ほんとどうでもいいことですが、ちょっと興味を持った楳図かずお氏の「14歳」、「私は慎吾」をAmazonで検索かけたところ、「おすすめ商品」に楳図氏の漫画が毎日びっしりと表示されるようになり、どことなくホラー感が増した気がします。楳図氏の作品は「漂流教室」しか読んでいませんが、この一作だけでもどれだけこの人が漫画家として偉大であるかはよくわかります。
・月60時間、経営側も容認=繁忙期や適用対象が焦点―残業上限(時事通信)
今日は概ね上記ニュースへの感想ですが、疲れてるので一言だけ言うとこの手の議論とか主張してる人を見ると、「死ね、早く死んですぐ生まれ変われ」と言いたくなります。左目もやたら見え辛くなってるのでもう終わりにしたいですが頑張って続けると、電通や三菱電機の違法残業事件ではどちらも実際の残業時間をきちんと計測せず、規定した時間しか申告させずに処理しており、残業の上限時間を仮に決めたとしても申告可能な残業時間が減るだけ何も変わらないと思うのは私だけなのかと見ていて不安に感じます。誰もツッコむ奴がいないのか、いわんやジャーナリストもかといったところで、ほんとこのところ日本の記事見ていてこういうことが多く不安しか覚えません
また上記記事では「経営側も容認」とか書いていますが、そもそもハナから残業代なんて払う気なんてないんでしょうからそりゃ容認するに決まってます。今求められているのは違法残業を強いる会社を駆逐する強い法的強制力と執行機関であって、上限を80とか60とか40と言っている時点でそいつの頭叩いて追い出した方がずっともっと建設的でしょう。ちょっと厳しい言い方すると、この記事書いた記者と通した編集長も頭叩かれた方がいいのではと私は思います。
テンション上げてきたので頑張って続けると、この残業規制というか過重労働対策として私の友人がよく提唱している案というのが見出しに掲げた「副業解禁」です。言うまでもなく日系企業の多くは正社員(非正規にも?)に対しアルバイトを含む副業を行うこと社内規定などで禁止しており、ばれ方によっては懲戒を出す会社も少なくないでしょう。
上記の残業時間規制によって現在何が心配されているのかというと、社員の残業時間が業務が処理できなくなるという労力不足が懸念されております。その穴を埋めようというのが上記の副業解禁案という奴で、具体的に言うと、アフター5こと定時以降はほかの会社で仕事を行ってもよいとすることで、これまで残業していた正社員の代わりに非正規などのスタッフを雇って不足する労働力を補わせるという案になります。
この際の労働契約では超過労働時間計測は行わず、通常のアルバイト通りに深夜を除けば通常の時給支払いなどとすることで、雇用者側は残業代追加分を支払わずに済み、労働者の側は無理な残業からは解放され、本人がまだ働く余力があれば余所で働いて賃金が得られるという仕組みになり、さらには雇用の流動化も促せるというような意見が見られます。ただ結論から言えば、あまり実効性は高くないだろうというのが私の見方です。
理由は複数あり、まず第一に日系企業は外部の人間に対する拒否感が異常に強く、守るほどの企業情報なんてないくせにやたらと内情を明かすのを嫌ったりするため安くで人員が雇えると言っても敢えて雇わず、既存の人員だけで回そうとするでしょう。もう一つの理由は、現在の日系企業はどこも慢性的に人手不足で労働力が足りませんが、雇用者全体で労働力が足りてないにもかかわらず賃金を増やして人員を募集したり、増員させようという意識は全くありません。その背景はやや複雑で、突き詰めれば人口減によるデフレによって業務効率を高めたところで企業の売上げが増えないためです。
そのため、仮に副業解禁が日本で広まったとしてもアフター5の労働力を実際に活用しようとするのは小売や飲食といった業界だけで、しかも副業求職者が増えることによってこれら業界の時給は下がり、それまで働いていた人たちの給与が細くなるというデフレスパイラルが起こると私は予測します。繰り返し述べますが、今求められているのは労働時間を規定通り遵守させる強制力と執行機関だけで、制度自体には問題がなくその制度を徹底させる力が致命的に不足しているのであって、労働関連制度をこれ以上弄っても厳格にしても何も起こらないと断言します。
それにしても近々また別に記事書く予定ですが、私から見て日本の労働者は大人しすぎるにもほどがあります。中国なんか自分が悪くてクビにされたのにやたら会社に抵抗して金をふんだくろうとしたりする人がたくさんいますが、そこまで極端でなくても違法だったり無茶なことだったりを要求する会社を爆破したりするようなボンバーマン的な気概を持つ人間こそが今の日本に必要だと私は思います。
偉そうな口をと思われるかもしれませんが、私の場合はさすがに爆弾こそ仕掛けなかったものの、「あんたみたいなカスには従えない」といって次の行く先も決まってないにもかかわらず啖呵切って会社辞めたことはあります。日本人はやたら暴力は駄目だとか言いますが、抵抗する気概すら失っては暴力のあるかないかに関わらず人間として終わりだろうと思うし、もっと怒りの感情を世間に出したほうが人間らしいというのが私個人の意見です。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。
注:ブラウザが「Safari」ですとコメントを投稿してもエラーが起こり反映されない例が報告されています。コメントを残される際はなるべく別のブラウザを使うなどご注意ください。