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2014年5月22日木曜日

ユーザー目線に立たないソニー

 ひとつ前にパソコン遠隔操作事件を取り扱いましたが、昨日今日の報道を見ていると犯人の片山被告が言った「サイコパス」とか「平気で嘘をつける」というフレーズがやたらあちこちで飛び交ってて正直言って不愉快です。こういってはなんですが片山被告はサイコパスでもなんでもなくただ単に幼稚な性格なだけで、サイコパスという言葉を持ってくる辺り自己愛も無駄に強いんだなとつくづく見下げます。第一、彼以上に「平気で嘘をつける人間」なんてごまんといるわけで、最近だったら佐村河内に始まり小保方氏、猪瀬前都知事など辣辣たる面々が出ており、極め付けと言ってはなんですがあの鳩山由紀夫元首相に至ってはサイコパスという言葉だけじゃもはや伝えきれないほどなんか深刻な欠陥を抱えてるようにすら思えます。このメンツに比べりゃまだかわいいもんだって。

 話は本題に入りますが、ソニーと聞いてなんだかわからない日本人はまずはいないでしょう。そのソニーですが実は私はあまり評価していないというかいい加減すぎる大企業の代表格としてみております。何を以っていい加減というと、こんな風に言うのも自分だけでしょうがこの会社は企業情報の公開という面において明らかに劣っており、特に私が手掛ける海外拠点というかグループ会社の情報についてはいい加減にしろよとマジ怒鳴りなくなってきます。

【拠点一覧】ソニー(企業居点)
Sony Japan│関連会社一覧(海外)

 上にあるリンク先は私が手掛ける企業居点というサイトのソニーの拠点一覧で、下の方はこのページ情報の元となったソニーがホームページで公開している海外拠点の一覧です。どんな点がいい加減なのかというと、ソニーは海外現地法人の名前をただ羅列するだけで住所や電話番号はおろか、事業内容すら全く明かしていないからです。それどころか、その海外現地法人が設置している国・地域すら公開しておらず、私のサイトの一覧でも国・地域の欄が「?」と表示している拠点が非常に多いです。具体例を書くと、

・Sony Music Entertainment
・Sony Music Entertainment B.V.
・Sony Music Holding Inc.
・Sony Network Entertainment International LLC
・Sony Network Entertainment Europe Limited 

 こんな現地法人名だけ公開して何の意味があるのか真面目に理解に苦しみます。しかもこういった傾向はホームページだけじゃなく社員間でも同じで、以前に私が他紙でソニーが中国のゲーム市場開放を見込んで広州にまた現地法人を作ったという情報を得たので直接ソニーの広報、ひいてはゲーム部門の担当者へ電話を掛けたところ、「すいません、担当者がいなくて本当にわかりません」と、現地法人名すらこっちは明かしているにもかかわらず回答が得られませんでした。後にも先にも、こんな回答されたのはソニーだけです。

 もっとも海外拠点の情報を欲しがる人間なんて誇張でなく自分くらいなもんだからこの程度はまだいいのですが、このところ激しく理解に苦しむのはソニーが運営しているゲーム配信サービスの「ゲームアーカイブス」の料金についてです。
 このゲームアーカイブスというのはお金を支払うことによってインターネットから昔のゲームデータをダウンロードしてPS3やPS4、あとPSVitaなどで遊べるというサービスなのですが、購入できるゲームデータの価格は一部例外がありますが基本的には1本当たり600円に設定されておりました。

 ただこのゲームアーカイブスの汚い所というか性懲りもない所というべきか、ゲームを購入するための支払いはクレジットカードによる直接支払いは出来ず、ソニーが運営する専用の電子口座に一旦お金を振り込んで、そこからしか支払いが出来ません。しかしというか、その専用電子口座への振込み(=チャージ)は1口1000円からで、100円単位でのチャージをすることが出来ないようになっております。
 先ほどにも述べた通りゲームアーカイブスで買えるゲームの価格は基本600円です。ぴったり600円だけチャージすることはできないので普通、400円が口座に余ります。というより、余るように設計されてるというべきでしょう。

 現代の技術からすれば支払いに必要な金額だけチャージ、または振り込むことは何も難しいことではないでしょう。にもかかわらずソニーがこんなことをするのは半端にお金を余らせて、「余ってるしついでにほかのゲームも買おうかな」なんて気を持たせようとする戦略からでしょう。しかし、Amazonを始めとした電子書籍販売サイトや、GoogleやAppleが持つそれぞれのアプリストアもこんなユーザーの利便性を無視したあこぎなことはしておりません。そういう意味でソニーというのはユーザーをなめきっているとしか思えないことを平気でする会社だとしか私には思えません。

 このゲームアーカイブスのあこぎな商法は今に始まったことではなく昔からですが、なんで今になってこんなことを書こうかと思ったのかというと、今年四月から消費税増税に伴ってダウンロードで買えるゲームの価格が中途半端に引き上げられたからです。消費税が5%から8%と3ポイント引き上げられたのに伴い600円のゲームは617円に引き上げられ、元の価格から+3%してマイナス1円というまたもや中途半端な設定をしてきやがりました。そして、先ほど説明した電子口座へのチャージは1000円のままという謎の仕様のまま……。

 正直、600円だった時代は1000円チャージすると400円余り、またもう一本買おうとするとまた1000円を継ぎ足さなくてはならなかったものの、まだ価格が100円単位だったため5本買えば600×5で計3000円となり、3回の1000円チャージでトントンになるからまぁいいやと納得していました。しかし現在の617円という中途半端な金額だと口座内の金額を0円に持っていこうとしたら綿密な購入計画を立てねばならず、何故こんな不便な仕様にしたんだと、怒りを通り越して企業倫理を疑います。

 ソニーの業績は今芳しくありませんが、元を辿ればこういう消費者(+海外拠点マニア)を舐めた態度に原因があるのではないかと、密かに思う次第です。

4 件のコメント:

  1. SONYが倒産すると思いますか?

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    1.  金融部門は絶好調だから分社化すればソニーはいくらでも生き残れるけど、エレクトロニクス部門は案外もうダメかもしれないね。報道を見ている限りだとまだ危機感もないようだし、何より初めてプレイステーションを出した90年代中盤と比べると覇気がない。

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  2. それでは、個人でSONYを買収しますわ。いくらでOKでしょうか?

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    1.  そないキャッシュもっとらんやろ。でもいくら積んだらソニー買えるかは気になるな。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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