昨日何気なくKindleストアを除いたら半藤一利氏の「日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日」が月替わりセールで199円になっていたので、そのまますぐに購入しました。前から欲しい本だったのですが8月のこの時期に安売りするなんてなかなかアマゾンも気が利いてるじゃないかと感心する限りです。実体書店もこういう売り方とか考えりゃいいのに。
そんなわけで本題に入りますが、先の記事で書いている通り私は先週、住んでいる江蘇省昆山市内にある千灯鎮という観光地に行ってきました。ここは古い街並みが残っている場所なのですがそこそこいいお寺と顧炎武という哲学者の旧居もあってそんなに悪い印象を覚えなかったのですが、いくつかある史跡の中で昆山市の歴史についてパネル展示があり、その中に「昆山市も徐福の出港地候補の一つだ!」と書かれてあって即記事にしようと思い立ちました。
・徐福(Wikipedia)
徐福というのは名前までは覚えていないもののやったことを聞けば思い出す人も多いかと思います。
こいつがどんな奴かというと、初めて中国で統一王朝を作った始皇帝にすり寄ってきた道士で、「船で東方に行けば蓬莱山という島があり、そこで不老不死になる薬が手に入りますよ」と騙し、まんまと始皇帝に大船団を用意させそのまま船団を率いてとんずらこいたという、ある意味中国史上で最も有名な詐欺師です。今も昔も中国は詐欺師が多いとか思っちゃだめですよ、もっとも現代中国人もそれほど強く否定しないと思うが。
この徐福という人物が出港後にどうなったかについてはさまざまな伝承があり、我らが日本も各地で「徐福に関連した伝承がある」などと主張しては最後に徐福が来たのは日本だと主張する地域が数多くあります。朝鮮半島でも同じような主張がありますが、確かに中国から東となると日本か朝鮮しかないので有り得ないこともないですが、案外東に行くと見せかけて中国大陸南方の、現在で言えば福建省とか広東省、もしくは台湾に一旦じゃないかと私は勝手に想像しています。
話は戻りますが日本各地で「徐福は最後、うちにたどり着いたんだ!」という主張が出ているように、中国でも各地で「徐福はうちの所から出向したんだ!」という主張がなされ、軽い歴史議論になっているようです。先程書いたように江蘇省昆山市も名乗りを上げているうちの一つで、大体山東省から浙江省の海岸沿いにかけて十都市くらいが出張地だと主張して、有力候補となっているのは河北省秦皇島、浙江省慈渓市だとウィキペディアに書かれています。
この出港地に関する論争ですが、パッと見で日本の邪馬台国論争を思い出しました。最近では近畿説でほぼ固まりつつありますが日本で最も熱かった歴史論争というと「邪馬台国はどこにあったのか」で、ちょっと意味合いは違うかもしれませんがこの出港地を争う論争も同じような土台であることから論争していてなかなか面白いんじゃないかななんて思った次第です。
最後にまたウィキペディアからの引用となってしまうのですが、なんでも宋の時代の詩人が書いた本には、「徐福は手先の器用な人間を選抜して日本に渡ったため、その子孫足る日本人たちは手先が器用で作られる道具はどれも精工だという」という話が乗っかっているそうです。本当かどうか知らないけど、メイドインチャイナとメイドインジャパンを比べるとなんだか案外当たってるようなとも思える辺り不思議です。
どこだって観光収入になるネタがないよりはあったほうがいいですしね…。
返信削除果てさて徐福というと私が最近「徐福かな?」なんてついつい考えた一件がありました。
まず方士ってのはおそらく
①実際に仙術や秘薬が存在すると信じてそれを会得しようとする変人(詐欺を行う気はないが詐欺を行う可能性アリ)
②そんなものの存在は信じていないリアリストの詐欺師
の二種類がいたのではないかと私は考えています。
徐福は間違いなく②でしょうけれど、じゃあ①はどれほどいたのか…と思案するに実はこちらも相当数はいたのではないと思います。
というのも私の勝手なイメージかもですが始皇帝はかなり疑り深い性格ではないでしょうか。そんな彼があっさり騙されてしまったのは巨大権力を手に入れたことで増大してしまった死への恐怖もあるのでしょうが、それ以上に当時の迷信深さは現在からは想像もできないレベルであったという部分も大きいのでは。そんなワケで①も少なからず居たはずだと考えます。時代が下っても錬金術なんかがあったのですしね。
で本題はここからですが世間を随分に賑せた某細胞の人は①なのか②なのか…
これだけ科学が発達した時代、それも科学を生業にした集団に①がいるとも思えず「ああー徐福なのかなー」などと感じた次第です。
まぁ①ならますます救えない感じがいたしますが。
これで海外逃亡でもしてくれれば「現代のベートーベン」ならぬ「現代の徐福」と報道すれば徐福の知名度も大幅アップ間違いなしかと思われます。
となると山東省から浙江省の海岸沿いにかけて十都市くらいが大喜びでございます。
日中友好ハッピイイイィィーフォーエバー!!!
…なワケはありませんが、そんなことになったら抱腹絶倒間違いなしなので密かに期待していたりします。
実はそのOBKT氏の記者会見後に書いた記事で、はっきりとは書かなかったもののまさにコメントされた内容が一番気になると暗に問うてました。さすがに本文には書けなかったもののOBKT氏は若生様の言う①のタイプだと私も思うのですが、週刊誌の記事だから本当かどうかわからないものの、どうもこの人は高校時代から虚言癖があったようで、STAP細胞の会見を見ると本気であるはずないものをあると信じ込んでいる節があり、自分の付いた嘘を自分自身で本気で信じてしまう厄介な性格してるんじゃないかと当て推量しています。
削除でもってそれこそ徐福みたいに、「STAP細胞があれば不老不死になります。アメリカの実験室に行けば作れます!」なんて本気で言い出しかねず、ベートーベンと徐福の二大共演が見られるかもしれません。
日本各地に徐福のものとされる墓がありますが、このことから徐福は不老不死の薬をついに見つけることが出来なかったのでしょう。
返信削除OBKT氏といえば つい最近理研でマウスの脳の海馬に光を当てることで、「嫌な出来事の記憶」を
「楽しい出来事の記憶」に書き換える事に成功したという発表がありました。
もしかしたら彼女はこの実験の対象になっていて、「実験は200回以上成功した」という内容に記憶
を書き換えられたのかもしれません
OBKT氏は理研、もしくはハーバードの陰謀に使われていたとは∑(゚ω゚ノ)ノ
削除まぁあの人は海馬に光当てなくても、自分自身で「嫌な出来事はなかったことに」出来ちゃいそうですけどね。けどこの話題、陰謀論を追って行けばいくほどほんと面白いなぁ。