもいいから、もっと伊藤を主役に据えてエアポケットみたいにあまり取り上げられない明治中期の時代を見せてくれと私は言いたいわけです。

 仮に大河ドラマで伊藤博文を主役に据えたら韓国側がもう反発してくることでしょう。しかし外国に批判されるから取り上げないというのはあまりにも意気地のない話ですし、それが誤解に基づくものだとしたら尚更です。私の目から見て伊藤は間違いなく明治を語る上で外せない人物であり、そのような人物をまるで腫れ物に触るかのように取り上げないというのはなんだこの根性なしと言いたくなる始末です。むしろ韓国に対して問題提起、伊藤は本当に韓国に対する侵略者なのかを議論を吹っかける意味合いでも大きく取り上げるべきだと思います。

 さて、宣言しちゃったからこれで書かないと不言実行だな俺も。あんまり案件抱え込むのもいろいろとあれだけどなぁ。

  おまけ
 伊藤博文は一時期、日本国内の紙幣の肖像画にも使われていましたが韓国との問題があるので今後使われることはまずないでしょう。仮に印刷したら燃やされそうだし。
 なお紙幣の肖像画についてですが個人的には下記の、徳川家康が三方ヶ原の戦いで大敗した直後のがっかり肖像画とか使ってみたら面白い気がします。日本人はこの肖像画が描かれた紙幣を見る度に臥薪嘗胆の気持ちになれるんじゃないかな?

2 件のコメント:

  1. 伊藤博文@大河ドラマの主人公、、、いいですねぇ。
    吉田松陰の妹とか、、誰だよ??って思います。

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    1.  自分も再来年の大河の主役については疑問符が付き、むしろ松下村塾の面々を取り上げろよなと思って今回の記事ネタを発案しました。いくら何でも吉田松陰の妹ってマイナーすぎると思いますし、女性でやるんだったら北条政子くらいが限度じゃないですかね。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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