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2015年11月11日水曜日

ヘイトスピーチは規制すべきか

 結論から言えば「Exactly(その通りでございます)」で、何だったら規制法なんかも用意して逮捕も辞さないくらいの態度を取るべきだと私は考えています。

日本のヘイトスピーチ(Wikipedia)

 昨日は久々に電池切れたのか帰宅から元気なくてブログの更新をサボりましたが、私は一昨日の記事でスポーツ界における過激・差別表現に対する取り組みについて最近話題になった事件を取り上げながら比較的どのチームも真摯に対応しているのではと評しました。その一方で日本社会全体ではどうかというとやや対応が遅れているのではないかと思え、その最たる例と思われるヘイトスピーチに対する法的規制などもこう言ってはなんだが緩すぎる気がすると最後に書きました。

ヘイトスピーチに対する私の所感

 上記リンク先は去年私が書いたヘイトしピーチに対する所見ですが、こうして改めて振り返ってみると、最近「ヘイトスピーチ」という単語を全く聞かなくなったような気がして、なんていうか時代が過ぎるの早すぎじゃねって呟きたくなります。個人的な実感としては「ヘイトスピーチ」に対して「シールズ」が取って代わったような感じじゃないかと思いますが、なんでこういうの毎回横文字なんだろう、三国志っぽく「罵詈雑言」じゃダメなのなどなど考えてしまいます。

 話は本題に戻りますが、ヘイトスピーチに代表される過激・差別表現に対して日本社会はちょっと規制が緩すぎるのではないかという気がしてなりません。以前にフランス帰りの知人から聞いた話だと、特定の民族や団体をターゲットにしたヘイトスピーチなどはフランスでやろうものならすぐ逮捕されるとのことで、フランスに限らずああした発言に対して大概の国は厳しい処置で臨んでいるでしょう。
 日本の場合は一応はマスコミなどでヘイトスピーチ団体への批判は起こってましたが逮捕にまで至ったことは私の知る限りなく、一部が名誉棄損の民事裁判で訴えられた末に賠償判決が下りたくらいです。また現在に至ってもこうした発言を法などによって規制するような議論は出ておらず、恐らく今後も出ないままでしょう。

 こうしたヘイトスピーチに対する法規制の話が出るとヘイトスピーチ団体からは、法規制を行えば表現や政治活動の自由を侵害するなどといった反論が毎回出てきます。しかしこうした反論は私に言わせれば論外であって、自由というのは他者の自由を侵害しない範囲で認められる概念であって、そうした前提を無視した反論は一顧だにする必要はないでしょう。
 このほかヘイトスピーチとそうでない発言を区別する基準が曖昧だから法規制はすべきではないという意見もありました。特に政治絡みだとわかり辛いなどという人が当時結構いましたが、これに関してもそれほど悩む必要はなく、明確な基準はあるのだからそれに従えばいいだけです。その基準というのも前回の記事でも書きましたが、発言目的が社会の改善を目指すのか、特定の団体や人物への憎悪を煽るものなのかという基準です。

 言うまでもなくヘイトスピーチは制度の改革や改善を目的としたものではなく特定の団体や人物への憎悪を煽ることが主目的であって、本人らがいくら政治目的だと主張したとしてもそんなの嘘っぱちだということは明白です。逆にどれだけ強い言葉の主張であっても、政治改革を目的とした発言は政治発言だとしてとらえて規制すべきではないというのが私の立場です。
 ちょっと方向性違うかもしれませんが、そういう意味では2011年に起こったフジテレビ抗議デモはアリだったと考えています。このデモは韓流偏向を批判するもので一部で韓国に対する民族差別的要素があって問題だという声もありましたが、主旨としては偏向報道の是正が第一であるように感じられたし、実際に当時のフジテレビがそう思われても仕方ない報道をしていたとも思います。

