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2016年9月4日日曜日

姉に謝りたいこと

 昨日また昆山まで50km自転車乗って移動し、そっから周庄という観光地まで往復75km自転車で走ってきました。先月と比べて気温が大分緩くなったこともあって昆山着くまでは余裕でしたが、そっから周庄まではかなり遠く、最後の方は自然と口が勝手に空くなどきつかったです。ほかのサイクリング部メンバーも同様で、「ケツ痛い」とか「足つりそう」だとか言いながらなんだかんだ完走してしまう50代、60代の先輩方にはただただ敬服するだけです。

 さて話は本題ですがあまりこのブログで話題には挙げないもの私には姉が一人おりますが、正直言って仲は物凄く悪くここ三年間くらいは一言も会話すらしていません。もっともそれ言ったらほかの多くの親戚も同様で、諸般の事情から三年前に縁を切って以降は親父以外だと懇意にしてもらっている奈良魔人みたいな親戚以外とは全く付き合いがありません。
 姉弟の兄弟だとうちの家に限らず大体こんなもんかなとは思うのですが、そんな仲の悪い姉に対して実はひとつ可能ならば謝っておきたいなと思うことがあり、今日はその事件について紹介します。

 その事件が起きたのは私が中学一年生だった頃で、家族旅行で確か長野辺りに行った帰り道、途中にあったことから釣り堀に寄ることにしました。私は子供の頃にそれほど釣りに親しんでわけではなく近くの江戸川で何回か体長10cm前後の小っちゃい魚くらいしか釣ったことがなかったのですが、釣り堀ということもあって竿を垂れてからしばらくすると持つ手への手加減とともに糸が水中に引き込まれたので、当たりが来たと思い竿を引き上げました。
 記憶を辿るとその時針に引っかかった魚は体長20cm位のもので、水中で引っ張ってた際はそれほどでもなかったものの水面を飛び出して空中に引き出すや、思ってた以上に重たかったため持ってた竿が手前から奥へ、ガクンと逆方向へ引っ張られてしまいました。

 いまいち表現し辛いのですが、要するに釣った魚が重くて持ち上げきれなかったのです。その結果、水中から引っ張り出したまではよかったものの空中に出すや竿が逆方向へ引っ張られ、釣られた魚は空中を泳ぎ、そのまま少し離れた右斜め向かいで同じく釣りをしていた姉の顔面目掛け一直線に飛んでいきました
 念のため言っておきますが、いくら仲が悪いたってわざとやったわけではありません。普通に竿を引っ張ったら持つ手がよろけてしまい、釣り針を咥えた魚が振れた先にたまたま姉が立っていただけです。とはいえあれが赤の他人だったら結構やばかったというか、振れた先が姉だったのは何かしらの神の思し召しがあったのかもしれません。

 釣った魚が何故か姉の方へ飛んでってその後どうなったのかというと、空中を泳いで目の前に飛んでくる魚を視認したのか姉も「ぎゃー」って悲鳴を上げて顔を仰け反らせましたが、惜しいかなそれでは避け切るには足りず、大体左肩と顎の中間にある鎖骨のあたりにびたーんって感じで見事に衝突しました。くれぐれも言いますが、わざとやったわけじゃありません。
 普通、何か飛んできたとしてもぶつかれば跳ね返ってそれっきりですが、その時の魚は依然と釣り針を咥え続けており、私もよろけながらも竿を握り続けていたため、姉に魚が衝突した当たりで竿を持つ手がぶれなくなったというか安定しました。その結果どうなったかというと、ちょうど姉の顔面付近で魚は空中にいながらビチビチと跳ね続けることとなったわけです。

 自分も当時はちょっとパニクったというか目の前の光景に見入ってしまい、竿を引いたり揺り戻すという判断が出来ずに何故か固まってしまいました。姉貴も姉貴で普通に釣りしてたら突然魚が空中を一直線に飛んできたためパニックとなったのかしゃがんだり移動したりすることも出来ず、そのまま魚にビンタされ続けるだけでした。それは時間にして30秒、下手したら一分くらいあったかもしれませんがかなり長く、姉貴は最低でも30回以上はビンタされてたと思います。私も私で目の前の異様な光景に固まってしまい、なんか物凄い時間が長く感じました。
 最終的には魚も延々跳ね続けた甲斐あってか釣り針が抜け、また池に落ちたため姉は解放されたのですが、姉の目線で考えたらどれだけとんでもない体験だったか想像に余りあります。もちろん当時も姉には何度も謝りましたが(爆笑しながら)、今でも折に触れてはこの時のことを思い出し、あの時は本当に悪いことしたなぁって申し訳ない気持ちにさせられます。

 ただあの時の光景は本当にすごかったというか、引き上げた魚が一直線に姉貴向って飛んでったのはマジで神がかっていて、私の人生の中で最も近くまで笑いの神が下りてきた瞬間だったと今でも思っています。もしこの時の様子を映像に撮影していたら投稿ビデオ番組で年間大賞ですら獲得できたのではないかと思うくらい有り得ない光景でした。そういうわけで姉貴に対して面と向かってはまだ言えてませんが、ネタにしちゃってメンゴって感じです。

2 件のコメント:

  1. 今は。姉きは、どう思っていらっしゃるのですか

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    1.  多分今でも恨みに思ってるんじゃないかなぁ(;一_一)

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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