このところ、具体的にはここ半年の間でコンビニやスーパーに「微信支付」と書かれた標識を見る機会が増えてきました。「微信」とは中国版LINEというか露骨にLINEをパクったもので、こちらを流行らせるために本家のLINEのアクセスを中国政府は遮断したという噂すらあるのですがこの微信の普及率は半端なく、大人も子供もおねーさんもほぼみんな使っててスマホにあまり慣れていない日本人駐在員のおじさんもこの微信だけは普段の連絡にも使うだけに使い慣れてたりします。
それで最初の「微信支付」ですが、これは微信に付属された電子決済をするための機能です。イメージ的にはおサイフケータイと同じで、使ったことないので詳しくはないですがどうも携帯電話にQRコードを表示させてそれをレジスキャナにかけると決済が完了するような仕組みのようです。
もともと中国は銀行カードをデビッドカードとして使用してあちこちの決済に頻繁に使う習慣がありましたが、このところはそうしたカード以上に携帯電話を使って決済する人が明らかに増えているような気がします。それこそコンビニからスーパー、デパート、飲食店に至るまで携帯をかざして決済する人が多く、むしろ現金で払っているのを見る機会が少なくなっているとすら思えます。
ここで特に強調したいのは普及の早さです。半年以上前には先程の「微信支付」はほぼ全く見ませんでしたが、現在は上海だろうが昆山だろうが都市の大小に関係なく使用する人がたくさんいます。それ以前からも先ほどの銀行カードや「アリペイ」こと「支付宝」というアプリを使用して決済する人は多かったものの、それでも今ほど携帯決済する人は多くはなかったはずです。
勝手な意見を述べると、そもそも中国は偽札が多く現金を使うことに一程度のリスクがあります。また最高額紙幣も100元(約2000円)と交換価値が低く、値段の高い物を買おうとしたら何枚もドバっと出さなくてはならない面倒さもあり、そうした背景がこうした電子決済の普及を後押ししているのかもしれません。政府としても電子決済の方が管理しやすそうだし、この動きを歓迎している節もあります。
日本のおサイフケータイは今はどうだか知りませんが以前はハードに準拠した機能でしたが、中国の場合はアプリに準拠した機能であるため、恐らく今後も広がると思います。これまでクレジットカードがそれほど普及していませんでしたが、今後はこうした携帯昨日での電子決済がメインストリームとなって行くのではというのが私個人の勝手な予想です。
今後、上海では、財布を持たずに携帯のみで買い物ができるようになりますわ。
返信削除マジでそうなるかもね。その辺の発達ぶりは目を見張るものがある。
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