 繰り返しになりますが日本社会は未だにこういった差別発言への規制なりが緩いように感じられ、また議論のレベルも低いように感じられます。2020年に東京五輪を控えているだけにもっとこの辺というか政治発言と差別発言の区別が社会全体で明確になるよう対策を取っておくべきではないかと、この前の記事を書きながら思った次第です。

7 件のコメント:

  1. 花園様  日本をお任せした者です。  ヘイトスピーチの規制にはキッパリと反対致し
    ます。  専門外のくせに何を言うかと御思いでしょうが、聞いて下さい。  社会学と
    は、ある社会学的真実を、大小様々な社会的事実を出来るだけ多く掻き集め、それぞれの
    事実を、研究者の価値観、世界観で吟味、取捨選択して、組み合わせることによって、浮
    かび上がらせる。  そして、浮かび上がった社会学的真実を、研究者の価値観、世界観
    で再検討して、肯定できるものだったら、更に良くするには、どうしたら良いか方策を考え、否定しなければならないものだったら、対策を考え、提言または、自ら実行して行くのが社会学だと思います。  そして、社会学において、大事なことは、二つ。
    重要な社会的事実は決して集め漏らさない事、と研究者の価値観、世界観です。  例え
    ば、同じ社会学的真実でも、自虐史観・日本劣等思想の色眼鏡で見るのと、非自虐史観・日本優等思想の色眼鏡で見るのとでは、違ってみえます。  花園様が、どちらの、価値
    観、世界観を取るのか断定できませんが、これだけは言えます。  花園様はヘイト
    スピーチの規制問題で決定的に重要な事実を落としています。  それは、日本人の
    ヘイトスピーチは、韓国人や、在日朝鮮人が歌い掛けて来たヘイトスピーチに対する
    アンサーソングだと言うことです。  韓国人の慰安婦強制捏造問題や、在日朝鮮人の
    密入国・強制連行粉飾問題を基にする、ヘイトスピーチを正さず、日本人のアンサーソン
    グを歌う正当な権利を故なく奪う権利は誰にも有りません。断固拒否します。
    悪しからず。

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  2.  その主張のどこに社会学的要素が含まれているのでしょうか?

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  3. 花園様  お答えします。  先ず、私の主張に社会学的要素が含まれていなければなら
    ないと言う必然性はありません。  日本人のヘイトスピーチを社会学的に考察したら、
    花園様の分析には、韓国人と在日朝鮮人が主要当事者として、登場して来ない、それで、日本人のみが悪い、厳罰にすべきだ、というのは、不当だと言っているだけです。

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    1.  いんや、最初のコメントに何度も「社会学」って単語が出てくるんで、どういう意図でこの言葉を入れたのか気になりました。「社会学的真実」って単語、今まで自分社会学やってきて一度も見たことないし。
       でもってこの記事に韓国人と在日朝鮮人が登場して来ないと言われますが、自分の記事中には「日本人」って単語は一回も出てきませんよ。自分の意図としては日本の法律が適用される「日本社会」の中においてヘイトスピーチを行う団体は日本人だろうが韓国人だろうが在日朝鮮人だろうが火星人だろうが全員洩れなく厳しく処罰すべきだと言ってるつもりですが、また文章を読み違えておられるのでは?

