・「若冲展」 ついに「320分待ち」に呆れる声も(R25)
また本題と関係ないですが上のニュースを見て、昔京都で開かれた若冲展に行った時のことを思い出しました。確かどこかのお寺で開かれていましたが普通に入って、見て、絵葉書買って帰りましたが、320分待ちになるなんて東京はつくづく文化がないからこういうのに大挙してくるんだなとちょっと京都人みたくせせら笑いたくなります。
過去にも同じように奈良県興福寺の阿修羅像が東京ツアー(展示)を行った時に大行列となりましたが、私が初めて興福寺でこの阿修羅像を見た時は私以外宝物殿に誰もいない状態だったので、この時も同じように、「東京もんは文化ないんやな」と周囲に話してました。何気に阿修羅像を資産に見立てた場合、キャッシュ・フローはどうなるのか試算してみたい。
・残業100時間超が10人以上 ブラック企業の社名公表(朝日新聞)
それでようやく本題ですが、厚生労働省はこのほど残業時間が非常に長い状態が常態化したまま改善を行おうとしない、俗にいうブラック企業に当たる会社として千葉県にある棚卸代行業のエイジスという会社を公表しました。今回の公表は先だって厚生労働省が規定したブラック企業対策の一環としての公開措置に基づくもので、今回が第一回目の公開となります。
以前に厚生労働省がこのようにブラック企業を公開すると宣言はしていたものの実効性は如何にという見方がありましたが、一応口先だけでは無かったということは証明してみせました。しかし公開されるとしたらワタミのような飲食系がまず最初だろうと思っていたところ棚卸の代行サービス会社、しかも千葉県かよなどと言いつつホームページを閲覧してみましたが、ここって私がかつて学生時代にバイトしていた会社でした。
会社名、会社ロゴ、でもって私が出勤していた柏営業所の地図、果てには棚卸端末機も自分が使ってたのは「DC2X」だったということまでよく覚えています。なおこの棚卸端末機をどう使うのかというと、腰にベルトをまいて利き手側にだらりと腰から垂れ下げ、左手で在庫数を数えながら右手でブラインドタッチしながらカウント数を入力するというやり方してて、多分これは今も同じでしょう。
私がこのエイジスでバイトしていたのは大学一回生の夏休みで、夏休みの始まりと共に実家に帰っていたので実家から通える距離にあるここが募集していたため応募したらすぐに受け入れてくれました。エイジスの人曰く、夏休みや冬休みが繁忙期であるため人手はいくらあっても足りないとのことで、その言葉の通りバイトの出勤希望日を出したら確実に出勤できるような状態でした。
あくまでアルバイト経験者としての視点でこのまま書き続けますが、正式なバイト出勤へと出る前二はまず最初に幕張にある研修センターで先程の端末機の使い方を半日で教わりましたが、この研修中にもきちんとアルバイト料は支払われます。実際の出勤だと大体夕方の六時か七時くらいに事務所へ集合し、そこから車に乗せられて請負先の小売店へ赴くというスタイルでした。在庫数を調べる棚卸という作業上、請負先が就業を終えた夜間でしか棚卸が出来ないためここのアルバイトというか業務は実質的に夜間しか行えず、夜のうちに作業を行って翌早朝に引き上げるというのが作業の大まかな流れでした。事務所に返って帰宅できる終業時刻は私の感覚だと確か午前四時くらいが多かった気がして、よく始発列車を柏駅でジュース飲みながら待ってたりしました。
業務時間帯が深夜であるため、アルバイト代には基本的に深夜割増がつくだけに給与はそれほど悪くなかったと感じていました。ただ夜中ずっと作業するため翌日は朝から昼過ぎ、下手したら夕方近くまで寝るため一回作業に出ると翌日もほぼ潰れてしまうということから、ある程度お金を稼いだ後はそんなに出勤せずに大学生になって初めての夏休みをを満喫するように過ごしました。
その後、同じ年の冬休みにもエイジスからは出勤しないかと促す電話を受けましたが、これ以降は長期休み中であってもほとんど実家に戻らず京都で過ごすことが多かったため、再びここでアルバイトをすることはありませんでした。エイジス側としては折角研修を受けさせて経験者でもあることからなるべく出てもらいたかっただろうと思うだけに、期待に沿えず少し申し訳ない気持ちを今でも覚えています。
繰り返しになりますがあくまでアルバイト経験者としての視点で述べるなら、ブラック企業と言われるほどの会社なのかなという疑問は覚えます。今はどうか知りませんが少なくとも私がアルバイトをした以前であればバイトの人間に無理な要求はせず、きちんと時間管理してその分の給与はくれたし研修もちゃんと受けさせてもらえました。
ただ、これが社員の立場だったらどうなのか。先程にも書いた通りにここのサービスは繁忙期に仕事が過度に集中するためその間はずっとでづっぱりで、バイトが集まらなかったら社員も現場にずっと出て作業する羽目となることを考慮すると、言われているように残業時間が月100時間を超えるのも確実な気がします。改善しろったって人員増やしても閑散期だと人手が余っちゃうわけだし、その点はどうなのかなという疑問はややあります。それとも、こんな時こそ派遣使えってか?
実際の現状を見ていないことからここで私があれこれ言うのもお門違いだと思うのでもうやめますが、アルバイト側から言えばそこまで変な会社じゃなかったというのが私の感想です。今回の公表の件についてもきちんとプレスリリース出して改善に取り組むと言っている辺りは、ワタミとかよりはずっとマシなんじゃないかという気がしてなりません。
最後に、アルバイトだったので基本的に社員の方と絡むこともなければ他のアルバイト仲間ともそれほど親しくすることもほとんどなかったのですが、印象深い記憶として出勤二日目か三日目に社員らしき人たちが履歴書を見ながら、「なんでこんな学歴ある人来てんの?」と呟きながら私の方を数人がちらっと見てきたことがあります。別に不快感などを覚えたわけではありませんが、ツッコむべきところは「何で京都の学校通ってんのにここいるの?」じゃないのかなと、妙に納得しない気持ちは覚えたのを今でもよく覚えています。
おまけ
請負先へ向かう途中ミニバンの後ろの席で同じバイトの男性同士が、「女の子に着てもらいたい格好といったらなに?」、「スク水、ナース服?」なんて会話をしていたこともあり、なんか議論の論点がくだらないなぁなんて思ったこともありました。ちなみに過去に同じ質問を私が受けた際には、「全身タイツ」と即答しています。
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