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2017年11月4日土曜日

中国に対する日本人の見方の変化

 先日、というか昨日JBpressの編集長と会って話してきましたが、その中の会話でお互い意識して取り上げ合ったのが「中国に対する日本人の見方は、どうも潮目に入っていないか?」というものでした。これはどういう意味かというと、前補と中国人に対する日本人のアレルギーが薄まってきていないかということです。

 中国人に対する日本人のアレルギーとは言ってそのまんまですが、中国に関するあらゆるものを否定する感情です。具体的には「シャープに中国人(実際は台湾人)経営者が来たからもうシャープの製品は買わない」とか、「これだから中国人は」、「中国人にこんなもの作れるはずがない」などと批判するもので、私の中国紹介記事も知ってる人には早いですが大体どの記事もヤフコメでは私への人格批判も含めて激しく罵られます。

 しかし、ここ最近の記事ついては以前ほど、実感としては去年年末の上海大江戸温泉の記事が一番激しかったかもと思いますが、このところ私が書く記事に関してはやたらむやみな批判は減っており、むしろ私の紹介する中国事情を見て素直に、「中国も侮れない」と認めるような声が見られるようになってきました。もっとも、私の場合は批判されるのに慣れているのでむしろ記事内容誉められると逆に不安に感じたりするのですが。

 こうした読者反応の変化については編集長も感じているとのことで、どうも今年に入ってから反応が変わり始めたように思っていたとのことです。私自身も感じていただけに同じことを考えていた人がいたのかと思うとともに、どうも日本の中国に対する見方が現実に近づいてきているように感じます。
 以前と中国に対してはあらゆるものついて批判的に見る日本人は多いですが、一方で私が報じるような中国の現状、特に日本を上回る領域が存在する現実を認める人もだんだんと増えてきているように思います。これ自体は私個人としては歓迎したいところですが、仮に私がそれこそ、「中国に学べ!」という見出しで記事を書いたとしたら、恐らくこれまでにないくらいの反発が来るだろうと断言します。そうしたことを考慮すると、未だに幻想にしがみついて現実を見ることができない日本人は多いだろうと私は認識しています。

 もちろん私はあらゆる点で日本が中国に劣っているとまでは思いません。しかしことビジネス面においては、日本が中国に学ぶべき点が現在多く出ているのではと考えています。自分の記事でもそうした点についてはっきりとは言わず、暗喩させる形で伝えようとはしているものの、それでも読者の反発を恐れて「中国人に学べ!」とは書けないのが正直なところです。
 話は最初に戻りますが、日本の中国に対する見方は変化しつつあるとはいうものの、今後どこまで現実に近づくかはまだ未知数です。もしかしたら私の視点の方が誤っている可能性もあるものの、自分としては現在の流れがもっと続いてもらいたいというのが今日の意見です。

2 件のコメント:

  1. 上海に対する日本人の見方は変わったでしょうか?

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    1.  そもそも、上海自体をしっかり認知している日本人がまだ少ない気がする。初めて来た日本人がみんな街の規模に驚いており、どんな風になっているか全く想像していないか、誤解し続けているかのどっちかだろう。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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