今日は仕事を終えてから上海高島屋に寄って、そこの7階にある「かつくら」というとんかつ屋さんで晩ご飯食べてきました。一体なんでこの店に立ち寄ったのかというと、実はここ、上海高島屋がオープンした初日に私が取材したお店だからです。
上海高島屋がオープンした初日はオープン前から記事書いて取り上げていた私も訪れ手は見たのですが、ぶっちゃけ高島屋側のプレス向け広報があんましっかりしておらず館内のしょうもない説明ばかりで記事に書くネタが乏しく、補填するネタをどうにか用意する必要がありテナントとして入居したこの店の関係者らしい人が背広で歩いていたらすぐさま声かけて、話聞いてそのまま記事に取り入れました。何気に海外店舗第一号店だったので、記事に仕立てやすく本当に助かった。
このような関わりもあってか取材で世話にもなったんだし、なるべく売り上げに貢献してあげたい気持ちもあって先月に上海へ越してきてから割とよくここへは立ち寄っています。もちろんここのとんかつの味自体が舌に合っていることもあるのですがそれともう一つ、この「かつくら」には実は学生時代からずっとお世話になっているという因縁もあったりします。
知ってる人には早いですが「かつくら」の本店は京都にあって、京都市内の繁華街やデパート内には割とよく出店していて見かけることも多いお店です。無論、学生時代を京都で過ごした私もこのお店の存在は早くから認知していたものの、このブログでも何度も書いておりますが学生時代の私はリアルに金が無く、そんな威張るほどしょっちゅう立ち寄っていたわけではありませんでした。
何度も書きますが学生時代の私は本当にお金が無く、食費も極限まで削った生活をしていたためほぼ毎日暇さえあれば夕ご飯に何を食べようかと必死でシミュレーションするほど深刻に餓えていました。お菓子でも「きのこの山」を買うくらいなら100円のビスケットを買った方がお腹にたまると友人同士で情報を交換し合い、たまにはチョコレートの味を感じたいと思いつつもきのこの山をあきらめビスケットでよく我慢しておりました。
そんな万年金欠飢餓状態の私でしたが、資格試験の前日などここぞというところではおいしいもの食べて気合を入れることがあり、そうした場面でこの「かつくら」をよく活用しました。一体何故ここで「かつくら」を選ぶのかというと、このお店はご飯とみそ汁と千切りキャベツがおかわりし放題だったからです。
初めて「かつくら」を訪れた日、時間帯も覚えてるけど確かお昼前でした。あらかじめ情報を得ていた私は緊張しながら店の扉をくぐり一番安いロースとんかつ定食を頼み、注文した品物が出てくるとまずゆっくりととんかつ一切れを口に入れ、でもって茶碗に盛りつけられたご飯を全部食べて即おかわりを申し出ました。ご飯のおかわりが出てくるまでの間に味噌汁とキャベツを口にして、ご飯が出てくるとまたとんかつ一切れを食べて茶碗に盛りつけられたご飯を……ということを繰り返し、結局その日はご飯を五回おかわり、キャベツとみそ汁をそれぞれ一回ずつおかわりして、「一体どれくらいぶりだろうこの感覚は……」と思うくらいに久々の満腹感を覚えました。なお近くのテーブルにいたカップルはマジで私の方をちらちら見ていました。
このように外食とはいえ半端ない量を堪能できることから学生時代に思い切り食うと決めた時はこの「かつくら」を頼り続けていました。一回親父が遊びに来た時も一緒に「かつくら」を訪れましたが、この時も五回くらいご飯をおかわりしたので親父がえらい驚き、その後もよく話題に出されます。っていうか店員に、お櫃ごとご飯ちょうだいって先に言えばよかったかもしれません。
以上のような体験というか学生時代の借りもあって、未だに私の中でとんかつ屋とくればこの「かつくら」が一番のお店だという妙な信条があります。なお上海高島屋の「かつくら」ではご飯を最初からお櫃でくれるのですが中に入っている量はそんなに大した量ではなく、ちょっとつめればお茶碗一杯に収まる量です。別に今は学生時代ほど餓えた生活しているわけじゃありませんが、食べ慣れた味(豚肉は安徽省と山東省から取り寄せてるとのこと)ということもあって、お櫃二杯、感覚的には一合くらいのお米食って、あと味噌汁とキャベツも一回ずつおかわりして今日は帰りました。
その気になればご飯はもう一合食べられたなということと、学生時代だったら「孤独のグルメ」の出演オファーにも堂々と対応できただろうと思いながらエスカレーターで下っていきました。
なおその帰り、日本の品々を打っている高島屋の特設コーナー寄って何故か南部鉄器の急須を428元で購入。前からすごく欲しかったのですが、マジ頑張りすぎている自分へのご褒美として思い切ってついに購入してやりました('∀`)
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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。
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