最近発見したのですがGoogleで「たまきしげさね」と検索すると、ちゃんとガンダムの主題歌を歌っていた歌手の玉置成実(たまきなみ)氏のWikipediaページがヒットし、しかもその一つ下は戦国武将の伊達成実(だてしげさね)のWikipediaページだってのがじわじわきます。
話は本題に入りますがこの前中国の冷凍食品について書きましたがその続きとばかりにまた中国の食品業界について思うところがあり、特に地域ブランドについてはまだまだ改善の余地があるように感じます。具体的に述べると、中国には日本でいう「ジャガイモなら北海道」、「玉ねぎと言ったら淡路島」といったような、農畜産物の地域ブランドが全くと言っていいほど存在しません。
唯一例外と言っていいのは日本でも一部で知られる「上海蟹」で、これは上海付近の湖から得られる蟹そのもので立派な地域ブランドと言っていいでしょう。しかしこれ以外となると、たとえばピーマンはどこ産が有名なのか、物価で一番注目される豚肉はどこが上手いのか、お米の産地はどこなのかとか、なんか普段生活していても全然意識しないというか目に入ってきません。
お米に関しては日本同様に東北地方が一応産地として認識されてはいるものの日本の「ササニシキ」に代表される誰もが知るようなお米ブランドは恐らく存在しません。そのほかの農畜産物に関しても同様で、スーパーを回っていてもバナナなんかは「フィリピン産」ってたまに書いてありますがそれ以外だと産地をかいたPOP広告は一切なく、重量単価が書いてあるだけです。
一応、トレーサビリティ制度自体はあるのですが産地を喧伝することは一切なく、中国人は食にこだわるのに一体何故なんだろうと疑問に感じた次第です。この背景としてはまず第一に食のブランド化を誰も手掛けようとしてないということが考えられ、日本の様に農家や農業団体などがブランド化を目指す動きは中国ではほとんどなく、恐らくそういった価値観自体が薄いのと農民の教育水準とかも影響していると思います。
次に考えられる理由として、中国人にとってはまだどこの農畜産物がおいしいのかおいしくないのかではなく、どこが安全か安全でないのかの方が重要な関心事項であることも大きいでしょう。未だに日本で「中国で働いている」と言ったら毒ギョーザの話題が振られたりするくらい日本人にとっても中国の食の安全は強い関心事項でありますが、当事者である中国人からしたら日本以上により強く関心を寄せており、自国の食品に対する不信感は現在においても半端なく高いままです。日本でも報じられているでしょうが粉ミルクも外国産が文字通り飛ぶように売れ続けていますし、そのほかの食べ物類でも海外食品メーカーの品物はその事実だけで値段が高くても評価されます。
そんな中国人からしたらどこの産地が良いか悪いかではなく、どこが安全であるか否かの方がずっと重要であって地域ブランドなんて知るかこの野郎みたいな価値観なのかもしれません。ただ逆を言えば、安全安心かつおいしさを約束したブランドを確立すれば意外と市場はあるのではないかと思う節があります。なんせ誰も手を付けていない未開拓の領域なんだし。
こと地域ブランドの確立という点においては、地味に日本人はこの方面の手腕に長けていると思えます。数え上げたらきりがないですが「松坂牛」や「神戸牛」などはもはや立派な世界ブランドとして通用しており中国人でも一回食べてみたいと話す人が実際多く、また「京野菜」という地元京都の人間は一切買わないのに他府県の連中がありがたがって買っていくというほどのブランド化においてはかなり日本人は長けています。なのでこの分野で日本があれこれ指導したりすればいいコラボできるんじゃないかと思うのですが、その一方で日本人が中国人に騙されて終わりになるかもしれない懸念があり、あんま強く主張すべきか悩ましい所であります。
おまけ
前に信長の野望で新武将を作っていた時にその武将の列伝編集で何故かどれもこれも、「冷凍毒ギョーザを食べて死亡」、「メラミン牛乳を飲んで嘔吐」「カドミウム米を食べて頓死」、「段ボール肉まんを食べて悶絶」などとよくわからない末期を書きまくっていました。
飲み物ですが紹興酒は有名です。そういえば紹興市は上海の近くにありましたね。
返信削除新武将の経歴といえば光栄の三国志の隠しデータに『糞藝爪覧』なる武将がいて
彼の経歴が「あーつまらん」となっていました。
紹興酒! 確かにこれは中国の地域ブランドと言っていいブランドで、我ながら見逃してしまいました。
削除「糞藝爪覧」事件は私も人伝に知りましたが、光栄もブランド落ちたなと思う一事件でしたね。昔と比べると仕組みとして楽しむゲームを作らなくなりましたが、割と合併したテクモとはいいコラボが続いており、デッドオアアライブ5に戦国無双の井伊直虎が参戦したのを見て思わず胸が高鳴りました。