・上海楽途静安国際青年旅舎
その日私が泊まったホテルは「上海楽途静安国際青年旅舎(Le Tour Hostelling International)」という名前で、名前の見た感じ同様にユースホステルのような形式のホテルでした。
ホテルがあるのは上海市のオフィス街ともいえる「静安時」という地下鉄駅から北に歩いて15分程度のところですが、ちょうどこの辺りは非常に道路が入り組んでいる所でもあるので初めてくる場合にはご注意ください。
道路が入り組んでいるってだけあって、ホテル前の道も結構不思議な所にあります。上記の写真がそれですが見る人によってはスラム街っぽい印象を覚えるかもしれませんが、このように照明が少ない細い道路は上海であっても珍しくありません。にしてもいい感じにゴミ清掃のおじさんが写ってくれた。
そんなびっくりどっきりな道(しかもかなり雨降ってた)を経て辿り着いたホテルロビーが上の写真です。道は暗かったけどホテル内は明るく、誰も写っていませんが時間帯によっては欧米系の外国人がロビー前で数多く集まって談笑するなどインターナショナルな雰囲気がいい感じに出ていました。またフロントも英語には堪能で、パスポート(中国のホテルでは宿泊するのに身分証が必要)から自分の国籍が日本だとわかるときれいな発音の英語で対応してくれた。
ぶっちゃけ中国語の方がこっちは助かるんだけど。
チェックインを終えて3階の部屋が宛がわれたので廊下に出ると、結構シックな雰囲気の廊下が出てきます。壁には一面落書きがされており、また洗濯物を受け付けるコーナーもあったりと無国籍な臭いで満点です。
壁の落書きはこんな感じ。基本英語。
この落書きにピンときたらまどか☆マギカ。ってか誰描いたんだこれ?
部屋番号が書かれた張り紙。ほかにも食堂前には朝食メニューと料金が英語、中国語が併記された張り紙もありました。紙質は敢えてこういうのを選んだのかな。
部屋へと至る廊下。見ようによっては収容所っぽい。
廊下の奥には何故かこのポスター。魔女、好きなのかな。
上の写真が一人部屋の写真です。このホテルでは一人部屋のほか3人部屋もあり、長期滞在も可能なシステムとなっております。一人部屋は見ての通りにベッドとテレビ、あとテレビの奥に机があるだけで、写真で見切れている左側にはホテルとシャワーがあります。
これがそのトイレとシャワー。はっきり言えばかなり貧相な設備で、アメニティもシャンプーとボディーソープ、タオルは置いてますが、歯ブラシや櫛は置いて無く、あとティーパックと飲料水のペットボトルもありませんでした。ただ床のタイルは割ときれいだった。
こちらが部屋の奥にある机。椅子に至ってはパイプ椅子。テーブルの上のサンドイッチは自分が外で買ってきた翌日用の朝食で、12元(約240円)でした。
最後の写真がこれで、これは一階ロビー奥にある多目的室です。見ての通りに卓球台もあれば自転車置き場もあり、如何にもバックパッカー向けな施設であることがわかります。
今回泊まったこのホテルの宿泊料は340元(約6800円)で、ビジネスホテルチェーンの宿泊料が通常200元(4000円)強であることを考えるとやや割高です。しかもアメニティを始め施設は決してレベルが高いとは言えないのですが、私個人の感想を述べると雰囲気がたまらなくよかったので比較的満足しました。
何度も言いますが施設は建物ごとやや古びていて設備も決して優れてはいません。しかしその古びた感じに無国籍でバックパッカー的な雰囲気が非常にフィットしていて、泊まった感じとしては気分は悪くありませんでした。教訓めいた言い方をするならば設備が古いから新しくするのではなくそのシックさに合わせて雰囲気を作ることでこういうホテルも作れるのかとなかなか感心させられました。
ただ個人で泊まるならともかく、家族で泊まるとなると部屋も狭そうだしはっきり言ってお勧めできません。 やっぱりバックパッカー的な出会いを求めてくるか、もしくは複数人で泊まるかとして使うべきで、興味のある方は一回行ってみることをお勧めします。
キミもこのようなホテルを経営したら如何でしょうか?
返信削除案外楽しいかもね。ちなみに友人から「中国人のバックパッカーっていないの?」って聞かれたから今度教えてね。
削除