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  4. 花園様  お答えします。  ①「社会学的真実」って単語、今まで自分社会学やって
    きて一度も見たことないし。  →→これは、私の落ち度です。  定義も説明もなし
    に使ってしまって済みません。  「社会学的真実」は、「自然科学的真実」を念頭に造語
    しました。  「自然科学的真実」は、同じ条件なら真実は一つという、客観的かつ、
    絶対的な真実のことです。  万有引力の法則では、地球上でリンゴを持って、放すと、
    リンゴは地面(地球)に向かって落ちて行きます。  地球とリンゴはお互い引っ張り
    あっている。  此の事は、地球上では、不変の客観的かつ、絶対的な真実、即ち
    「自然科学的真実」です。  これに対して、「社会(科)学的真実」は、研究者又は観測
    者の主観に左右される相対的な真実のことです。  日本人のヘイトスピーチについても、
    花園様の様に、日本の今現在起きている国内問題と時間的(歴史的)及び空間的に狭く解
    釈すれば、日本人の人種的差別・排他的行為、世界的にも遅れている恥ずべき行為と判断する事も可能です。  日本人による恥ずかしい行為が行われているというのが、花園様
    の見る「社会学的真実」です。  であるならば、そのような日本人には、厳罰を与
    えるべしというのも、一つの見解です。  しかし、私の様に、時間的にも空間的にも広
    く解釈すれば、最初に韓国にいる韓国人が、嘘、捏造の強制慰安婦問題で、日本人よ
    1,000年謝れとヘイトスピーチを仕掛けられた作用に対する反作用として日本人のヘイト
    スピーチがある。  また、在日朝鮮人が本当は密入国したのに、我々は日本人に強制
    連行で日本人に連れて来られたのだ、謝れ、という日本人に向けた作用としてのヘイト
    スピーチに対する反作用として日本人が反撃のヘイト―スピーチをしている、国内問題
    ではなく国際問題であるというのが、私の見る「社会学的真実」です。  法律で厳罰に
    処すのは、不当だ、利敵行為ではないか、と考えるのも一つの見解です。  
    ②でもってこの記事に韓国人と在日朝鮮人が登場して来ないと言われますが、自分の記事中には「日本人」って単語は一回も出てきませんよ。  →→確かに「日本人」って
    単語は一回も出てきませんが、本編冒頭に「逮捕」という単語が出てきているので、
    まさか「日本社会」を「逮捕」する訳にもいかないので、「逮捕」の対象は「日本人」で
    しょう。  ③自分の意図としては日本の法律が適用される「日本社会」の中においてヘイトスピーチを行う団体は日本人だろうが韓国人だろうが在日朝鮮人だろうが火星人だろうが全員洩れなく厳しく処罰すべきだと言ってるつもりですが、また文章を読み違えておられるのでは?  →→仰せのとおり、「逮捕」という単語に釣られて読み違えました。
    どちらに責任が有るのかは、お互いの為、『永遠のnazo』にして置きましょう。

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  5. こんにちは。
    この記事を読ませていただいたとき、たまたま水間政憲さんの「一目で分かる日の丸で歓迎されていた日本軍」という本を読んでいる途中でした。読み終わっての感想は、「優しく広い心の日本兵の姿が時を超えて日本を救ってくれてる」と思いました。子供、女性、現地の人々に思いやりを持って礼儀正しく接する姿を映したたくさんの写真に、いつの時代も、良い人も悪い人もいるし、横暴な日本兵もいたのでしょうが、そういう人ばかりでなかったと思いました。
    私は、他国の人々に日本人が良くしたことを感謝されるときに、日本人への誇りを強く感じます。すごい大ざっぱですけど、ユダヤ人にビザを発行して多くの命を救ったとか、トルコの難破船を修理して国に帰ってもらったとか、そういうのを聞くと、嬉しくなります。
    花園さんのおっしゃる通り、確固とした主張のない、ただ相手を貶めるだけに、汚い言葉で特定の団体を罵ることが自分の属する集団の価値を上げることにつながるのか?といえば、長い目で見れば逆効果につながると思います。

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    1.  どの時代にだっていい人もいれば悪い人もいますが、数人の悪い人間によって全体の印象が悪いものに支配されることが圧倒的多数だと思います。もちろん根絶するべきだなんて無茶なことを言うつもりはありませんが、国家の姿勢としては憎悪を無意味に駆り立てる集団に対して断固たる処置を取る必要があると思い、特に「やられたからやり返してもいい」という単純な主張には与せず大局的な視点が必要かなとこのところ思います。
       っていうかしばき隊とか最近聞かないけど彼ら何やってるんだろうな今。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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