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2015年6月11日木曜日

派遣マージン率記事の裏話

 季節の変わり目であるせいか昨日は昼過ぎから地味な頭痛に苦しみ、家帰った時点でバタンキューとなって夜8時に床に入り、翌朝7時まで計11時間もの連続睡眠をやってのけました。そのせいか今日は割と好調で、夕ご飯も気分よくマクドナルドで済ませてきました。

 そういうくだらない事情は置いといて本題に入りますが、現在私のブログでは今年1月にアップした「人材派遣企業各社のマージン率一覧、及びその公開率」という記事が一番アクセス数がよく、現在までの合計PV数もこの記事だけで6000回を越えています。もっともこの記事を執筆することを猛プッシュしてきた友人などはもっとアクセス数は多くてもいいはずだと述べており、私も周りには大手紙の一面を飾ったっていい調査報道記事だと吹聴しております。
 実際にこの記事は公開してから多数の応援コメントが寄せられており、また直接私のメールアドレス宛てにも記事内容を評価していただけるメールが何件か送られてもいます。理想を言えば国会審議でちょうど今話題になりつつある派遣校の改正でこのマージン率の公開もやり玉に挙がってくれると、このブログもアクセス数が増えて一石二鳥なのになぁという気持ちはありますが。

 私は直接派遣労働に関して何か運動とか起こすつもりはなく、というかそもそも派遣労働者でもないんだからそういうことをやろうってのは筋違いだと考えております。ただ派遣の制度自体は社会全体で見直す、設計し直す必要があると思って、派遣労働者の方々にとって武器となるようなデータを作ってみたら面白そうという動機でもってこの調査記事をまとめました。
 調査、記事内容はともに私自身も納得の出来となり、公開後の反応もはっきり言って悪くありませんでした。ただ個人ブログであることからどれだけ日の目を浴びるのかというのが問題で、友人からのすすめもあってこの記事に関してはほかのメディアに対していくつか売り込みをかけていました。

 最初に売り込んだのは友人がプッシュしてきた「マイニュースジャパン」というネットメディアで、一回メールを送ったら無視されてなんやねんと思いましたが友人が「メールに気付いてないだけかも」というのでもう一回送ったところ返事があり、向こうの方でもこのネタで記事化していただくこととなりました。
 ただ記事化と言っても、マイニュースジャパンさんの方では「大手派遣企業のマージン率公開が微妙」というテーマでもって記事化しており、私が調査して集めた公開率や平均マージン率などのデータは一切引用してもらえませんでした。私としてはマージン率公開に後ろ向きな大手企業は批判するのはもっともだと思うものの、それ以上に平均マージン率という数字が一番ニュースな内容だと考えていただけにいくらか記事の方向性に違いを覚えました。まぁ売り込んでおきながらあれこれ文句言うのは筋違いかもという気はしますが。

 こんな具合でマイニュースジャパンさんとはしっくりくるコラボレーションが出来なかったので、今度は同じネットメディアの「ジェイキャスト」に売り込みメールを送ったらこっちは完全になしのつぶてでした。それならとばかりに一番こういう問題に熱心そうだと見えた日本共産党の機関紙こと「しんぶん赤旗」に売り込んだところ、メールは編集担当に回しておいたという返事があっただけでその後は何のアクションもありませんでした。
 ジェイキャストはともかくとして赤旗のこの反応は正直意外でした。メディアの性格的にも一番食らいつきそうなネタだし、私の調査データも追証可能な物だから扱うに当たって問題はないと思ってただけに、日系メディアは案外冷淡なんだなぁとこの時つくづく感じました。自分なんか記者時代、読者からくるクレームにも一つ一つきちんと返信してたってのに。

 なお売り込みメールは上記のメディアにしか送っておらず、大手メディアには一切送っていません。理由はちょっと調べればわかるでしょうが、送ってもどうせ記事化しないだろうという確信があったからです。多分世論が大きくなれば報じるでしょうが、私だけのアクションでは決して動くことはないでしょう。

 最後にこの記事にまつわる裏エピソードをもう一つ。この記事がそこそこいいアクセスを集めるもんだから時折合計PV数をチェックし続けていたところ、一つの妙な事実に気が付きました。その事実というのも、前後の記事も並行してPV数が高いということです。
 恐らくリンクか何かを踏んでこの記事を読んだ方が、「この筆者はほかにどんな記事を書いているんだろう?」と前後の記事を一緒にチェックするからではないかと思うのですが、後ろの記事は「派遣企業調査記事の執筆後記」といって実質的にマージン率記事の続きだからまだいいものの、前の記事はこれらとは全く関係なく、私の後輩の声がゲーム「バイオハザード2」に出てくる豆腐の声によく似ているということを書いた「後輩の声(宝塚イントネーション)について」という、ほんとにどうでもいい内容の記事でした。

 時間が経った記事は通常、PV数は100回前後で頭打ちする傾向にあるのですが、何故か先程の後輩の声に関する記事は現時点で294回と明らかに通常の記事よりアクセス数を稼いでおります。「なんで俺はむやみやたらに後輩の声を世間にPRしてんだろ……」などと、このところのPV数を見ていて複雑に感じます。

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