実はこのぴあという会社ですが、私が中国から一時日本に帰ってきて文字通り浪人していた際、中途採用で関わったことのある会社です。なんでも観光関連媒体をやるというのでライターを募集しており、中国観光関連だったらいくらでも記事書けるので応募してみましたが、結果から言うと「ヤバイ会社だな」という印象を覚えました。
具体的に何がやばかったのかというと面接です。わざわざ夕方に来たくもない渋谷くんだりまで来て三対一で面接を受けましたが、聞かれた内容はほとんど提出済みの履歴書に書かれた内容とお決まりの「休日は何を?」という仕事とは全く関係ない趣味の話でで、また2012年に反日デモが盛んだったころに上海にいたことから「現場はどうだったのか」と聞かれ当時の状況を説明し始めたところ突然、「もういい」と、大体話し始めて2分くらいで遮られました。未だに連中は何が効きたかったのか理解できません。
もうその時点でこの会社はないなと思っていましたが最後に質問はと聞かれ、「今回ライターを募集している観光媒体というのは冊子媒体ですか?そうであれば発刊頻度はどうなのでしょうか?」と聞いたところ真ん中の一番偉そうな野郎が、「月刊だっけ?季刊だっけ?」と、左右の二人にいきなり聞き始めました。私が知る限り、自社発行媒体、しかもそれに記事を書くライターの面接をしているにもかかわらず発刊頻度を把握していない人物がいる会社はここ以外知りません。
このほか非常に強く疑問を感じた点としては、ライターを募集しているにもかかわらず記事を書く技術や経歴について何も聞かれなかったのは正直イカれているなと覚えました。はっきり言えばライターというのは短時間にどれだけの数量の記事を書けるかですべての価値が決まると言っても過言ではなく、きれいな文章を書けるとかスクープ物にできるのかというのは二の次です。具体的に1日で何文字の記事を何本出せるかというのが必須と思えるにもかかわらず、この方面についてこの時の面接では一切聞かれませんでした。採用した後で、記事書けないとわかったらどうするつもりだったのだろうか。
まぁこんな具合だったので案の定お祈りされましたが、今ここの会社に私以上の書き手がいるというのなら出してみろよと一回聞いてみたいものです。
おまけ
同じ面接でも、お世話になった上海の新聞社では履歴書に書かれた内容については特に質問されず、「キツイしボーナスも出ないから逃げ出したくなるだろうけど逃げられないけどいいのか?」と、何度もヤクザみたいに脅されました。ただこの新聞社では、面接時の質問に一切嘘がなく、またあらかじめどういう業務内容で、どれだけハードなのかをきちんと説明してくれていたこともあって、その扱いが不当だと感じたことは一切ありませんでした。
こうした経験から、日系企業は面接で平気で嘘をつくので全く当てにならないと割り切るようになりました。
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