本題と関係ありませんがこのところの日ハム大谷選手の活躍には本気で目を見張ります。今年一年の活躍を以ってしても、彼は日本野球界で殿堂入りする資格があるとすら思えるほどです。
話は本題に入りますが私が中学、高校生だった頃、日本社会で最もブランド力の高い会社はトヨタでも野村証券でも日本テレビでもなく、間違いなくソニーでした。ただそのソニーは2003年の株価大暴落、いわゆるソニーショック以降はその評価が大きく下がり現在の様に「日系エレキ大手の一角」までその地位は落ちましたが、それ以前のソニーは誇張でもなく桁違いのブランド力で、「ソニー製でなければ家電にあらず」と言ってもいいくらいブイブイ言わせていました。実際、私が中学生の頃にパイオニア製ポータブルMDプレイヤーを買ったところ周りから、「ソニー製じゃないの?だっせー」とリアルで言われていました。
ついでに書くとこの時は野外でも音楽聞いてましたがなんか段々と鬱陶しくなり、高校出てからは外で音楽聞くことは一回もなく、i-Podもとうとう一度も持つことなく終わり現在に至ります。
話は戻りますがソニーはどうして絶頂からそこまで凋落したのか。理由は一つではなくいわゆるソニータイマーなどの製品品質への不信、業績の悪化、当時CEOだった出井伸之氏の路線失敗などいくらでも挙げられますが、地味に大きかったのではと今更ながら思うものとしてステルスマーケティングの行使があるのではと考えています。
・ステルスマーケティング(Wikipedia)
ステルスマーケティングについてもうこの際説明しませんが、そもそもこの言葉が日本で定着したきっかけもソニーの影響が大きいと思われます。
ソニー絡みで日本で一番話題となったステルスマーケティングはいわゆる「ゲートキーパー問題」で、これは大手掲示板サイトなどで組織的に、ソニーのゲーム製品を持ち上げる一方で任天堂製品を批判する書き込みがなされていたという事件で、プロバイダーを探ってったところどの書き込みもソニー本社からなされており、しかもホスト名が「gatekeeper??.Sony.CO.JP」と見たまんまだったことから明るみとなりました。詳しく確認してませんがソニー自身はこの問題について「ノーコメント」と無言の肯定していることからほぼ伝聞事実で間違いなく、かなりお粗末なステルスマーケティングをソニーがやっていたということになります。
なおこのゲートキーパー問題が明るみに出た当時はやはりネット上でのソニーへの批判は非常に大きかったと覚えています。逆を言えばゲームをせず、ネット掲示板もあまり見ない人からすれば事件の存在自体知らなかったと思われ、世間の認知度はそれほど高くないのではとも見ています。
仮にこのゲートキーパー事件だけであれば「魔が差した」と見ることもできますが、実際にはソニーはかなり古くからステルスマーケティングを組織的に運用しており、こういってはなんですが抵抗なくやってると思う節すらあります。
そんなソニーの別の代表的なステルスマーケティング例として米国での「デビッド・マニング事件」というものがあり、これは架空の映画評論ライター「デビッド・マニング」にソニーピクチャー製の映画を絶賛させていた事件です。当初からその言動が怪しまれ架空のライターではないかと噂されたためわざわざソニーは合成音声を使ってラジオにまで出演させましたが最終的にはばれてしまい、裁判にまで発展してプッシュされた映画を見たという人に5ドルずつ賠償する羽目になっています。っていうか5ドルで映画見られるんだなアメリカって。
上記以外にもウィキペディアの「ソニーのステルスマーケティング事件」の項目を見るとこれでもかと言わんばかりにステマを繰り返しており、内心見ていて反省しない奴らだなと呆れてきます。もっともソニーに限らず多かれ少なかれの大企業ではこの手のことをやっていますが、ソニーだけこんだけばれるってことは世間からも強く疑われているのと、ゲートキーパー問題を始めステルス性が極端に低いということでしょう。メタルギアソリッドはプレイステーション用ソフトなのに。
なお以前、ネット広告サービス会社に取材した時、日本では景品表示法などでステルスマーケティングに対する取り締まりも実際に行われているが、中国だとまだこの方面で緩いところがあるので必要に応じてやることもあるということをこそっと教えてくれました。記事には書かないでくれとは言われたので当時は書きませんでしたが、話してる感じだと広告関係者の間では「ばれなければ大丈夫」な手段として認知されているような感覚を覚えました。
実際、今の日本においても、というよりネット書き込みが発達した今だからこそステルスマーケティングはそこらかしこで展開されていると断言できます。そこで次回はいくらか実例を出して、ステルスマーケティングと思しき書き込みを紹介しようかなと思います。
個人的にSONYがおかしいと思ったのは mp3の対応からです。 ウォークマンはなかなかmp3
返信削除に対応せず、そのたびに消費者から批判されていました。 この頃のデジタルオーディオ
プレイヤーは「mp3プレイヤー」という俗称で呼ばれていました。このことからも分かる
ように、mp3は既に標準的な音楽ファイルフォーマットになっていました。 その後
ようやく方針転換をしてmp3に対応しましたが、i-Podには大差をつけられていました。
確かに、音楽会社を傘下に持つSONYが、個人でも作成でき、著作権管理上問題のあるmp3
に二の足を踏んだという事情は分かりますけどね。
最後に、SONYとは全く関係が無いですが、 ヤングマガジン連載の彼岸島の最新話に
「エテ公」という邪鬼が出てきます。 このエテ公のデザインを見た時、この作者
は頭がおかしいと確信しました。
MP3への対応の遅れはご指摘の通り著作権対策もあるでしょうが、それ以上に自社規格のMD(ミニディスク)を保護しようとする意識もあったでしょう。結果的にこれが足を引っ張って携帯音楽プレイヤーハードで一敗地にまみれたわけですが、ソニー関係者によると当時は有料音楽ダウンロードサービスなどの準備はしてたものの、各レーベルとの交渉がなかなかうまくいかないうちにアップルに先越されたとも話しており、何もしてなかったわけではなく、むしろ他の日系企業に足引っ張られた感もあります。
削除彼岸島のエテ公は自分もネットで見ましたが、「すげぇっ」という一言が口を突きました。「バクマン」にいう「シリアスな笑い」の完成形と呼べるのは恐らくこの漫画以外ありえないでしょう。